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義父VS俺。【ポンコツ×男前】
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【創作BL】義父VS俺。
ポンコツ×男前
「…そろそろ結婚しないか?」
俺は一世一代のプロポーズをした。同棲中の恋人で同じ男の千明に。
「…はぁ? 休みの日に家で昼飯食ってる時に言うのかよ?」
「すんません…」
千明は可愛い顔して屈強だ。小柄だが元消防士なだけあって実際ゴツい。
「もう指輪買ったんだよ、そのうちプロポーズし直すから…」
「今のプロポーズとしてカウントするのかよ」
千明のはっきりしたとこは正直好きだが切れ味は鋭い。
「じゃあ一応、俺の親に挨拶しに行けよ」
「へ?」
意外なことを言われる。
「当たり前だろ、結婚だぞ?二人だけの問題じゃねえって」
「あ、ああ…」
相手の親への挨拶。分かってたけど無視してたことだった。
親御さんは千明がゲイなの知ってるのか?
「わかった、千明の親御さんに会いに行く」
「おっし」
二つ返事で千明の実家に行くことになった。
千明の両親の人物像はいまいちピンと来なかった…
バキィ!!
千明の実家で千明の父親に挨拶した途端、殴られた。
「お義父さん、息子さんを俺にください」
そう俺は言った。
「やらねえよバカタレ!」
そう言われて殴られた。
千明の父親はやたら屈強だ、容姿はぶっちゃけ意味わからないレベルで怖い。
でも俺は千明を諦められない。
「千明さんと結婚させてください」
「千明さんを幸せにします」
「千明さんを支えます」
何回か挨拶し直したがめちゃくちゃ殴られた。
「…俺、『お前にお父さんと呼ばれる筋合いはない』って言うの初めて見たわ」
千明はでかいため息を着いた。
「お、俺も」
「まさか、あんなに反対するとはな」
「千明の父親、千明がゲイなの認めてるんだよな」
「一応な。でも結婚する可能性は考えなかったみたい。それに、」
「それに?」
「お前が男だからというより、お前だから嫌みたい」
千明が何を言ってるのかよくわからなかった。
「…でも俺千明との結婚認めてもらいたいんだ」
「浩二、強すぎ…」
「千明ほどじゃないよ」
千明と一生助け合っていきたい。それだけは本気だから諦めたくない。
「俺ももう少し説得するよ」
そう言うとキスしてくれた。
(コイツなんでこんなに頑張れるんだろ…怪我で消防士やめた俺の仕事探すの手伝ったりして、たくましすぎる…)
千明がめちゃくちゃ俺を絶賛してくれてたのを気付くのはまだ先である。
「父さん、浩二がまた来たぞ」
千明が俺を千明の実家に入れる。
「帰れよ、いい加減にしろよ」
「浩二を認めろよ、コイツ強すぎだから」
千明は父親と揉めながら俺を家に入れる。
「あの、お義父さん」
「だからお父さん言うなって!」
「父さん!」
俺がお義父さんと呼ぶと千明と父親はぎゃいぎゃい騒ぎ出す。
「パパ、いい加減にしなさい!」
隣にいた千明の母親も騒ぐ。
「浩二くんこんなに必死なのよ!」
ブチギレた千明と母親に父親は停止した。
「お金や身体目当ての人がここまでできるの!?」
「浩二以上の男はいないんだよ!!」
千明と母親は今まで黙っていたぶんひたすらキレた。
「…」
父親は静止し続ける。
