16 / 40
2章 5歳
第十六話:まるぐりっとさんのお祭り③
しおりを挟む
どうも、ごきげんよう。路地裏散策中のアウトロー令嬢マルグリットです。
ウキウキ、ルンルン気分でお散歩中ですが、別に実戦経験ができるかもしれないからというわけではありませんよ?
断じて人が殴りたくて堪らないというわけではありません。サイコパスというご意見は断固否定します。人情派令嬢マルグリットです。
只今、少年が指した方向に向かって進んでおりますが、これと言って進捗がない状態なのです。
この道は人気が少ないとはいえ住宅街ですから、民家の中に人はぽつぽついる気配はあるんですけど、こっそり中を除く限りそれっぽい人は見当たりません。
もっと先かしら? キョロキョロしながら進んでいると、前方に異様な空気を放つ通りを見つけました。
暗い? 見た目もそうですけど、雰囲気が暗い。それに…… 建物も異様に脆いし……
ハッ! もしや、ここが俗に言う『スラム』というやつなのでは?
当時身体が弱く、箱入り娘で蝶よ花よとして大事に育てられた世間の荒波を一切知らない可憐な一枚の花弁ともいうべき脆いご令嬢だったものだからあくまで書籍の知識しかないけど
『お菓子買ってあげるからついておいで』とか言うヨダレを垂らした満面の笑みを浮かべるヘンリエッタもといおっさんが現れたり
『お、お、おじょうさ~~~ん』とか言いながらコートを開いたすっぽんぽんのヘンリエッタもといおっさんが現れるというおっさん天国なのでは?
私は今、隠密行動をする必要があって、ヘンリエッタの同類とエンカウントしてる場合じゃないんです。
『認識阻害魔法』
これで邪魔は入らなくなるわね。本当はせっかくの人生初スラムなのでこの周辺の方々にはインタビューをしてみたいのだけれど
建物の前に座っている方とか建物と建物の隙間で立っている方々を見ると目つきが悪そうな方とか目の焦点が合ってないよう方とか
ヘンリエッタとは違うのはわかるのだけど、違う意味で話が通じなさそうな感じがするわ。近寄るのはやめておきましょう。
いけない! 目的が変わってしまいそうになるけど、今の私がすべきことは誘拐されたと思われるお嬢さんの発見をすることよ。
では、改めて行きましょう。
なんか妙に臭いわね…… それに道路も汚いわ、掃除くらいしてほしいものだわ。
うーん、いそうな雰囲気はあるのよね~、すると途中で私は気になる一軒家を見つけた。
二階建ての建物だけど一階には誰もいないわね。二階に二人いるわね。動きは一人が全く動いてないけど、一人がうろうろしてる感じね。
ここかしら?
私は中身を拝見すべく、コッソリと入口のドアを開けて侵入もといお邪魔することにしました。
人がいるのは二階なので、音を立てないように階段を上っていきます。
二階のドアをコッソリ中を拝見すると、あら不思議。猿轡を嚙まされて、後ろで両手を縛られている女の子がいるじゃありませんか。
やはり名探偵令嬢マルグリットの真実はいつもひとつ!
私は女の子を軽く観察してみると誘拐犯の事を目で追いかけている事が分かった。下手に刺激しないように観察でもしているように見えるわね。
誘拐犯の方は指を加えながら頭を掻きつつ、部屋の中をウロウロしてる感じ。何かにイラついているのかしら?
