錬KING 〜目指せ！魔道具製造してガッポリ生活〜

新たなスタート

１７

　屋敷の外装は煉瓦れんが造りにする。ガラスを多く取り入れて明るい日差しを取り込もう。もちろんガラスには耐久性向上、清浄の付与を与える。

　玄関には、銀細工を施した扉を設置した。

　屋敷の細部にまでこだわりを込め建設していく。家具や調度品はまだ準備中だが、屋敷の外装、内装は満足のいく出来だ。

　「では、アレクさん家具や調度品はまだ準備中ですが、屋敷の内装を見て感想をお願いします。」

　噴水の中には水魔法を付与した魔石を設置しているので、魔石の魔力が続く限り綺麗な水が噴き出ている。日の光が当たると虹が現れている。美しい……

　ロータリーを周り、馬車が玄関で停まると玄関の銀細工の荘厳な扉が出迎えている。

　玄関の通り屋敷の中に入ると、広いロビーだ。このロビーにはフカフカのソファーを何客か用意する。冷凍魔法を付与した魔石を内部に入れたアルミ製の冷蔵庫をロビーに用意する。

　異世界では、冷たく冷やす事が出来ないので、どんなに美味しいエールも温いのが不満であった。ロビーのソファーに腰掛けた来客にキンキンに冷やしたシャンパンやジュースをウェルカムドリンクとして出す事を考えているのだ。

　ロビーから、大きな階段を上がると大広間だ。この大広間にテーブルと椅子を用意してパーティー会場としよう。大きなガラス窓からはサカイの大通りが良く見える。

　大広間の横には厨房を用意している。暖かい食事、冷たい飲み物を提供出来る筈だ。

　１階ロビーの横には、談話室、娯楽室だ。その奥には、宿泊する遠くから訪れる来訪客も入れる大浴場のスペースだ。一応男湯と女湯のスペースを分けた。露天風呂も作れそうだ。

　要所要所にはトイレを設置する。

　３階は、僕の寝室と来訪客が宿泊出来る部屋のスペースだ。

　「アレクさん、いかがでしょうか？」

　「説明して頂いた家具や調度品がどの様なものかの想像が付かないのですが……広さや屋敷の造りとしては申し分ないです。至る所に装飾がしてあり来訪客達は驚く事間違いないと思います。」

　そうか……この世界にない道具を作ろうとしているので実際に見てみないと分からないよな……

　「しかしナカムラケイタ様の能力の凄さを実感致しました。私もナカムラケイタ様の邪魔にならない様にしっかりと自分の役目を果たしたいと思います。」

　「ナカムラケイタとフルネームで呼ばなくても、ケイタで良いですよ。」

　「はっ。かしこまりました。ではケイタ様。私は来訪客がどのぐらいの人数になるのか集計して参ります。また夕方ぐらいに参りますので失礼します。」