「とにかく、浩二とちゃんと話せ」
千明と母親はリビングから出ていき、俺は父親と二人きりにされた。
「…」
「…」
二人きりで話すのは初めてだ。
「…お前は、千明が消防士だったのは知っているか?」
父親は俺を見る。
「知ってます。俺は会社が火事の時、助けてもらいました。それ以来俺達は」
俺は千明との過去を語る。
俺は消防士だった頃の千明に助けてもらい、それ以来親交を深めていった。そうしていくうちに付き合うことになった。
「千明のどこが好きなんだ?」
「小さくて可愛いのと、並の男より男らしくて…全部好きです」
「…あの子は怪我で退職したんだぞ」
「わかってます、だから支えていきたいと思ってプロポーズしました」
千明が退職して早々俺は一度別れを告げられた。
迷惑かけたくないから別れたいと。
でも俺は拒んだ。
「千明の足の怪我は生活に支障はあまりないですが一生引き摺るものだと言われました」
消防士の仕事を断念するしかない傷を千明は火災現場で患った。
「…本気なんだね」
「はい、俺の人生の全てを捧げていきます」
俺は火災現場で一度助けてもらった命を助けてくれた人に捧げることにした。
「千明は無理も我慢もしがちだから、頼む」
父親は俺に初めて笑みを見せた。
「じゃ、じゃあ」
「ああ…悔しいが認めよう」
「おっそいよ父さん」
俺達の会話に千明が入ってくる。
「また浩二にキレたら、父さん殴って駆け落ちしてやろうかと思ったわ」
千明はほっとしたがら物騒なことをいう。
「千明! パパを捨てないで!」
「父さんそういうとこがやなんだよ」
「まあまあ…」
俺もほっとする。
「浩二は俺が退職した後、再就職先に根回ししてくれたりリハビリも付き合ってくれてる。頼りにしてるんだよコイツを」
ちょっと赤くなりながら千明は俺を褒めてくれた。
「あのお義父さん、」
「お義父さんはやめろ、お前が一番呼びやすい呼び方でいい」
「じゃあ親父さん」
「それでいい」
俺と父親との闘いは一応のくぎりを着けた。
この時、俺と千明の結婚がかなり険しい道のりになるのを俺はまだ知らなかった。
設定メモ
浩二(26)攻め
サラリーマン。ポンコツだが鋼メンタル
元ノンケ
千明(26)受け
元消防士、足の怪我で退職。きゅるんと可愛いがゴツいし強い
千明パパ(51)
千明を溺愛、怪我で退職して以来余計に過保護。屈強な見た目だが介護士
ポンコツ×男前
「…そろそろ結婚しないか?」
俺は一世一代のプロポーズをした。同棲中の恋人で同じ男の千明に。
「…はぁ? 休みの日に家で昼飯食ってる時に言うのかよ?」
「すんません…」
千明は可愛い顔して屈強だ。小柄だが元消防士なだけあって実際ゴツい。
「もう指輪買ったんだよ、そのうちプロポーズし直すから…」
「今のプロポーズとしてカウントするのかよ」
千明のはっきりしたとこは正直好きだが切れ味は鋭い。
「じゃあ一応、俺の親に挨拶しに行けよ」
「へ?」
意外なことを言われる。
「当たり前だろ、結婚だぞ?二人だけの問題じゃねえって」
「あ、ああ…」
相手の親への挨拶。分かってたけど無視してたことだった。
親御さんは千明がゲイなの知ってるのか?
「わかった、千明の親御さんに会いに行く」
「おっし」
二つ返事で千明の実家に行くことになった。
千明の両親の人物像はいまいちピンと来なかった…
バキィ!!
