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「ギルバート様大丈夫ですか?」
「ああ、長時間馬に乗っていると尻が痛いがね。サラ達の状況を鑑みるとそんな事も言ってられないだろう。休憩せずに急ごう!」
暗闇の中を2人の馬が駆ける。
だんだんと空が白み始めている。王都ペリシアまでは、あと半分ほどの距離だ。
父親のギルバートは馬上で、国王陛下に謁見し、陳情する方法を考えていた。
サラが聖女となった時、男爵の爵位を叙勲された授与式で国王陛下に謁見した事はある。しかし国王陛下の記憶に残っているかは疑問だ。
あの時に同席していた、宰相と国務大臣はどうだろう?聖スベリア会から来たファボの話を受けると、国務大臣は聖スベリア会を監督する立場にあった筈が、権限を公爵に譲り渡してしまっているらしい。国務大臣は敵であろう。
まずは宰相に御目通り願うのが早いか?
他に手段はない。
日がかなり登った頃に、父親のギルバートとファボは王都ペリシアに到着した。
「ギルバート様どこに行けば?」
「宰相のところに向かおう。約束はしていないが、理由を言えば面会出来るやもしれん。急ごう!」
国務大聖堂で馬を降りた。
「ファボさんは、ここで馬に水と飼葉をやって待っててくれ。ここからは私1人で向かおう。」
「了解致しました。ギルバート様お気を付けて!」
◇ ◇ ◇ ◇
「ようやく扉が壊れたか!おい、お前達休むな!次は外に積まれた邪魔な物を退けるんだ。」
手伝いもせずに、偉そうに指示を出すだけのアルフォンス公爵に兵士達は辟易している。
公爵が何か言う度に、公爵に聞こえないように舌打ちをしている。
20人もの兵士達が動けば、あっという間に扉を塞いでいた邪魔な物を退かす事が出来た。
「よし、お前達良くやった。さぁここから出るぞ!聖スベリア会の連中がいたら、今度は油断せずに捕まえろよ!」
階段を駆け上り、一階に躍り出た。
館の中は、物音ひとつしない。
人の気配もなく、館はもぬけの殻となっていた。
「連中は恐れをなして、どこかに逃げて行ったのか?よし、お前達、一度体制を立て直す。国務大聖堂に戻るぞ!」
◇ ◇ ◇ ◇
「館を訪れた時は、深夜だったが、もうすっかり日が高くなっているじゃないか!」
アルフォンス公爵はグダグダ文句を言いながら、国務大聖堂の中を進んでいる。
「公爵様!?ご無事でしたか?しばらく姿が見えないので、心配しておりました。国王陛下にも公爵様が行方不明であると報告をしましたが……」
「おう、心配をお掛けしましたな。あの聖スベリア会の連中に閉じ込められておってな。なんとか逃げ出してきたのじゃ。国王陛下に報告をした?陛下はなんと仰っておられたか?」
「ああ、長時間馬に乗っていると尻が痛いがね。サラ達の状況を鑑みるとそんな事も言ってられないだろう。休憩せずに急ごう!」
暗闇の中を2人の馬が駆ける。
だんだんと空が白み始めている。王都ペリシアまでは、あと半分ほどの距離だ。
父親のギルバートは馬上で、国王陛下に謁見し、陳情する方法を考えていた。
サラが聖女となった時、男爵の爵位を叙勲された授与式で国王陛下に謁見した事はある。しかし国王陛下の記憶に残っているかは疑問だ。
あの時に同席していた、宰相と国務大臣はどうだろう?聖スベリア会から来たファボの話を受けると、国務大臣は聖スベリア会を監督する立場にあった筈が、権限を公爵に譲り渡してしまっているらしい。国務大臣は敵であろう。
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他に手段はない。
日がかなり登った頃に、父親のギルバートとファボは王都ペリシアに到着した。
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国務大聖堂で馬を降りた。
「ファボさんは、ここで馬に水と飼葉をやって待っててくれ。ここからは私1人で向かおう。」
「了解致しました。ギルバート様お気を付けて!」
◇ ◇ ◇ ◇
「ようやく扉が壊れたか!おい、お前達休むな!次は外に積まれた邪魔な物を退けるんだ。」
手伝いもせずに、偉そうに指示を出すだけのアルフォンス公爵に兵士達は辟易している。
公爵が何か言う度に、公爵に聞こえないように舌打ちをしている。
20人もの兵士達が動けば、あっという間に扉を塞いでいた邪魔な物を退かす事が出来た。
「よし、お前達良くやった。さぁここから出るぞ!聖スベリア会の連中がいたら、今度は油断せずに捕まえろよ!」
階段を駆け上り、一階に躍り出た。
館の中は、物音ひとつしない。
人の気配もなく、館はもぬけの殻となっていた。
「連中は恐れをなして、どこかに逃げて行ったのか?よし、お前達、一度体制を立て直す。国務大聖堂に戻るぞ!」
◇ ◇ ◇ ◇
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「公爵様!?ご無事でしたか?しばらく姿が見えないので、心配しておりました。国王陛下にも公爵様が行方不明であると報告をしましたが……」
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