異世界でマシンガンぶっ放したら最強だった件

ぽっちゃりおっさん

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 「バリケード右に2人!」

 「了解!俺近付くから、弾幕行ける?」

 「了解!撃つぞ!」

 バリケードに近付く為に敵チームの死角をダッシュする。ダッシュしている隙を狙撃されない様に仲間の井川さんが、リズミカルに援護射撃を続けている。

 ここはサバゲーのための、フィールド。本日はフラッグ戦である。

 無線で仲間と連絡し合い、有利な状況を作る。

 「あ!ヒット!」

 スコープ越しの井川の援護射撃が敵チームのひとりを捉えた。撃たれた敵は手を挙げて申告している。

 「ナイスぅー!」

 「ありがとぅーござーす!」

 敵チームの前線をかなり押し込めている。人数差も出ているはずだ。バリケードに隠れながら、俺の心拍数は上昇している。

 ハァハァ……息を整えて索敵をする。

 !!!

 そこで俺の記憶は途切れた……


 ◇ ◇ ◇ ◇


 「と、まぁそういうこっちゃ!大体は理解出来たか?」

 真っ白な空間で、目の前の自称がとうとうと説明をしている。

 何!?異世界転生?

 「つまり俺は今までと違う世界で生まれ変わると?」

 「ああ!そうだ。お前が得意だったというスキルを持たせてやる。感謝するんだな。」

 どうやら特殊GUNスキルと、俺のしつこい直訴により異世界でのイケメン容姿も勝ち取れたようだ。

 「ああ!感謝してるぜ。自称様!」

 「自称ではない!お前はどうもひと言余計じゃのぅ。まぁ良い。では覚悟は良いか?行くぞ!」


 ◇ ◇ ◇ ◇


 再び意識を取り戻すと、草原の中で横たわっていた。

 青臭い匂いで目を覚ました俺は周りを観察する。

 「ここが異世界か?」

 雲ひとつない青空。膝丈の高さの草っ原。少し先には、適度に生え茂った林が見える。

 次第に自称との会話が思い出されてきた。

 「ステータス!だっけ?」

 半信半疑で言葉を口にすると、目の前に半透明のウィンドウが出現した。

 【アキラ】15歳 レベル1

 [HP]20
 [MP]100

 [特殊スキル]GUN

 
 お!自称が言ってた様にアラサーだった俺が15歳に若返っている。名字という概念は不要。なるほど……名のアキラだけなのか。

 [特殊スキル]GUN

 これだ!コレ!

 頭に使いたい銃の種類を思い浮かべればいいんだな?

 「セット!」

 言葉を発した瞬間、俺の手にはズシリと重量感を感じるハンドガンが握られていた。

 うぉぉ!?

 今ではあまり見なくなったが、僕がサバゲーでも愛用していたデザートイーグルじゃないか!?

 重量がかなりあるが、アサルトライフルAK47に負けずとも劣らない威力を誇る、ハンドガン最強の銃だ。

 カチッ!

 リロードする。50口径の弾丸は入っていない。

 空撃ちのつもりでトリガーを引く。

 ズドン!!

 弾を装填していないのに、デザートイーグルの物凄い反動が来た。弾が出た!?

 マガジンを取り出し確認するが、弾は入っていない。

 今度は前方の立ち木に向かって狙いを付ける。トリガーを引く。

 ズドン!ズドン!ズドン!

 こりゃサバゲーのエアガンの手応えじゃない……海外の実弾射撃場で撃った事のある実弾でもない。これが自称が話していた魔力弾か!!

 ステータスを再び確認する。

 やはり俺のMPが減っている。どうやら一発撃つ度に、MPが1減少するらしい。

 メリットは、マガジン交換の手間が要らない事か?デメリットはMPが無くなると弾切れを起こす事か?

 そういえば、MPは時間経過で自然回復すると言ってたな……ステータスを見ていると1分経過する度に、MPが1回復していた。

 

 しばらく考えた後、俺は言葉を発した。

 「セット!」

 思った通りだ。デザートイーグルは姿を消し、スナイパーライフルを手にしていた。

 「セット!」

 お次はM134ミニガンだ。3000Jを超える威力に1秒間に100発を連射出来るという性能だ。

 これがあれば、目の前の敵を蜂の巣に出来るが、弾数が足りない。

 ステータスにレベル表示があったので、おそらくレベルアップでHP、MPが上昇するのだろう。

 となると……

 「セット!」

 射程距離2キロ、3キロと言われているブローニングも現れた。長距離射撃ながらも連射可能な武器だ。

 これはイケる!

 この世界は剣と魔法のファンタジーの世界だと言っていたが、この圧倒的なGUNスキルがあれば無双出来るに違いない。

 俺は草原の中を、確信を持って歩き出した。

 
 
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