婚約破棄されたので、聖女になりました。けど、こんな国の為には働けません。自分の王国を建設します。

ぽっちゃりおっさん

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 「サラ様。奴らを地下倉庫に閉じ込め、扉をバリケードで塞ぎました。が、閉じ込めたのは兵士達です。奴らなら、半日と経たず、地下倉庫の扉を破壊して脱出してくるかと。いかがしましょう。」

 兵士達の命を奪うといよいよお尋ね者になってしまう。かといって、兵士達が公爵と共に脱出すれば、私達は国家反逆罪に問われるかもしてない……

 父親が急いで国王陛下に謁見出来て陳情しても、兵士達の脱出の方が先になりそうだ……

 一時身を隠した方が良いかもしれない……

 「皆さん、このままでは私達全員はお尋ね者となってしまうかもしれません。私の父親の陳情に期待を繋ぎ、身の安全にために一時身を隠した方が良いかと思います。皆さんの意見をお聞きしたいわ。」

 私1人では決める事が出来ず、従業員の意見を求めた。

 「公爵様が地下倉庫から出て来たら、より多い軍隊を引き連れて来るんじゃない?」

 「私達は捕まっちゃうの?」

 「なんでこんな事になったのよ……」

 皆口々に、何か意見を呟いている。

 「バラバラに発言しないで!私達には時間がないの。私はこの聖スベリア会の誰一人として悪くはないと思っているわ。全ての元凶はアルフォンス公爵だと皆分かっているでしょ?でも狂った公爵が権力を持っているからタチが悪いのよ。より大きい権力を持った国王陛下に事態を収めて頂くまで、身を隠して、全員の安全を確保しませんか?」

 「そうしかないかもしれないな……」

 「俺の年老いた両親はどうなっちまうんだ?」

 「行くも地獄、残るも地獄か……」

 皆、迷っている。仕方ない事だ。

 そんな中、メイドのアリスが大きな声をあげた。

 「私は行くわ!聖女サラ様と共に!聖女様を守るのが私達の仕事、誇りの筈よ!私は聖女様と共に行動をするわ!」

 その言葉がきっかけになった。

 「そうだ!俺は聖スベリア会に長年勤めているんだ。ようやく守るべき聖女様と巡り会えたのに、迷う必要がどこにある?俺も聖女様と共に行くぞ!」

 「俺もだ!」

 「私も行くわ!」

 みんなの意思が大きなうねりとなった。

 「みんなありがとう。本当にありがとう……」

 しかし感傷に浸っている場合ではない。どこかに安全に隠れる場所を探さなくては?

 「誰かこの人数が身を隠せる場所を知らない?」

 従業員はみんな顔を見渡している。

 「このフェルカ王国と、隣国のリビルド王国の間にある魔物の森なら、簡単には見つからないじゃないでしょうか?」

 従業員の1人が提案した。

 「それはいい!」

 「確かに見つからないだろうけど、魔物はどうするんだ?」

 
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