さて、ここからどうやって女の子を救出して、誘拐犯を黙らせるかですけど……
手っ取り早いのは魔力展開を使って一気に制圧する事なんでしょうけど、後でナナにバレたらお説教だけじゃすまないわね……。
そうだわ! 認識阻害魔法はまだ有効だからこっそり女の子に近づいて睡眠魔法で眠ってもらって、誘拐犯がよそ見してる隙を狙って玄関までダッシュして衛兵さんのいる所までとんずらでフィニッシュ。
まさに非の打ちどころがなさすぎて、自分の才能が怖すぎですわぁ。オホホホ。
というわけで早速お邪魔しますね。音を立てないようにドアを私が入れるくらいだけ開けて……と
ウロウロしている誘拐犯にぶつからないように避けてっと……
私は誘拐犯を躱しつつ足音を立てないように忍び足でゆっくり女の子に近づいた。
あなたには申し訳ないけど、少し寝て頂きますね。
私は女の子の目の前まで来たら人差し指を女の子の額に当てて魔法を唱える
『睡眠魔法』
私が魔法を唱えると彼女は目を閉じて寝てしまった。
彼女の身体から力が抜けて倒れて音がしないように一旦壁に寄りかからせて誘拐犯のスキを狙って一気に『魔力展開』で駆け抜ける。
その予定だったのだが、スキを伺っていたところ、苛立っていた誘拐犯が口を開いて愚痴を呟きだした。
「クソッ、もう少し衛兵が減らねえと出るに出れねえ。時間がかかっちまったら『赤狼』の旦那にどやされちまうぜ」
『赤狼』。たしかに誘拐犯はそう言った。単語を頭で理解するより先に一気に心臓の鼓動が高鳴ったのを感じた。
そして私は気付いた時には、当初予定していた行動とは真逆の行動に出てしまっていた。
『魔力展開』
戦闘準備を取った私は誘拐犯に気づかれる前に一気に近寄り、足を引っ掛けて体勢を崩した直後に首元を掴み、一気に床に叩きつけた。そして誘拐犯の両腕も私の両脚で抑えて動けないようにした。
「ガッ!」
「ごきげんよう。いくつかあなたにお聞きしたいことがあります。質問に答えて頂けるかしら?」
ウキウキ、ルンルン気分でお散歩中ですが、別に実戦経験ができるかもしれないからというわけではありませんよ?
断じて人が殴りたくて堪らないというわけではありません。サイコパスというご意見は断固否定します。人情派令嬢マルグリットです。
只今、少年が指した方向に向かって進んでおりますが、これと言って進捗がない状態なのです。
この道は人気が少ないとはいえ住宅街ですから、民家の中に人はぽつぽついる気配はあるんですけど、こっそり中を除く限りそれっぽい人は見当たりません。
もっと先かしら? キョロキョロしながら進んでいると、前方に異様な空気を放つ通りを見つけました。
暗い? 見た目もそうですけど、雰囲気が暗い。それに…… 建物も異様に脆いし……
ハッ! もしや、ここが俗に言う『スラム』というやつなのでは?
当時身体が弱く、箱入り娘で蝶よ花よとして大事に育てられた世間の荒波を一切知らない可憐な一枚の花弁ともいうべき脆いご令嬢だったものだからあくまで書籍の知識しかないけど
『お菓子買ってあげるからついておいで』とか言うヨダレを垂らした満面の笑みを浮かべるヘンリエッタもといおっさんが現れたり
『お、お、おじょうさ~~~ん』とか言いながらコートを開いたすっぽんぽんのヘンリエッタもといおっさんが現れるというおっさん天国なのでは?
私は今、隠密行動をする必要があって、ヘンリエッタの同類とエンカウントしてる場合じゃないんです。
『認識阻害魔法』
これで邪魔は入らなくなるわね。本当はせっかくの人生初スラムなのでこの周辺の方々にはインタビューをしてみたいのだけれど
建物の前に座っている方とか建物と建物の隙間で立っている方々を見ると目つきが悪そうな方とか目の焦点が合ってないよう方とか
ヘンリエッタとは違うのはわかるのだけど、違う意味で話が通じなさそうな感じがするわ。近寄るのはやめておきましょう。
いけない! 目的が変わってしまいそうになるけど、今の私がすべきことは誘拐されたと思われるお嬢さんの発見をすることよ。
では、改めて行きましょう。
なんか妙に臭いわね…… それに道路も汚いわ、掃除くらいしてほしいものだわ。
うーん、いそうな雰囲気はあるのよね~、すると途中で私は気になる一軒家を見つけた。
二階建ての建物だけど一階には誰もいないわね。二階に二人いるわね。動きは一人が全く動いてないけど、一人がうろうろしてる感じね。
ここかしら?
