ヤンデレの妹がマジで俺に懐きすぎてだるい。

クロエ マトエ

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ガイアナの過去編

何度も何度も

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黒田は舞台から転落した、そしてそこに居た
誰もが黒田に視線を向けた。

ガイアナは役を忘れ無我夢中で黒田に
走って近寄った。

「大丈夫ですか!黒田さん!」

返事が無い、何度も何度も呼んでも黒田は
言葉を返してはくれない。

周りに居たスタッフは一斉に黒田の場所に
集まり、救急車に連絡した、そして15分後
に救急車の車両がテーマパークに止まり
救急隊員が黒田をストレッチャーに乗せて
近場に病院が無いか確認をし、救急車は
発進した。

ガイアナは遠くなる黒田に凄い不安を
感じた。

「黒田さん……ぅぅ」

そして、舞台は当然中止になり、
お客さん達は帰って行った。

何も考えられなくなったガイアナは
事務室の中で顔を手で抑えながら涙と声が
吃ってしまうくらいに泣いてしまう。

同じ言葉を繰り返すように、その言葉が
一体なんなのか?って言われちゃうと
ありふれたそんな言葉しか出て来ない

生きて、死なないで、嫌だよ
ってそんな簡単な言葉しか今は吐けない。

「ぅぅ……ぅぅああああああああああ」
叫びをあげたら、黒田さんは戻って来て
くれるの?そんな事無いよね?
神様はそんな簡単な行為をしたりしない
でも、絶対に一つ分かる事は。

_神は乗り越えられる試練しか与えない_

「だから……大丈夫だよね?黒田さん」

そして、事務室の扉が大きな音と共に
開き、慌ただしさと不安さをその音だけで
増幅させた。

「ガイアナちゃん!黒田さんが…… 黒田さんが…… 」

何にも出て来ない、救いと言う言葉も
何も浮かばない中私は呼びに来たスタッフ
の人と一緒に黒田さんが居るであろう病院
へと向かう。

「はぁ…… はぁ…… 」

病院の中を私は走ってしまう、そして
黒田さんが居る病室に私は入った、そしたら
そこには呼吸機と生体監視装置があった。

「眠ってるの黒田さん?」

眠る黒田に近寄るガイアナ、それを見てる
スタッフ一同。

「黒田目覚めろ!!お前はまだ夢の途中
だろうがあああああ」

黒田と同じ歴で、長い付き合いで
今ではここのテーマパークの総裁。

「……ぅぅ」

愛されてたんだな黒田さんって、そうだよね
だってあの頃、中学生の時の私を救って
くれたんだから。

ちょっとだけ前。

ガイアナは一人泣いていた、親に家を追い
出され。

「お前大丈夫か?」  

雨に濡れ、服もビショビショで。

「大丈夫じゃないです…… 」

その時は、貴方があのゼロって事を知らなく
て、でも話をしていると。

「そっか…… 追い出されたのか」

「うん」

「謝って家に帰れ、暖かい家と美味しい
ご飯がまだあるだけお前は幸せモンだよ」

あの言葉の奥には何が詰まっていたの?
もしかして私の想像以上に悲痛で苦痛で
そんな絶望に近いような何かがあったの?

「やだよ…… 幸せじゃないよ」

「そうだ、俺なぁ~ヒーローになりてぇん
だよ」

「何それ…… フフッ」

「でも落ちてばっかりだ」

そして、色々な話をした、将来の夢とか
好きな食べ物とか憧れの人とかそんな
他愛も無い話を夢中でした。

「私ね、ライガーZって言うヒーローショー
に出て来る、ゼロって言う一番上の悪い
ボスが居るんだけどね、それがね私一番!
大好きなんだ!そして憧れなの…… 」

ふと、目を横に向けると、
黒田は泣いていた。

「どうしたの?」

「いや、何でもない…… 埃が目に」

誤魔化すの下手かよ俺。

でも、何でこんなにも可愛らしくて
汚れを知らなそうな女の子が、何で悪役
なんかが好きなんだ?

「…… でもいいか」

好きになるのに理由は要らないか。

そして、今に戻る。

と、その瞬間、生体監視装置から急に
キーンと音が鳴り、そこに目を向けると
数字が0になっていた。

そして、すぐに先生とナースが駆け込み。

「下がって!」
と、言い終えると、電気ショックを胸に
当て。

「1.2.3.ハイッ!!」

ビリッ

黒田の身体が浮く。


「1.2.3.ハイッ!!」

ビリッ

黒田の身体が浮く。


「1.2.3.ハイッ!!」

ビリッ

黒田の身体が浮く。

同じ光景が何度も繰り返した、何度も何度も。


「1.2.3.ハイッ!!」

ビリッ

黒田の身体が浮く。

と、また再度先生が胸に電気ショックを
与えようとしたその時。

「先生もういいですよ…… 」

そこに居たのは、黒田さんの親戚の人
だった。

黒田さんの両親とうの昔に亡くなっており、身元引き受け人はこの親戚のお婆ちゃんしか居なかった。


「何言ってるんですか?」

「洋平は、この機械で治るんですか?」

「わかりません…… 」

そう先生が言うと、

「だから、もう休ませてあげてください」

「だから……!!」

先生がまた再度口を開けたその時、
お婆ちゃんは、先生の言葉を遮るように
口を開け。

「洋平が痛そうで…… 痛そうで…… 」

「……わかりました 」

私は、ただ涙をボロボロ流す事しか出来なかった。

もう逝くの黒田さん?
私、まだ黒田さんに教えて貰いたい事
いっぱいあったんだよ。

「19時25分御臨終です…… 」

その言葉を聞いて。

「ぅぅ…… 」

そして、私は黒田さんが亡くなった後、
すぐにヒーローショーの仕事場からも
去った。

「…… 私は見てたよ」


ガイアナは一人、夜の街を歩きながら
そう呟いた、漆黒の闇がそう囁くように。

黒には黒を。

悪には悪を。
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