2 / 18
2
しおりを挟む
ことことと鍋が噴くようなかすかな音に目を開けると、そこは真っ暗な森の中ではなかった。
「いっっ……!」
身体を起こそうとしたが、激痛ですぐに諦めた。アベルは目だけを動かして状況を確認しようとする。
身体中が痛い。けれど痛むということは自分はまだ生きていて、誰かに助けられたのだ。
どうやらここは温かな部屋で、寝かされているのは誰かのベッドの中だ。
薪のくべられた暖炉からはパチパチと火の粉がはぜる音が聞こえ、暖色の灯りが柔和に部屋を満たしている。
「気がつかれましたか?」
声を掛けられ、声の主の方へ視線を向ける。
ドアで仕切られない隣の部屋から、細身の男がゆっくりと入って来た。
「先ほどはピムが大変な失礼を。本当にごめんなさい。身体は痛みますか?」
「……ああ、すごく」
「ごめんなさい……」
男はベッドのそばまで寄って来て、膝をついてアベルを見下ろす。どうやら彼の「ピム」とやらがアベルを攻撃したらしい。
伏せた瞳は悲しげで、頬は青白い。明らかに狼狽した様子で、危害を加えたかったわけでないことは信用できるような気がした。
「こんなところで誰かに出くわすことなんかまずないんです。だからピムは警戒して、僕を守ろうとしたんです」
「ピムって」
「飼い犬です」
ぴゅう、と彼が小さく口笛を鳴らすと、のっしのっしと足音を立てながら、どこからともなく大きな犬が視界に現れた。両耳はピンと立ち、眼光は鋭い。グレーの毛並みは艶やかで、「ピム」なんて愛嬌のある名前は似合わない。
「犬……? オオカミじゃないのか」
「どちらなのか、僕にもわかりません。ただ、優しい友達なんです。許してやってはくれませんか」
ピムは彼の頬をぺろりと舐める。凶暴な感じはなく、危害を加えてきそうな雰囲気もない。こうして見れば本当にただの少し大きい飼い犬だ。
「おわびに、傷が治るまでこの家にいらしてください。狭いところですが、僕には多少薬草の知識もありますし、身体がよくなったら街への案内もいたします」
「薬草……」
――頭蓋は魔薬の原料、臓物は魔獣の飼料――。
嫌な話を思い出してしまい、恐怖が蘇ってくる。
アベルは引きつった顔で男を観察する。
男、というよりまだ少年と言ってもいい歳の頃だろうか。
瞳は氷の色、髪はほとんど白に近いようなプラチナブロンド。細い頬には先ほどより赤みが差し、服装は粗末だが、まるで幼い女の子たちが遊ぶような王子様の人形みたいだ。
もし彼が強力な夜ノ森の魔法使いだと言われても信じ難い。
そんなに怖しい魔法使いなら、もっと歳を重ねてしわくちゃで、意地の悪い目をしているはず……。
「あの、どうかされましたか?」
じっと見られて居心地が悪いのか、少年は困ったように微笑んだ。
「いや、魔法使い……」
「魔法使い?」
その言葉に、少年が驚いたように目を見開く。
「もしここが夜ノ森なら、凶悪な魔法使いがいるとエシュハルトで聞いた。そんな迷信じみたことを信じるのも恥ずかしいのだが」
夜ノ森なんてあるはずがない。魔法使いもいない。こんな話をするなんて自分らしくないと、アベルも苦笑する。
「いかにもここが夜ノ森ですよ」
しかし少年は優しい笑みですぐさま肯定した。
「いや、夜ノ森なんて迷信だろう? あんたまで俺を馬鹿にしないでくれよ。新米の行商人だと人に話すと、すぐそんな類の話をされる」
そこまで言い、そういえば荷物はどこだと思い出した。咄嗟に起き上がろうとしてしまい、またしても痛みに顔をしかめて倒れ込んだ。
「大丈夫ですかっ?」
「に、荷物……商売道具が」
「ご安心ください。すべて玄関に運んであります」
「よかった……」
高価な貴金属類や宝飾品を扱っているので、失くしてしまっては大損失だ。アベルは安心して深く息を吐いた。
「でも、夜ノ森についてのお話は本当です。魔法使いもいます。今ここにはいませんが」
「は……?」
少年は相変わらず困ったような顔だが、もう笑ってはいない。
「僕はヴィルフリートに命を救われ、ここにいます。彼は僕にマイネという名をくれ、この夜ノ森で暮らし、番をする役目を与えてくれました」
「ちょっ、ちょっ、ちょっと待って……」
なんだか頭が痛い。頭が理解を拒んでいる。
「あの、魔法使いなんているわけない。魔法使いたちは大昔に一斉に魔力を放棄して人間になったって」
「でもヴィルフリートはずっと魔力を持ち続けているんです。それにはきちんとした理由もあります」
