錬KING 〜目指せ!魔道具製造してガッポリ生活〜

ぽっちゃりおっさん

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 カスミ婆さんは太っ腹なのか、コレクターなのか良く理解出来ないが、僕にとって心強い協力者だ。

 新たに作る総合商店には、極力僕の手が入らなくても回るようにしたい。

 地下1階を食料品売り場、1階を洋品店、2階に武器防具屋とポーション屋、3階を高級雑貨屋や装飾品、4階、5階を飲食店にする。屋上には温泉施設や娯楽施設を作ろう。回廊型の百貨店デパートだ。回廊の中心では演劇や歌謡イベントが出来るスペースもある。

 大人数に耐えられるように、鉄で鉄筋を作成して建物の強度を上げる。鉄筋コンクリート構造だ。煉瓦レンガ造りの建物とはだいぶ勝手が違い、錬金術であっても建設に手間と時間が掛かる。僕が建設に精を出している時だった。

 「ケイタ様、ただいま戻ったであります。」

 「メリッサ!お帰り!どうだった?」

 「よく採取出来たよ。アタイ頑張ったんだ。ケイタ様褒めて欲しいよぅ。」

 僕はメリッサの頭を撫でながら、功績を褒め称える。

 「よしよし。よく一人で頑張ったね。メリッサ偉いぞ!」

 半分狼の血が混じっているメリッサには、頭をふさふさと撫でる事がご褒美となっているようだ。

 「ケイタ様見て見て!腕輪にいっぱい入れてきたから!」

 開けたスペースに腕輪型アイテムボックスに収納されていたアイテムを取り出した。ゴロゴロと大量の魔石が転がり出る。が少し小さいようだ。

 「ゴブリンの群れが居ていっぱい魔石を取れたけどちょっと小さかったみたい……」

 「そんな事ないよ!メリッサ良くやったよ!こんなにいっぱい良く頑張ったね!」

 メリッサの伏せていた耳がピョコンと立ち上がり、満面の笑みを見せている。

 「良かった!数はいっぱいあるけど、ちょっと小さかったから心配してたの!」

 「お!痺れ草も結構取ってるじゃないか!薬草も毒消し草もある!僕が欲しかったのをこんなに!メリッサ偉いぞ!」

 メリッサを撫でると狼娘というより、猫のようにゴロゴロ懐いている。

 「そうだ。メリッサ。君1人では冒険させるのに心配だったけど、冒険者の仲間が来たんだ。紹介するから一緒に行こう!」

 メリッサの戦利品を僕のアイテムボックスに収納し直して、新たな奴隷に会いに行く。

 新しい奴隷達は屋敷の外でお互いの能力を披露し合っている。僕とメリッサはしばらくその様子を見学していた。

 攻撃魔法が得意な者、回復魔法が得意な者、剣術が得意な者、弓矢を使う者、素早い動きで短剣を使う者など、それぞれに特徴があった。

 
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