錬KING 〜目指せ!魔道具製造してガッポリ生活〜

ぽっちゃりおっさん

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 「はい、店番だけじゃなくて、出来れば番頭さんというか僕の片腕として勤められる方が良いのですが……」

 「そうですよね。メイドや店番は借金奴隷で良さそうですが……」

 「借金奴隷?」

 「ああ……私の所では様々な奴隷を扱ってまして。まず戦争で勝利した国が敗戦国から捕らえた者を戦争奴隷と言います。戦争奴隷は、剣闘士として戦わさせたり、鉱山発掘などの肉体重労働や身体を売る仕事をするなど、人間扱いされていない者も多いのが実情です。」

 戦争奴隷は酷い扱いを受けているのか……

 「私の所で多いのが、借金奴隷です。主に親の借金の返済のためという理由が多いのですが、借金のために売られた者達です。購入されて借金を返済すると奴隷から解放されるので、戦争奴隷と比べて明るく働く者が多いのが特徴です。ナカムラケイタ様には、こちらが宜しいかと。」

 「なるほど、借金の返済のために働くとなれば、貴重品を盗んだりする心配はないのですか?」

 「それは全くございません。戦争奴隷も借金奴隷も契約を行います。この奴隷契約を結びますと見えない契約の力で拘束され主人の意向に従わざる得なくなります。この奴隷契約を結ばせる魔力こそ、奴隷商人の能力なのです。」

 「従わす契約ですか……」

 「あとは特殊奴隷と言われる奴隷です。これは奴隷自体に主人を選ぶ権利があります。いくら買主が望んでも、奴隷が拒否すれば購入する事は出来ません。」

 「では、実際に奴隷を見ていただきましょう。お気に入った者が居ればお知らせ下さい。」

 洋館の中を案内され調理場に来ると、

 「今調理を行なっている者は、借金奴隷です。調理の訓練がてら日々調理を行なっています。おーい、みんな手を止めて集まってくれ!」

 手を拭きながら人が集まって来た。女だけでなく男の調理人も居る!男の方が何かと便利が良いかもしれないと頭に思い浮かべた。が、女の子を見るとそんな考えは吹き飛んでしまった。

 あの子かわいい!!

 「ナカムラケイタ様いかがですか?なるほど、あの子が気に入りましたか?あの子は容姿も体型も良いのですが、仕事は少し……どこか抜けている所がありまして……あちらの子は凄く仕事が出来ますよ。見かけはアレですが……」

 「何人も購入する事は可能なんですか?」

 「もちろんです。ナカムラケイタ様の財力次第ですが、全員引き取って頂いても構いません。」

 「ここにいる方は調理だけしか出来ないのですか?」

 「いえいえ。家事は全て仕込んでおります。ここに居る者達はたまたま今日が調理の当番であっただけでして。清掃の日や庭仕事も日など家事の事は何でも可能です。」
 

 
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