千明の実家で千明の父親に挨拶した途端、殴られた。
「お義父さん、息子さんを俺にください」
そう俺は言った。
「やらねえよバカタレ!」
そう言われて殴られた。
千明の父親はやたら屈強だ、容姿はぶっちゃけ意味わからないレベルで怖い。
でも俺は千明を諦められない。
「千明さんと結婚させてください」
「千明さんを幸せにします」
「千明さんを支えます」
何回か挨拶し直したがめちゃくちゃ殴られた。
「…俺、『お前にお父さんと呼ばれる筋合いはない』って言うの初めて見たわ」
千明はでかいため息を着いた。
「お、俺も」
「まさか、あんなに反対するとはな」
「千明の父親、千明がゲイなの認めてるんだよな」
「一応な。でも結婚する可能性は考えなかったみたい。それに、」
「それに?」
「お前が男だからというより、お前だから嫌みたい」
千明が何を言ってるのかよくわからなかった。
「…でも俺千明との結婚認めてもらいたいんだ」
「浩二、強すぎ…」
「千明ほどじゃないよ」
千明と一生助け合っていきたい。それだけは本気だから諦めたくない。
「俺ももう少し説得するよ」
そう言うとキスしてくれた。
(コイツなんでこんなに頑張れるんだろ…怪我で消防士やめた俺の仕事探すの手伝ったりして、たくましすぎる…)
千明がめちゃくちゃ俺を絶賛してくれてたのを気付くのはまだ先である。
「父さん、浩二がまた来たぞ」
千明が俺を千明の実家に入れる。
「帰れよ、いい加減にしろよ」
「浩二を認めろよ、コイツ強すぎだから」
千明は父親と揉めながら俺を家に入れる。
「あの、お義父さん」
「だからお父さん言うなって!」
「父さん!」
俺がお義父さんと呼ぶと千明と父親はぎゃいぎゃい騒ぎ出す。
「パパ、いい加減にしなさい!」
隣にいた千明の母親も騒ぐ。
「浩二くんこんなに必死なのよ!」
ブチギレた千明と母親に父親は停止した。
「お金や身体目当ての人がここまでできるの!?」
「浩二以上の男はいないんだよ!!」
千明と母親は今まで黙っていたぶんひたすらキレた。
「…」
父親は静止し続ける。
「とにかく、浩二とちゃんと話せ」
千明と母親はリビングから出ていき、俺は父親と二人きりにされた。
「…」
「…」
二人きりで話すのは初めてだ。
「…お前は、千明が消防士だったのは知っているか?」
父親は俺を見る。
「知ってます。俺は会社が火事の時、助けてもらいました。それ以来俺達は」
俺は千明との過去を語る。
俺は消防士だった頃の千明に助けてもらい、それ以来親交を深めていった。そうしていくうちに付き合うことになった。
「千明のどこが好きなんだ?」
「小さくて可愛いのと、並の男より男らしくて…全部好きです」
「…あの子は怪我で退職したんだぞ」
「わかってます、だから支えていきたいと思ってプロポーズしました」
千明が退職して早々俺は一度別れを告げられた。
迷惑かけたくないから別れたいと。
でも俺は拒んだ。
「千明の足の怪我は生活に支障はあまりないですが一生引き摺るものだと言われました」
消防士の仕事を断念するしかない傷を千明は火災現場で患った。
「…本気なんだね」
「はい、俺の人生の全てを捧げていきます」
俺は火災現場で一度助けてもらった命を助けてくれた人に捧げることにした。
「千明は無理も我慢もしがちだから、頼む」
父親は俺に初めて笑みを見せた。
「じゃ、じゃあ」
「ああ…悔しいが認めよう」
「おっそいよ父さん」
俺達の会話に千明が入ってくる。
「また浩二にキレたら、父さん殴って駆け落ちしてやろうかと思ったわ」
千明はほっとしたがら物騒なことをいう。
「千明! パパを捨てないで!」
「父さんそういうとこがやなんだよ」
「まあまあ…」
俺もほっとする。
「浩二は俺が退職した後、再就職先に根回ししてくれたりリハビリも付き合ってくれてる。頼りにしてるんだよコイツを」
ちょっと赤くなりながら千明は俺を褒めてくれた。
「あのお義父さん、」
「お義父さんはやめろ、お前が一番呼びやすい呼び方でいい」
「じゃあ親父さん」
「それでいい」
俺と父親との闘いは一応のくぎりを着けた。
この時、俺と千明の結婚がかなり険しい道のりになるのを俺はまだ知らなかった。
設定メモ
浩二(26)攻め
サラリーマン。ポンコツだが鋼メンタル
元ノンケ
千明(26)受け
元消防士、足の怪我で退職。きゅるんと可愛いがゴツいし強い
千明パパ(51)
千明を溺愛、怪我で退職して以来余計に過保護。屈強な見た目だが介護士
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