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王の褥4※
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尻も、胸も気持ちいい。恥ずかしい。見られている。
色々な感情がごちゃごちゃになり、どうしようと考える間もなくユノンはぴゅ、と吹き上げた。
「……あっ、あん……」
はあはあと息をつきながらしまったと気づく。
「すみません、僕ばっかり気持ちよくなって! タリアス様、僕にもご奉仕させてください」
身体を起こすと、タリアスはユノンの腹に散った精液を指にすくい、舐めた。
「なっ、何を……!」
真っ赤になるユノンに、タリアスは微笑む。
「私は十分楽しんでいるよ。お前のよがる様子は、とても下半身を熱くさせる」
「タリアス様もお達しください。僕ばかりこんな、情けない……」
これでは立派に務めを果たしていることにはならない。王にばかり奉仕させている。この数年間受け続けた指南の結果を出せていないし、出てきた家の者にも顔向けできない。
タリアスは俯くユノンをじっと見つめていたが、やがて自らの唇をぺろりと舌で舐めた。
「では、お前の穴で慰めてくれるか」
「はっ、はい!」
優しいタリアスは我慢してくれようとしたが、やはり入れたかったのだ。
嫌だとも恐ろしいとも何とも思わず、ユノンは素直に四つん這いになり尻を差し出した。
「お、お入れください……」
か細い声で懇願したが、違う違うと尻をぺちぺち叩かれた。
身体を起こし振り向くと、唇を奪われる。
「んむ……!」
タリアスの舌はユノンの舌と絡み、ひとしきり口腔内を蹂躙すると出て行った。
「……ここだよ。ここで、私のものを舐めてくれるか?」
口の端を拭われた。ぼうっとする頭で、ユノンは頷く。
這うようにしてタリアスの股間に顔を埋めようとすると、彼が向きを変えたのでそれにならう。
「よし、この向きで。大きく脚を広げて」
「はい……」
できるだけ脚を広げ、大きなタリアスのものを口に含んだ。
「んっ、……、ん……んむう……」
太く、大きくて苦しい。けれど優しい夫に尽くしたくて、懸命に舌を絡ませて吸いながら手も使い上下に扱く。
「……そう。上手だ、ユノン」
言いながら、タリアスの手はユノンの尻を大きく開く。
「んっ、んっ!」
またしても空気に晒され、ひくひく動いてしまう。
「いやらしい私の妻、ユノン。他の男が、お前の大切な部分をつぶさに見ているぞ」
「んうう、ん……」
伽守のことだろう。王はこれが目的で身体を移動させたのだ。
後ろを隠したいのに、王から与えられるもの、王への奉仕を拒むことはできない。ユノンは顔を真っ赤にしながら、せめてもの抵抗で必死に後孔を締めようとする。
「ふふ、締まった。恥ずかしいのか?」
タリアスの指が蕾のようになった穴をくるくるとなぞる。
「ん……」
ユノンは口の中のものを扱きながら、素直に頷いた。
伽守の男はこんな光景を見せられて何を思っているだろう。はしたないと軽蔑しているだろうか。それとも、興奮しているのだろうか。咳払い一つしないので、感情がまったく伝わらない。
ユノンは熱くなる身体の芯を感じながら、じゅぷ……じゅぷ……とタリアスのものに唾液を絡める。頭を上下させて丁寧に愛し、時折舌の先で先端を優しくくじる。
そうしていると、口の中でびくんと性器が跳ねるのがわかった。
「ああ、そろそろ出る。ユノン、受け止めてくれるか?」
性器を口から離さず、何度も頷いた。
恐怖で交われない自分を受け入れてくれた。この寛大な夫のために、できることなら何でもしたい。
「いい子だ。では、頼むぞ」
尻を開いていた手の片方が頭に乗せられた。
優しく髪を撫でながら、タリアスも苦し気に何度か低く呻いた。
「くっ……!」
どろり、と口の中いっぱいにぬるいものが広がる。
何とも言えない生臭い味は、まさしく人間の体液だ。それでも不快感はなく、ユノンは性器を口から離さないまま、それを飲み下す。
口の端から溢れそうなほど出されたそれを、漏らさないよう必死に飲みこんだ。
「んっ、……」
美味しいか美味しくないかで言えば、絶対に美味しくはない。それでも王から与えられるものならば何でも喜んでお受けしなければならないと教えられて育った。
王の子種を身体の中に頂くことのできる自分は、幸せ者なのだ。
口の中には、少しふにゃりとした大きな性器が残る。ユノンはそれをもう一度扱こうと、根元を握る手を上下に扱いた。
