錬KING 〜目指せ!魔道具製造してガッポリ生活〜

ぽっちゃりおっさん

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 「ご主人様……なぜこのようなアタイを?」

 半獣半人のメリッサが初めて声をあげた。

 「君が僕にとって重要な役目を果たす様な気がしたんだよ。4人ともさ。みんな気になったんで僕の所に来てもらったんだ。」

 老エルフのクルゴンは訳知り顔で、にやついている。

 「僕の事はご主人様じゃなくてケイタと呼んでください。僕達はこれからファミリーになるんだから。」

 「ケイタ様じゃダメですか?」

 しっかり者のエフィルが口を開いた。それに呼応して老エルフのクルゴンも口を開いた。

 「私も雇われの身になったのであれば主人に対しての口ぶりを変えんといかんのう!呼び捨ては、主人……ケイタ様の威厳を落としかねんのう。主従の一線は保つべきじゃ。」

 「そうですか……ではクルゴンさんの言われる通りにしましょう……」

 「私共に敬称・敬語は不要です。クルゴンと呼ぶべきじゃろう。」

 「分かりました…分かったよ。じゃあみんなの役割を決めよう。クルゴンは、主に商売などの相談役になって欲しい。参謀役として期待したい。エフィルは屋敷内の責任者。ネルはエフィルの補佐。メリッサは当面怪我の治療をして欲しい。」

 「「「かしこまりました。」」」

 一同声を合わせて返答した。

 「アタイは何をすればいいの?」

 「今言っただろう?怪我の治療に専念してくれ。」

 「もうこれ以上治んないよ……眼も足もずっとこのままだよ……」

 「いや、そうでもないんだ。勝手ながらメリッサ、君を[鑑定]したんだ。君にエリクサーを飲ませれば、眼も足も回復出来ると思うんだ。けどエリクサーの材料や製造情報はまだ分からないだけど……けどクルゴンが何か知っているんだよね?」

 「ええ、まあ……しかし材料を取りに探しに行かなければならん。さらに材料があるとしても、それを製造出来るかどうか……」

 「クルゴンはエリクサーの材料を知っているの?」

 「ああ、エルフなら知っておる。が……エルフであっても製造出来る物はそうそうおらんのじゃ。」

 「材料を教えてくれない?」

 「材料ならすでに持っているのではないか?ケイタ様のポーションじゃ。」

 「ええ!?ポーション?」

 「性格には上級ポーション、上級毒消し草、それに痺れリキッドを作る時に出る蒸留水じゃのう。」

 「上級?僕は中級しか作った事がないよ?」

 「製造方法を知らないだけじゃろう。今から作ってみるか?」

 僕と老エルフのクルゴンは、工房に入った。

 「ポーションの材料である薬草はあるかな?」

 「はい、たっぷりとあります。」
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