婚約破棄されたので、聖女になりました。けど、こんな国の為には働けません。自分の王国を建設します。

ぽっちゃりおっさん

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 「ほう、しかし今後はそんな規則は必要ない。聖女の力は庶民に使うものではない。選ばれた人間のみを救うのだ。[治療][占い][祈り]であろう?私が救われるに相応しい人間を厳選してやる。お前は、それに従えばいいのだ。」

 アルフォンス公爵の真意が分かった。

 私の力を自分の思い通りに使いたいのだ。

 「お断りします。私は私の思う通りに力を行使します。」

 「まあ、そう言うな。庶民を救って何になる?今日も私に偉そうにしていた下々の者が居た。もちろんそいつらは、不敬罪で捕まえておるわ!下々の者は、優しくすればつけ上がるもんだ。厳しくしつけをせんといかん。これからお前は、身分の高い者や、社会的に成功した者を救えばいいのだ。」

 「私は、あなたの思い通りにはなりません。」

 「お前は誰に向かってそのような態度をしているのだ!お前はすでに私の力を知っているだろうが?私に逆らえば、下級貴族であるお前の両親もこの国では生活出来ないぞ。この国で穏やかに生活していたいだろう?お前はもうちょっと大人になった方がいいな。」

 この傲慢な男は、私の両親を人質にするつもりか?つくづく性根が腐った男だ。

 「手始めに、この私に幸運が舞い降りるように祈りを捧げてみよ。いや、アルフォンス家自体の幸運を祈ってみよ。我がアルフォンス家が代々繁栄するように!お前も一度は好いた我が息子ボクリアにも幸せになって欲しいだろ?これも縁かもしれないぞ!」

 幸せになって欲しい?あのボンクラのボクリアに?身分がいくら高くても、こんな傲慢な家に嫁がなく本当に良かった。奴隷扱いされてただろうと容易に想像できる。

 「残念ながら、あなたの期待には応えません。私はあなたを祈るつもりはこれっぽっちもありません。だいたいこんな遅い時間に約束もなしに突然押し掛けてきて、あなたの常識を疑います。今すぐお引き取り下さい。」

 私の返答に、応接室に同席していたメイド頭のヨゼフとメイドのアリスがほくそ笑んでいる。彼女らも腹に据えかねていたのだろう。

 「ほう……私がこんなに下手に出ているにも関わらずか?おい、師団長。ここの従業員全てを捕らえよ。私に逆らうという者は、国家反逆罪に問う!抵抗する者には、武器の使用を許可する。全員ひっ捕らえよ!」

 「どういう事ですか?なぜ従業員達を?そんな暴挙は、あなたに跳ね返ってきますよ。」

 「私の意に逆らうこの聖スベリア会は全員クビだ!私が新しい従業員を用意してやる。サラ、お前は私が用意した従業員に囲まれ、私の意のままに働くのだ。そうしないと、お前の両親はおろか、ここの達も、牢獄で長期間過ごす事になるぞ!」
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