錬KING 〜目指せ!魔道具製造してガッポリ生活〜

ぽっちゃりおっさん

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異世界転生

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 「鉱石運搬の依頼でやって来ました。どの鉱石を運べば良いですか?」

 「ああー、運搬ね!初めてかい?こっちに来な!」

 「おーい、運搬が来てるぞ!俺はここの責任者のブルートだ。運搬の係はアイツ。ルカね。おーい、ルカ任せたぞ!」

 忙しそうに動き回る責任者のブルートは、行ってしまった。

 「どうもどうも、運搬の係のルカです。君が運搬?細いけど、大丈夫かな?えーと、ここから勝手に持ってていいから。運び先の生産者ギルドの工房で重量計測してくれるからね。自分で運べそうな量の鉱石を持って行ってくれ!」

 額の汗を拭いながら、ルカが説明してくれた。

 「持てるだけ、持ってても良いんですか?」

 「ああ!君が持てそうなだけ運んでくれ!」

 その言葉に僕は、目の前に積まれた鉱石の山を収納していった。

 「おい!?どこにやった!?」

 収納する事で、目の前から鉱石が消えていく事にルカが驚いている。

 「アイテムボックスのスキルがあるので、収納して運ぼうと思って……」

 「そりゃ便利だな!おいおい、もう相当な量を入れただろ?まだ入るのかい?」

 数トンはありそうな鉱石の山がすっかり収納でき、なくなってしまった。

 「本当かい?こりゃしばらく鉱石運搬の仕事がなくなっちまったぞ!」

 「こりゃすげー奴が来たな!重くないのかい?じゃ工房までしっかり運んでくれよ!」

 数トンの鉱石をアイテムボックスに収納したが、身体には何の変化もない。重さも全く感じない。

 途中、目に付いた物を採取しながら、再び2時間かけて[ハクタの街]に帰って行った。

 門番の眠そうにしている兵士に、ギルドカードを見せると難なく入場する事が出来た。

 地図にあった生産者ギルドの工房に向かう。生産者ギルドは、長屋の様に、1階建の建物が横に連なって建てられている。

 工房を発見したが、この建物の中には、とてもじゃないが鉱石は入りきらないだろう……

 「こんにちわ!鉱石採掘場から、鉱石を運搬して来たんですが……」

 建物の中は熱気が凄かった。

 火を焚べた炉に向かい、数人の男達が、作業している。シャツは汗だくで滲み、頭にはタオルを鉢巻き状に巻いている。

 「ちょっと待ってくれ!」

 火に焚べた真っ赤に熱せられた鉱石を、ヤットコで取り出して、金槌で叩いて製錬している様だ。

 「すまんすまん。ちょうど手が離せんタイミングでな。運搬だな?どこにある?あそこの重量計で測るからな!」

 「凄く沢山あるんですが……」

 「どこだよ?早く出してみろよ!」

 仕方なく、重量計の上に乗る程度の量を取り出した。

 「ど…どうやって出した??特殊スキルか?」

 「お前凄いな!えーと50㌔だな!」

 「まだまだあるんですが……」

 「どのぐらいあるんだよ?」
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