私は中身を拝見すべく、コッソリと入口のドアを開けて侵入もといお邪魔することにしました。
人がいるのは二階なので、音を立てないように階段を上っていきます。
二階のドアをコッソリ中を拝見すると、あら不思議。猿轡を嚙まされて、後ろで両手を縛られている女の子がいるじゃありませんか。
やはり名探偵令嬢マルグリットの真実はいつもひとつ!
私は女の子を軽く観察してみると誘拐犯の事を目で追いかけている事が分かった。下手に刺激しないように観察でもしているように見えるわね。
誘拐犯の方は指を加えながら頭を掻きつつ、部屋の中をウロウロしてる感じ。何かにイラついているのかしら?
さて、ここからどうやって女の子を救出して、誘拐犯を黙らせるかですけど……
手っ取り早いのは魔力展開を使って一気に制圧する事なんでしょうけど、後でナナにバレたらお説教だけじゃすまないわね……。
そうだわ! 認識阻害魔法はまだ有効だからこっそり女の子に近づいて睡眠魔法で眠ってもらって、誘拐犯がよそ見してる隙を狙って玄関までダッシュして衛兵さんのいる所までとんずらでフィニッシュ。
まさに非の打ちどころがなさすぎて、自分の才能が怖すぎですわぁ。オホホホ。
というわけで早速お邪魔しますね。音を立てないようにドアを私が入れるくらいだけ開けて……と
ウロウロしている誘拐犯にぶつからないように避けてっと……
私は誘拐犯を躱しつつ足音を立てないように忍び足でゆっくり女の子に近づいた。
あなたには申し訳ないけど、少し寝て頂きますね。
私は女の子の目の前まで来たら人差し指を女の子の額に当てて魔法を唱える
『睡眠魔法』
私が魔法を唱えると彼女は目を閉じて寝てしまった。
彼女の身体から力が抜けて倒れて音がしないように一旦壁に寄りかからせて誘拐犯のスキを狙って一気に『魔力展開』で駆け抜ける。
その予定だったのだが、スキを伺っていたところ、苛立っていた誘拐犯が口を開いて愚痴を呟きだした。
「クソッ、もう少し衛兵が減らねえと出るに出れねえ。時間がかかっちまったら『赤狼』の旦那にどやされちまうぜ」
『赤狼』。たしかに誘拐犯はそう言った。単語を頭で理解するより先に一気に心臓の鼓動が高鳴ったのを感じた。
そして私は気付いた時には、当初予定していた行動とは真逆の行動に出てしまっていた。
『魔力展開』
戦闘準備を取った私は誘拐犯に気づかれる前に一気に近寄り、足を引っ掛けて体勢を崩した直後に首元を掴み、一気に床に叩きつけた。そして誘拐犯の両腕も私の両脚で抑えて動けないようにした。
「ガッ!」
「ごきげんよう。いくつかあなたにお聞きしたいことがあります。質問に答えて頂けるかしら?」
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます
なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。
過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。
魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。
そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。
これはシナリオなのかバグなのか?
その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。
【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
修道女エンドの悪役令嬢が実は聖女だったわけですが今更助けてなんて言わないですよね
星井ゆの花(星里有乃)
恋愛
『お久しぶりですわ、バッカス王太子。ルイーゼの名は捨てて今は洗礼名のセシリアで暮らしております。そちらには聖女ミカエラさんがいるのだから、私がいなくても安心ね。ご機嫌よう……』
悪役令嬢ルイーゼは聖女ミカエラへの嫌がらせという濡れ衣を着せられて、辺境の修道院へ追放されてしまう。2年後、魔族の襲撃により王都はピンチに陥り、真の聖女はミカエラではなくルイーゼだったことが判明する。
地母神との誓いにより祖国の土地だけは踏めないルイーゼに、今更助けを求めることは不可能。さらに、ルイーゼには別の国の王子から求婚話が来ていて……?
* この作品は、アルファポリスさんと小説家になろうさんに投稿しています。
* 2025年12月06日、番外編の投稿開始しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる