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サクラミチ
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たくさんの桜が舞い散り地面に落ちる。学校へ向かう道は木に両端を挟まれながら出来ていた。
広々とした門まで続く道。そこに桜が落ち、まるでレッドカーペットのようだ。桜が新入生の私たちを歓迎している。
「ど、どうしよう…」
雲一つない青々と広がる空の下、小さい私は小さく呟いた。私には同じ高校から来た女友達がいなかった。いたとしても今隣にいる幼馴染みのアイツ。
「大丈夫だ!石川遥なら俺とクラス違くてもよくやっていけるって!」
「大河くん、大丈夫じゃないよ!不安しかないんだから…こんなミニスカートの学校!見えちゃうよ!!」
大河くんというのは私達の親同士から仲がいい幼馴染み。
松嶋 大河。
手で顔を覆っている私に大河は
「そっちのほうがありがてぇーかもな!」
そう言うと制服のスカートをものすごい勢いであげて正門に突っ走って行った。
「ちょ!!ばかああああ!ふざけんな!大河~!!」
入学式当日なのにこれは恥ずかしいよ…。
そう思いながら私は大河くんを追いかけ走った。がむしゃらにただひたすらに。
看護師になりたい。
その夢を叶えるために。そのためだけに学校を選びその学校の門をくぐろうとしている。奥に見える白くて傷もない学校が堂々と立っている。
遥は、ひとつ桜の花びらが左肩に付いたことにも気づかなかった。
花びらはそっと寄り添うように遥の肩に、もたれかかっていた。
広々とした門まで続く道。そこに桜が落ち、まるでレッドカーペットのようだ。桜が新入生の私たちを歓迎している。
「ど、どうしよう…」
雲一つない青々と広がる空の下、小さい私は小さく呟いた。私には同じ高校から来た女友達がいなかった。いたとしても今隣にいる幼馴染みのアイツ。
「大丈夫だ!石川遥なら俺とクラス違くてもよくやっていけるって!」
「大河くん、大丈夫じゃないよ!不安しかないんだから…こんなミニスカートの学校!見えちゃうよ!!」
大河くんというのは私達の親同士から仲がいい幼馴染み。
松嶋 大河。
手で顔を覆っている私に大河は
「そっちのほうがありがてぇーかもな!」
そう言うと制服のスカートをものすごい勢いであげて正門に突っ走って行った。
「ちょ!!ばかああああ!ふざけんな!大河~!!」
入学式当日なのにこれは恥ずかしいよ…。
そう思いながら私は大河くんを追いかけ走った。がむしゃらにただひたすらに。
看護師になりたい。
その夢を叶えるために。そのためだけに学校を選びその学校の門をくぐろうとしている。奥に見える白くて傷もない学校が堂々と立っている。
遥は、ひとつ桜の花びらが左肩に付いたことにも気づかなかった。
花びらはそっと寄り添うように遥の肩に、もたれかかっていた。
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