「いや、もういい。ご苦労だった。疲れたろう」
タリアスは慌てたように言い、ユノンの口から自分のものを引き抜いた。唾液と残滓とが糸を引き、ユノンの口の端に垂れた。
「あっ……タリアス様……」
もっと、もっと尽くしたい。それなのに取り上げられて、ユノンは悲しくなった。
「もうよろしいのですか? 僕はまだ」
「十分だ。お前は美しくいやらしい、最高の妻だよ」
抱き寄せられ、そのまま寝台に倒れ込んだ。背中を。抱かれながら、いつの間にか再び大きくなった性器を尻の狭間に擦り付けられている。
ユノンは自らも腰を動かし、タリアスを誘う。
「今日はもう終いだ」
その仕草に、タリアスはユノンのうなじに口づけて諫めた。
「でも、まだお元気でいらっしゃいます」
「はは。お前は仕事熱心だな」
「仕事だなんて……あっ……」
タリアスの両手が乳首をくりくりくびる。もどかしくて、ますます腰が動いてしまう。
「初夜なのによく頑張ってくれた。今日はもうこのまま休むとしよう」
おい、と王が短く指示すると伽守が動き、広い寝台の端に畳まれていた掛け布団を裸の二人の身体に掛けた。
そのまま明かりを消すと寝台のかたわらに立ち、様子を覗い続ける。
「あん、あんっ、……彼は、ずっとあそこに……?」
完全に勃ち上がった下半身が辛い。腰が動いてしまうが、もう休むと言われたのだから堪えなければ。
「そうだ。夜明けまで立っている。王の夜の褥を誰にも邪魔させないのがあれの役割だからな」
「……あ、んん……そう、なのですね」
大きな手が身体を這い回っている。不快じゃない。それどころか温かく、優しく触れるその手は背に感じる体温とともにユノンに安心感を与えてくれる。
「……はあ、……はあ……っ」
乳首を捏ねられ、下半身を撫でられ喘ぎそうになる声を押し殺す。声を抑えることには慣れていないのだ。
目は暗闇に馴染んでくる。包み込んでくれるようなタリアスの存在が心地良いのに、闇に紛れてそこに立つ伽守のせいで心の底はざわついたままだ。
「タリアス、さま……」
「さあ、目をつぶって。ゆっくりおやすみ」
「……おやすみなさい……」
不満をぶつけられるはずもなく、ユノンは目をつぶった。
このまま、立ち続ける彼にもこの姿が見えなくなればいいのにと願いながら。
まさぐられ熟れた状態で眠れるだろうかと不安に思ったが、大きな身体に後ろから抱いて温められ、次第に意識は遠のいていった。
色々な感情がごちゃごちゃになり、どうしようと考える間もなくユノンはぴゅ、と吹き上げた。
「……あっ、あん……」
はあはあと息をつきながらしまったと気づく。
「すみません、僕ばっかり気持ちよくなって! タリアス様、僕にもご奉仕させてください」
身体を起こすと、タリアスはユノンの腹に散った精液を指にすくい、舐めた。
「なっ、何を……!」
真っ赤になるユノンに、タリアスは微笑む。
「私は十分楽しんでいるよ。お前のよがる様子は、とても下半身を熱くさせる」
「タリアス様もお達しください。僕ばかりこんな、情けない……」
これでは立派に務めを果たしていることにはならない。王にばかり奉仕させている。この数年間受け続けた指南の結果を出せていないし、出てきた家の者にも顔向けできない。
タリアスは俯くユノンをじっと見つめていたが、やがて自らの唇をぺろりと舌で舐めた。
「では、お前の穴で慰めてくれるか」
「はっ、はい!」
優しいタリアスは我慢してくれようとしたが、やはり入れたかったのだ。
嫌だとも恐ろしいとも何とも思わず、ユノンは素直に四つん這いになり尻を差し出した。
「お、お入れください……」
か細い声で懇願したが、違う違うと尻をぺちぺち叩かれた。
身体を起こし振り向くと、唇を奪われる。
「んむ……!」
タリアスの舌はユノンの舌と絡み、ひとしきり口腔内を蹂躙すると出て行った。
「……ここだよ。ここで、私のものを舐めてくれるか?」
口の端を拭われた。ぼうっとする頭で、ユノンは頷く。
這うようにしてタリアスの股間に顔を埋めようとすると、彼が向きを変えたのでそれにならう。
「よし、この向きで。大きく脚を広げて」
「はい……」
できるだけ脚を広げ、大きなタリアスのものを口に含んだ。
「んっ、……、ん……んむう……」
太く、大きくて苦しい。けれど優しい夫に尽くしたくて、懸命に舌を絡ませて吸いながら手も使い上下に扱く。
「……そう。上手だ、ユノン」
言いながら、タリアスの手はユノンの尻を大きく開く。
