婚約破棄された令嬢は、失意の淵から聖女となり、いつか奴等を見返します!

ぽっちゃりおっさん

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『お前は!?』

と言って入ってきた男は、あのヒキガエル大臣であった。

『緊急呼び出しを受けまして…ソフィア会頭も?一体何事でしょうか?そしてなぜこんな奴も一緒に?』

ヒキガエル大臣は、私を汚い物を見るような目付きで見ている。

トントントン!

ノックをして、男が入ってきた。

『失礼します。スズリーナ様いらっしゃいますか?お待たせ致しました。スズリーナ様お呼びでございます。案内させて頂きますので、こちらにどうぞ!』

『なんだ貴様は?大臣である私とソフィア会頭は待たせておいて、この小娘だけ呼ぶというのか?』

『私が案内するのはスズリーナ様だけでございます。もうしばらくお待ちください』

『一体誰の命令だ!ふざけおって!』

『国王様の命令でございます。今しばらくお待ちください』

ヒキガエル大臣とソフィア会頭は顔を見合わせた。

『国王様の……?それでは仕方あるまい……』

2人でヒソヒソと何か話しはじめている。

私は、男について行った。

豪華な扉が開けられ、広く調度品も立派な貴賓室に通された。

そこには、深く腰掛けた国王様と思われる男性と、その横には、クロフォード第6王子が待っていた!

『君がヒロセック伯爵の娘のヒロセック・スズリーナだね?私は、イテリア国、国王のサルデーニャ・エマヌエーレ・ディ・サヴァイア4世である。頭を上げよ!』

「辺境伯であるヒロセック伯爵の次女、ヒロセック・スズリーナと申します。この度は国王様の御尊顔を拝見させて頂き光栄でございます」

『畏まらなくていいぞ。急に呼び出してすまなかったな。実は君の置かれた待遇に対して、このクロフォードから申し出があったのじゃ。クロフォードがダンジョンを攻略した事は知っているか?ダンジョン攻略の褒美を取らせようとしたのじゃが、このクロフォードが妙な事を言い出してな……』

クロフォードがダンジョン攻略の褒美と賞賛のため、王城で国内の主要な者を集めた祝賀会が行われようとしていた。国王様はクロフォードに内々にどんな褒美が良いかを尋ねていたようだ。

しかしクロフォードは褒美は要らないと言う。国内に不正の温床がある。褒美の代わりに厳正なる調査を希望した。

国王はその不正の内容を聞き、裏付けを取るために調査を行なっていたようだ。

不正調査をしている事に気付かれないように、真に信用出来る者だけで内定調査を実施していた。

そして不正の証拠の数々を見つけたのである。

『それでは、クロフォード、スズリーナさん法廷に行こうかの!』
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