婚約破棄されたので、聖女になりました。けど、こんな国の為には働けません。自分の王国を建設します。

ぽっちゃりおっさん

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 「ファボさん!この周辺出身でしたわね?拓けた土地がこの辺にありますか?」

 「ございます!周辺の街から離れていて交通の便が悪いといって廃れた街が!丁度都合が良いかも知れません!」

 ファボの案内により、私達は進んで行った。

 兵士達で腕に覚えがある者達は、動物や魔物を狩っていく。野草や薬草の識別が出来る者は、採取して行く。

 各々の出来ることをしながら、まだ見ぬ地を目指して進んで行く。

 どのぐらい歩いただろうか?森が切れた拓けた土地に廃れた街を発見した!

 すでに人は誰も居ない。

 建物は朽ち果てているが、材料として再利用出来そうな物もあるようだ!

 ここだ!ここを中心に建国していこう!!

 街全体に及ぶように、魔物や動物の襲撃を防ぐ[祈り]を捧げた!

 街の中で栽培した農作物の豊作と、自然の脅威から逃れられる様に、自然の恵みを得る[祈り]も捧げた。

 武力に覚えがある兵士達は、侵入者を防ぐため、街の周りに柵を張り巡らし、空壕からぼりを掘っている。

 木工が出来る者は、朽ち果てた建物を建て壊し、使える材料を選別している。街の外では木材を切り出して、街中にどんどん建物を建築している。

 農作業が出来る者は、田畑を開拓して作物を早くも植え付けている。

 数千人もの屈強な男達がおり、適材適所に人材を割り振った事で、驚く程に作業がはかどっている。

 [祈り]の効果で数日後には、農作物も初収穫出来ている。周辺で狩った動物のおかげで肉もたっぷりとある。

 衣食住のうち、食住は数日である程度満足出来るレベルに達していた。


 ◇ ◇ ◇ ◇


 「なに~?聖女を捕らえに行った軍隊の殆どが出奔しただと?それでお前達はノコノコと帰って来たのか?指揮官はどうした?なに~!指揮官も聖女に従っているだと!?」

 逃げ帰って来た兵士の報告を聞いたアルフォンス公爵は、地団駄を踏んで悔しがっている。

 「すぐさま、軍を増強して、あいつらを捕らえに行かんか!手ぶらでで帰って来ようもんなら、お前も全員縛り首だ!」

 兵士達からは、諦めの溜息が漏れている。

 軍隊を再編したフェリカ王国軍は、聖女サラを襲撃に出発した。

 「良いか!奴等の居場所、人員もほぼ把握しておる。完膚無きまでに叩き潰して来い!」


 ◇ ◇ ◇ ◇


 「我らの仲間からの情報によると、フェリカ王国とリビルド王国の国境の北に奴等のアジトがあるようだ。近付いたら気付かれない様に、慎重に行動せよ!」

 数万の軍隊を率いるが、戦う相手は元仲間達である。兵士達の士気は上がらない。
 
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