「いやいや……」
魔法使いも夜ノ森も、マイネという少年に出会い迷信だったのだと安心したかったのに。
「どうして怪我させられて、こんな話まで聞かされるんだよ……」
「ごめんなさい」
「いや、謝んないで」
謝る際の雰囲気が深刻そうで、かえって信じなければと思わされてしまう。
「でも、信じていただかなくても結構ですよ。怪我が治ったらすぐに街へご案内しますから。この暗い森での出来事なんて、すぐに忘れてしまうに違いありませんから」
「……そうかな」
そうですよとマイネはゆっくり頷き、微笑む。
彼の仕草はなんというか、こんな辺鄙な森の中で暮らしているというのに上品さが漂っている。
彼の話が本当なのかもまだ信じきれないが、野蛮で怖い魔法使いと繋がっているという風にはとてもじゃないが見えない。
「夕飯を用意しているんですよ。そろそろスープが煮える頃です。準備ができ次第そこのテーブルに運んできますので、ゆっくりしていてください」
「はい……」
もう考えるのも嫌になって素直に返事し天井を見つめる。
マイネは隣の部屋に歩いて行き、ピムはそのまま暖炉の前にごろりと丸まった。
横目で見ると、先ほど攻撃してきた獣と同じ動物だとは思えない。攻撃性の欠片も見えないし、まったくアベルを気にしていない。
ピムはくわあ、とあくびし、目を閉じた。
まったくおかしなことになった。でもきっと次に眠って目を開ければ元の世界に戻っている。エシュハルトの宿屋のベッドの上で朝を迎え、今朝に戻るに違いない。これは夢なのだ。
そして次の目的地に向けて出発し、夕方にはミロハルトに到着する。
それまではせいぜいこのおかしな夢の世界を見ておこうと、アベルは隣の部屋から聞こえてくる煮炊きの音に耳を澄ましていた。
「いっっ……!」
身体を起こそうとしたが、激痛ですぐに諦めた。アベルは目だけを動かして状況を確認しようとする。
身体中が痛い。けれど痛むということは自分はまだ生きていて、誰かに助けられたのだ。
どうやらここは温かな部屋で、寝かされているのは誰かのベッドの中だ。
薪のくべられた暖炉からはパチパチと火の粉がはぜる音が聞こえ、暖色の灯りが柔和に部屋を満たしている。
「気がつかれましたか?」
声を掛けられ、声の主の方へ視線を向ける。
ドアで仕切られない隣の部屋から、細身の男がゆっくりと入って来た。
「先ほどはピムが大変な失礼を。本当にごめんなさい。身体は痛みますか?」
「……ああ、すごく」
「ごめんなさい……」
男はベッドのそばまで寄って来て、膝をついてアベルを見下ろす。どうやら彼の「ピム」とやらがアベルを攻撃したらしい。
伏せた瞳は悲しげで、頬は青白い。明らかに狼狽した様子で、危害を加えたかったわけでないことは信用できるような気がした。
「こんなところで誰かに出くわすことなんかまずないんです。だからピムは警戒して、僕を守ろうとしたんです」
「ピムって」
「飼い犬です」
ぴゅう、と彼が小さく口笛を鳴らすと、のっしのっしと足音を立てながら、どこからともなく大きな犬が視界に現れた。両耳はピンと立ち、眼光は鋭い。グレーの毛並みは艶やかで、「ピム」なんて愛嬌のある名前は似合わない。
「犬……? オオカミじゃないのか」
「どちらなのか、僕にもわかりません。ただ、優しい友達なんです。許してやってはくれませんか」
ピムは彼の頬をぺろりと舐める。凶暴な感じはなく、危害を加えてきそうな雰囲気もない。こうして見れば本当にただの少し大きい飼い犬だ。
「おわびに、傷が治るまでこの家にいらしてください。狭いところですが、僕には多少薬草の知識もありますし、身体がよくなったら街への案内もいたします」
「薬草……」
――頭蓋は魔薬の原料、臓物は魔獣の飼料――。
嫌な話を思い出してしまい、恐怖が蘇ってくる。
アベルは引きつった顔で男を観察する。
男、というよりまだ少年と言ってもいい歳の頃だろうか。
瞳は氷の色、髪はほとんど白に近いようなプラチナブロンド。細い頬には先ほどより赤みが差し、服装は粗末だが、まるで幼い女の子たちが遊ぶような王子様の人形みたいだ。
もし彼が強力な夜ノ森の魔法使いだと言われても信じ難い。
そんなに怖しい魔法使いなら、もっと歳を重ねてしわくちゃで、意地の悪い目をしているはず……。
「あの、どうかされましたか?」
じっと見られて居心地が悪いのか、少年は困ったように微笑んだ。
「いや、魔法使い……」
「魔法使い?」
