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「宰相様が?そうか……では私も同席させて頂こう!」
トントントン!
「宰相様参られました。」
「お通しして!」
宰相は泥にまみれた格好だ。髪は乱れ顔は脂ぎっている。
「宰相様どうなされました?」
「ああ!これはギルバート殿も……聖女サラ様こんな夜更けに申し訳ございません。つい先ごろ、我がフェリカ王国は、民衆一揆により、崩壊致しました……」
「なんと……!!民衆一揆!?」
「アルフォンス公爵は、暴徒化した民衆により、馬に脚を括られ、引き摺り回されたとの事。全身擦り傷だらけであり、打撲痕が多数あり発見した時にはすでに事切れておりました。」
「アルフォンス公爵が?殺害されていたと?」
「はい。売国奴と書かれた表札の横で、木に括られ吊るされておりました。儚い最期です……」
「なんと……」
惨たらしい、呆気ない最期を聞かされ、言葉が出なかった……
「王城には火がつけられ全焼しております。未だに国王陛下の安否は分かっておりません。」
「暴徒化した民衆の目標であった、アルフォンス公爵と国王陛下に一矢報いたとあって、現在は沈静化している模様。民衆の代表者の声として、国王陛下一族、及びアルフォンス公爵一族の国家追放と財産没収を求めております。そしてこれが聖女サラ様の元に来た理由であります。聖女サラ様に国を治めて頂きたいと……」
国を乱した元凶である国王陛下一族とアルフォンス公爵一族に対する処分には理解は出来る。しかし私がフェリカ王国も治めるとは……
「フェリカ王国国内では、聖女サラ様を失ってから、国王陛下とアルフォンス公爵への怨嗟の声が高まっておりました。それほどサラ様は国民に慕われていたのです。サラ様が居なくなった後、宰相である私の任務として何度も陛下に進言を行なって参りました。しかし陛下は自らの享楽のみしか関心を示さず、次第にアルフォンス公爵への権限が増大しておりました。この事は宰相である私に大きな責任があります。フェリカ王国は急速に衰退していったのです。」
「サラ様の建国された国家に人々は、フェリカ王国を捨てサラ様のグレートホープ聖国へと期待を抱き移動していったのです。その後の事はサラ様が充分にご存知かと……」
「今やフェリカ王国に巣食う2人の巨悪を成敗したと思っている民衆は、国の舵取りを是非とも聖女様にと考えている様です。宰相であった私に聖女様説得の声が上がり、その声に賛同した私の意思でサラ様の元を訪れたのです。」
トントントン!
「宰相様参られました。」
「お通しして!」
宰相は泥にまみれた格好だ。髪は乱れ顔は脂ぎっている。
「宰相様どうなされました?」
「ああ!これはギルバート殿も……聖女サラ様こんな夜更けに申し訳ございません。つい先ごろ、我がフェリカ王国は、民衆一揆により、崩壊致しました……」
「なんと……!!民衆一揆!?」
「アルフォンス公爵は、暴徒化した民衆により、馬に脚を括られ、引き摺り回されたとの事。全身擦り傷だらけであり、打撲痕が多数あり発見した時にはすでに事切れておりました。」
「アルフォンス公爵が?殺害されていたと?」
「はい。売国奴と書かれた表札の横で、木に括られ吊るされておりました。儚い最期です……」
「なんと……」
惨たらしい、呆気ない最期を聞かされ、言葉が出なかった……
「王城には火がつけられ全焼しております。未だに国王陛下の安否は分かっておりません。」
「暴徒化した民衆の目標であった、アルフォンス公爵と国王陛下に一矢報いたとあって、現在は沈静化している模様。民衆の代表者の声として、国王陛下一族、及びアルフォンス公爵一族の国家追放と財産没収を求めております。そしてこれが聖女サラ様の元に来た理由であります。聖女サラ様に国を治めて頂きたいと……」
国を乱した元凶である国王陛下一族とアルフォンス公爵一族に対する処分には理解は出来る。しかし私がフェリカ王国も治めるとは……
「フェリカ王国国内では、聖女サラ様を失ってから、国王陛下とアルフォンス公爵への怨嗟の声が高まっておりました。それほどサラ様は国民に慕われていたのです。サラ様が居なくなった後、宰相である私の任務として何度も陛下に進言を行なって参りました。しかし陛下は自らの享楽のみしか関心を示さず、次第にアルフォンス公爵への権限が増大しておりました。この事は宰相である私に大きな責任があります。フェリカ王国は急速に衰退していったのです。」
「サラ様の建国された国家に人々は、フェリカ王国を捨てサラ様のグレートホープ聖国へと期待を抱き移動していったのです。その後の事はサラ様が充分にご存知かと……」
「今やフェリカ王国に巣食う2人の巨悪を成敗したと思っている民衆は、国の舵取りを是非とも聖女様にと考えている様です。宰相であった私に聖女様説得の声が上がり、その声に賛同した私の意思でサラ様の元を訪れたのです。」
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