「んっ、んっ!」
またしても空気に晒され、ひくひく動いてしまう。
「いやらしい私の妻、ユノン。他の男が、お前の大切な部分をつぶさに見ているぞ」
「んうう、ん……」
伽守のことだろう。王はこれが目的で身体を移動させたのだ。
後ろを隠したいのに、王から与えられるもの、王への奉仕を拒むことはできない。ユノンは顔を真っ赤にしながら、せめてもの抵抗で必死に後孔を締めようとする。
「ふふ、締まった。恥ずかしいのか?」
タリアスの指が蕾のようになった穴をくるくるとなぞる。
「ん……」
ユノンは口の中のものを扱きながら、素直に頷いた。
伽守の男はこんな光景を見せられて何を思っているだろう。はしたないと軽蔑しているだろうか。それとも、興奮しているのだろうか。咳払い一つしないので、感情がまったく伝わらない。
ユノンは熱くなる身体の芯を感じながら、じゅぷ……じゅぷ……とタリアスのものに唾液を絡める。頭を上下させて丁寧に愛し、時折舌の先で先端を優しくくじる。
そうしていると、口の中でびくんと性器が跳ねるのがわかった。
「ああ、そろそろ出る。ユノン、受け止めてくれるか?」
性器を口から離さず、何度も頷いた。
恐怖で交われない自分を受け入れてくれた。この寛大な夫のために、できることなら何でもしたい。
「いい子だ。では、頼むぞ」
尻を開いていた手の片方が頭に乗せられた。
優しく髪を撫でながら、タリアスも苦し気に何度か低く呻いた。
「くっ……!」
どろり、と口の中いっぱいにぬるいものが広がる。
何とも言えない生臭い味は、まさしく人間の体液だ。それでも不快感はなく、ユノンは性器を口から離さないまま、それを飲み下す。
口の端から溢れそうなほど出されたそれを、漏らさないよう必死に飲みこんだ。
「んっ、……」
美味しいか美味しくないかで言えば、絶対に美味しくはない。それでも王から与えられるものならば何でも喜んでお受けしなければならないと教えられて育った。
王の子種を身体の中に頂くことのできる自分は、幸せ者なのだ。
口の中には、少しふにゃりとした大きな性器が残る。ユノンはそれをもう一度扱こうと、根元を握る手を上下に扱いた。
「いや、もういい。ご苦労だった。疲れたろう」
タリアスは慌てたように言い、ユノンの口から自分のものを引き抜いた。唾液と残滓とが糸を引き、ユノンの口の端に垂れた。
「あっ……タリアス様……」
もっと、もっと尽くしたい。それなのに取り上げられて、ユノンは悲しくなった。
「もうよろしいのですか? 僕はまだ」
「十分だ。お前は美しくいやらしい、最高の妻だよ」
抱き寄せられ、そのまま寝台に倒れ込んだ。背中を。抱かれながら、いつの間にか再び大きくなった性器を尻の狭間に擦り付けられている。
ユノンは自らも腰を動かし、タリアスを誘う。
「今日はもう終いだ」
その仕草に、タリアスはユノンのうなじに口づけて諫めた。
「でも、まだお元気でいらっしゃいます」
「はは。お前は仕事熱心だな」
「仕事だなんて……あっ……」
タリアスの両手が乳首をくりくりくびる。もどかしくて、ますます腰が動いてしまう。
「初夜なのによく頑張ってくれた。今日はもうこのまま休むとしよう」
おい、と王が短く指示すると伽守が動き、広い寝台の端に畳まれていた掛け布団を裸の二人の身体に掛けた。
そのまま明かりを消すと寝台のかたわらに立ち、様子を覗い続ける。
「あん、あんっ、……彼は、ずっとあそこに……?」
完全に勃ち上がった下半身が辛い。腰が動いてしまうが、もう休むと言われたのだから堪えなければ。
「そうだ。夜明けまで立っている。王の夜の褥を誰にも邪魔させないのがあれの役割だからな」
「……あ、んん……そう、なのですね」
大きな手が身体を這い回っている。不快じゃない。それどころか温かく、優しく触れるその手は背に感じる体温とともにユノンに安心感を与えてくれる。
「……はあ、……はあ……っ」
乳首を捏ねられ、下半身を撫でられ喘ぎそうになる声を押し殺す。声を抑えることには慣れていないのだ。
目は暗闇に馴染んでくる。包み込んでくれるようなタリアスの存在が心地良いのに、闇に紛れてそこに立つ伽守のせいで心の底はざわついたままだ。
「タリアス、さま……」
「さあ、目をつぶって。ゆっくりおやすみ」
「……おやすみなさい……」
不満をぶつけられるはずもなく、ユノンは目をつぶった。
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