錬KING 〜目指せ!魔道具製造してガッポリ生活〜

ぽっちゃりおっさん

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 「ああ。私も商売人じゃ。利益がない事はせん。お前に土地を売ってしまえば、お前との関係もそれっきりだが、これでお前は私の店子という関係が続くからな。」

 婆さんの見識に少し恐ろしさも感じたが、ギブアンドテイクと言ってくれるなら、有難く受けよう。

 「ああ、それから敷地内に客用の馬車停留所を作るでないぞ。正面や横の土地に私が停車場を作って儲けるからな。」

 なるほど、この婆さんはしっかりしている。僕としても思いもよらない破格の条件で土地の準備をする事が出来た。明日、婆さんと書面での契約をする事となった。

 となると3軒建物を建てないといけない。煉瓦れんがやモルタル、木材など材料はたっぷりあるが、足りないかも知れない。材料をさらに大量に採取した。

 翌日、婆さんと正式に契約を交わした僕は早速、建物建設に取り掛かった。

 まずは最初に見ていた土地から取り掛かる計画だ。ここを店舗と本部にする予定だ。

 まずは整地だ。

 土で収納する事で、平らな窪地を作る。出来た窪地に手頃な大きさの石を敷き詰め、その上から土を盛り圧縮する事で土台の完成だ。

 建築に必要な煉瓦れんがとモルタルを取り出す。

 出来た土台の上に、煉瓦れんがを敷きモルタルできっちりと固定していく。イメージが出来た。

 「錬成!」

 材料となる煉瓦れんがとモルタルが消失して、代わりに煉瓦れんが造りのお洒落な建物が完成した。

 入り口となる扉は両開きの木製ドアにする。商品を展示するのはガラスケースに囲まれた商品棚だ。

 店内灯りには、ガラス製のランタンとシャンデリアを飾った。

 広くお洒落なお店が出来上がった。このカウンターで会計をする。奥には、控え室兼事務室も建設した。

 ポーション屋としては、[中級ポーション]と[中級毒消しポーション]しかないため、今後さらなる品揃えを拡充していく必要があるだろう。

 建物の周りには、ポーションの絵柄を入れた立て看板を設置する。[効果抜群!よく効くポーション!]と書いた看板も通りから見えるように、敷地のあちこちに設置した。

 敷地の奥では、住居を建設する。

 同じく煉瓦れんが造りの建物とその横には、在庫を置ける工房も建築した。

 建物を建設しながら、僕はある事に気付いた。誰かを雇わなくては店が開けられない。僕が店番をしていると他の事が何も出来ないじゃないか……

 [従業員募集]と書いたチラシも用意した。いい人が来てくれればいいが……
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