その言葉に、少年が驚いたように目を見開く。
「もしここが夜ノ森なら、凶悪な魔法使いがいるとエシュハルトで聞いた。そんな迷信じみたことを信じるのも恥ずかしいのだが」
夜ノ森なんてあるはずがない。魔法使いもいない。こんな話をするなんて自分らしくないと、アベルも苦笑する。
「いかにもここが夜ノ森ですよ」
しかし少年は優しい笑みですぐさま肯定した。
「いや、夜ノ森なんて迷信だろう? あんたまで俺を馬鹿にしないでくれよ。新米の行商人だと人に話すと、すぐそんな類の話をされる」
そこまで言い、そういえば荷物はどこだと思い出した。咄嗟に起き上がろうとしてしまい、またしても痛みに顔をしかめて倒れ込んだ。
「大丈夫ですかっ?」
「に、荷物……商売道具が」
「ご安心ください。すべて玄関に運んであります」
「よかった……」
高価な貴金属類や宝飾品を扱っているので、失くしてしまっては大損失だ。アベルは安心して深く息を吐いた。
「でも、夜ノ森についてのお話は本当です。魔法使いもいます。今ここにはいませんが」
「は……?」
少年は相変わらず困ったような顔だが、もう笑ってはいない。
「僕はヴィルフリートに命を救われ、ここにいます。彼は僕にマイネという名をくれ、この夜ノ森で暮らし、番をする役目を与えてくれました」
「ちょっ、ちょっ、ちょっと待って……」
なんだか頭が痛い。頭が理解を拒んでいる。
「あの、魔法使いなんているわけない。魔法使いたちは大昔に一斉に魔力を放棄して人間になったって」
「でもヴィルフリートはずっと魔力を持ち続けているんです。それにはきちんとした理由もあります」
「いやいや……」
魔法使いも夜ノ森も、マイネという少年に出会い迷信だったのだと安心したかったのに。
「どうして怪我させられて、こんな話まで聞かされるんだよ……」
「ごめんなさい」
「いや、謝んないで」
謝る際の雰囲気が深刻そうで、かえって信じなければと思わされてしまう。
「でも、信じていただかなくても結構ですよ。怪我が治ったらすぐに街へご案内しますから。この暗い森での出来事なんて、すぐに忘れてしまうに違いありませんから」
「……そうかな」
そうですよとマイネはゆっくり頷き、微笑む。
彼の仕草はなんというか、こんな辺鄙な森の中で暮らしているというのに上品さが漂っている。
彼の話が本当なのかもまだ信じきれないが、野蛮で怖い魔法使いと繋がっているという風にはとてもじゃないが見えない。
「夕飯を用意しているんですよ。そろそろスープが煮える頃です。準備ができ次第そこのテーブルに運んできますので、ゆっくりしていてください」
「はい……」
もう考えるのも嫌になって素直に返事し天井を見つめる。
マイネは隣の部屋に歩いて行き、ピムはそのまま暖炉の前にごろりと丸まった。
横目で見ると、先ほど攻撃してきた獣と同じ動物だとは思えない。攻撃性の欠片も見えないし、まったくアベルを気にしていない。
ピムはくわあ、とあくびし、目を閉じた。
まったくおかしなことになった。でもきっと次に眠って目を開ければ元の世界に戻っている。エシュハルトの宿屋のベッドの上で朝を迎え、今朝に戻るに違いない。これは夢なのだ。
そして次の目的地に向けて出発し、夕方にはミロハルトに到着する。
それまではせいぜいこのおかしな夢の世界を見ておこうと、アベルは隣の部屋から聞こえてくる煮炊きの音に耳を澄ましていた。
0
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学で逃げ出して後悔したのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
前世が教師だった少年は辺境で愛される
結衣可
BL
雪深い帝国北端の地で、傷つき行き倒れていた少年ミカを拾ったのは、寡黙な辺境伯ダリウスだった。妻を亡くし、幼い息子リアムと静かに暮らしていた彼は、ミカの知識と優しさに驚きつつも、次第にその穏やかな笑顔に心を癒されていく。
ミカは実は異世界からの転生者。前世の記憶を抱え、この世界でどう生きるべきか迷っていたが、リアムの教育係として過ごすうちに、“誰かに必要とされる”温もりを思い出していく。
雪の館で共に過ごす日々は、やがてお互いにとってかけがえのない時間となり、新しい日々へと続いていく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる