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「完璧」の先にある幸福と真心
晩餐会の席は、もはや静謐な王宮の食事会ではなく、活気に満ちた狩猟の作戦会議のような熱を帯びていた。
「なるほど、東の森の急斜面を追い込んだのか! あそこの風は不規則で読みづらい。それを予測しての一射……見事という他ない!」
イグレシアス殿下が、思わず身を乗り出して称賛の声を上げる。その目は、獲物を狙う獣のような鋭さを残しながらも、尊敬と親しみでキラキラと輝いていた。対するマルガレーテ王女も、これまでの控えめな態度はどこへやら、頬を上気させ、指先で弓を引く形を作りながら熱心に語り合っている。
「ええ、そうですの。でも、アルディア公国の馬はもっと力強いと伺いましたわ。あのような急勾配でも、速度を落とさずに駆け上がれるものなのでしょうか?」
「もちろんだとも! 我が国の馬は、岩場を駆けるために鍛えられている。今度ぜひ、マルガレーテ殿下に我が国の名馬を贈ろう。貴女なら、きっと乗りこなせるはずだ」
(あらあら、まあまあ。もうプレゼントの約束まで……。政略結婚の義務感が、一気に『共通の趣味を持つ同志』の熱狂に変わったわね)
私は、運ばれてきた温かいハーブティーを楽しみながら、その光景を眺めていた。
ふと視線を感じて横を向くと、エドワードが複雑な表情で私を見つめていた。驚き、困惑、そして自分だけがこの「熱狂」から蚊帳の外に置かれているような、寂しげな色。
「……エスメラルダ。お前は、姉上が弓を得意としていることを知っていたのか」
「ええ。殿下はご存知なかったのですか? 演習場の隅で、誰よりも熱心に弦を弾く王女殿下のお姿を。……わたくし、努力する方は、どの身分であっても見逃しませんのよ」
私はあえて冷たく突き放さず、穏やかに答えた。
エドワードは「そうか……」と短く呟き、自分の肉親のことさえ十分に理解していなかった事実に、改めて打ちのめされたようだった。
王家主催の晩餐会から数日後。
私は王妃殿下からお招きに預かり、再び王城の広大な庭園を訪れていた。
色とりどりの薔薇が咲き誇るつる棚の下で、季節の果実をふんだんに使ったタルトを楽しんでいると、遠くから足早に歩み寄る影が見えた。
「エスメラルダ、待たせてしまったかしら」
声をかけてきたのは、マルガレーテ王女殿下だった。
学園を卒業し、半年後の輿入れを待つ身である彼女は、本来ならば自室で静かに花嫁修行に励んでいるはずの時間。だが、今日の彼女は、いつもの重厚なドレスではなく、心なしか軽やかな、春の風のような装いに身を包んでいた。
「ごきげんよう、王女殿下。本日はまた、一段と清々しいお顔をしていらっしゃいますわね」
私が微笑んで立ち上がり、完璧なカーテシーを捧げると、彼女は「形式は抜きにしましょう」と私の両手をそっと取った。その指先は、以前の晩餐会で震えていた時とは違い、温かく、確かな力強さに満ちている。
「お礼を言いたかったの。……あの晩、貴女があの話題を振ってくれなければ、私は一生、イグレシアス殿下に本当の自分を見せることはなかったでしょう」
マルガレーテは、少し恥ずかしそうに紫の瞳を伏せた。
「私はずっと、同盟のため他国へ輿入れする王女として『正妃』としての完璧さを目指さなければならないと思っていたの。男勝りな趣味は、淑女の嗜みから外れた『欠点』だと思い込んでいたわ。彼に嫌われないよう、必死で自分を殺して……静止画のような人形を演じていた。けれど、違ったのね」
「……マルガレーテ殿下。それは、王女殿下がイグレシアス王太子殿下をそれほどまでに大切に思っていらしたからこそ、ですわね。嫌われたくないという一心は、裏を返せば深い愛情ですもの」
「ええ。彼を初めて見た時から、その実直な瞳に惹かれていたわ。でも、彼は武骨な方だから、私のような『政略結婚の王女』には興味がないのだと諦めていたの。……けれど、あの日の夜、庭園を二人で散策した時にね。彼が私に言ってくれたのよ」
マルガレーテの頬が、ポッと林檎のように赤くなる。
「『君の瞳に宿る、獲物を狙う時の強さが好きだ。偽りの微笑みよりも、馬を駆る君の背中の方が、ずっと信頼できる。……君なら、アルディアの厳しい冬も共に越えていけると思った』と。……お互い、同じことを思っていたのね」
彼女の話によれば、イグレシアス殿下もまた、自分のような「粗野な男」が、王国の至宝である愛らしい王女を満足させられるのかと、深い劣等感を抱いていたのだという。
エスメラルダが投げた一石が、二人の間を隔てていた「完璧主義という名の壁」を見事に打ち砕いたのだ。
「これまでは、国のために身を捧げる『政略』だと思っていた。でも今は……本心から、彼と共に生きたい、彼を支えたいと思えているの。昨日もね、彼と二人で王立の厩舎へ行ったのよ。彼は私の騎乗を見て、子供のように目を輝かせて称賛してくれたわ。あんなに幸せな時間は、生まれて初めてだった」
そう言って笑う彼女の姿は、どんな高価な宝石よりも輝いていた。
「それは、何よりの慶事ですわ。……お互いの本音を知ることは、外交においても、家族においても、最も強力な武器になりますもの。殿下なら、アルディア公国で素晴らしい正妃になられますわ」
「ふふ、貴女に言われると説得力が違うわね。……ありがとう、エスメラルダ。貴女は私の、本当の恩人よ。エドワードには勿体ないほど……いいえ、この国の誰にも勿体ないほどの素晴らしい女性だわ」
王女殿下は私の手を一度強く握りしめると、弾むような足取りで去っていった。その背中は、もはや「政略の花嫁」ではなく、愛を掴み取った「一人の戦士」のように凛々しい。
それを見送りながら、私はふと、前世の卒業式を思い出していた。
進路に悩み、本当の自分を隠していた生徒が、最後に自分の足で未来を選び、笑顔で旅立っていくあの瞬間。
(教師冥利に尽きるわね……。あ、今は令嬢だったわ。でも、生徒――じゃなくて、幸せなカップルが誕生する瞬間は、何度立ち会っても良いものだわ。……私ってば、退職後は『結婚相談所』に再就職しても即戦力だったんじゃないかしら?
それにしても、あのお二人の赤ちゃんなら、確実に『奇跡の美形』が爆誕するわね。やっぱり、王家の美形DNAは恐ろしいわ!)
私は小さく笑い、最後の一口のタルトを口に運んだ。
「美形のDNA」を持つ人々が、その外面の美しさだけでなく、内面の情熱を解き放って幸せになる姿。それを見届けるのは、悪くない気分だった。
一方、その話をテラスの陰で聞いていたエドワードは。
「恩人」とまで称えられ、姉の人生すら変えてしまった婚約者の背中を見つめ、これまで感じていた「焦燥」が、深い「崇拝」へと変わっていくのを止められずにいた。
エスメラルダ・ミッテラン。
彼女は今や、ただの令嬢ではない。
人の心に光を灯し、運命を射抜く――王国の誰もが跪く、「真の女王」への道を、確実に歩み始めていた。
____________
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「なるほど、東の森の急斜面を追い込んだのか! あそこの風は不規則で読みづらい。それを予測しての一射……見事という他ない!」
イグレシアス殿下が、思わず身を乗り出して称賛の声を上げる。その目は、獲物を狙う獣のような鋭さを残しながらも、尊敬と親しみでキラキラと輝いていた。対するマルガレーテ王女も、これまでの控えめな態度はどこへやら、頬を上気させ、指先で弓を引く形を作りながら熱心に語り合っている。
「ええ、そうですの。でも、アルディア公国の馬はもっと力強いと伺いましたわ。あのような急勾配でも、速度を落とさずに駆け上がれるものなのでしょうか?」
「もちろんだとも! 我が国の馬は、岩場を駆けるために鍛えられている。今度ぜひ、マルガレーテ殿下に我が国の名馬を贈ろう。貴女なら、きっと乗りこなせるはずだ」
(あらあら、まあまあ。もうプレゼントの約束まで……。政略結婚の義務感が、一気に『共通の趣味を持つ同志』の熱狂に変わったわね)
私は、運ばれてきた温かいハーブティーを楽しみながら、その光景を眺めていた。
ふと視線を感じて横を向くと、エドワードが複雑な表情で私を見つめていた。驚き、困惑、そして自分だけがこの「熱狂」から蚊帳の外に置かれているような、寂しげな色。
「……エスメラルダ。お前は、姉上が弓を得意としていることを知っていたのか」
「ええ。殿下はご存知なかったのですか? 演習場の隅で、誰よりも熱心に弦を弾く王女殿下のお姿を。……わたくし、努力する方は、どの身分であっても見逃しませんのよ」
私はあえて冷たく突き放さず、穏やかに答えた。
エドワードは「そうか……」と短く呟き、自分の肉親のことさえ十分に理解していなかった事実に、改めて打ちのめされたようだった。
王家主催の晩餐会から数日後。
私は王妃殿下からお招きに預かり、再び王城の広大な庭園を訪れていた。
色とりどりの薔薇が咲き誇るつる棚の下で、季節の果実をふんだんに使ったタルトを楽しんでいると、遠くから足早に歩み寄る影が見えた。
「エスメラルダ、待たせてしまったかしら」
声をかけてきたのは、マルガレーテ王女殿下だった。
学園を卒業し、半年後の輿入れを待つ身である彼女は、本来ならば自室で静かに花嫁修行に励んでいるはずの時間。だが、今日の彼女は、いつもの重厚なドレスではなく、心なしか軽やかな、春の風のような装いに身を包んでいた。
「ごきげんよう、王女殿下。本日はまた、一段と清々しいお顔をしていらっしゃいますわね」
私が微笑んで立ち上がり、完璧なカーテシーを捧げると、彼女は「形式は抜きにしましょう」と私の両手をそっと取った。その指先は、以前の晩餐会で震えていた時とは違い、温かく、確かな力強さに満ちている。
「お礼を言いたかったの。……あの晩、貴女があの話題を振ってくれなければ、私は一生、イグレシアス殿下に本当の自分を見せることはなかったでしょう」
マルガレーテは、少し恥ずかしそうに紫の瞳を伏せた。
「私はずっと、同盟のため他国へ輿入れする王女として『正妃』としての完璧さを目指さなければならないと思っていたの。男勝りな趣味は、淑女の嗜みから外れた『欠点』だと思い込んでいたわ。彼に嫌われないよう、必死で自分を殺して……静止画のような人形を演じていた。けれど、違ったのね」
「……マルガレーテ殿下。それは、王女殿下がイグレシアス王太子殿下をそれほどまでに大切に思っていらしたからこそ、ですわね。嫌われたくないという一心は、裏を返せば深い愛情ですもの」
「ええ。彼を初めて見た時から、その実直な瞳に惹かれていたわ。でも、彼は武骨な方だから、私のような『政略結婚の王女』には興味がないのだと諦めていたの。……けれど、あの日の夜、庭園を二人で散策した時にね。彼が私に言ってくれたのよ」
マルガレーテの頬が、ポッと林檎のように赤くなる。
「『君の瞳に宿る、獲物を狙う時の強さが好きだ。偽りの微笑みよりも、馬を駆る君の背中の方が、ずっと信頼できる。……君なら、アルディアの厳しい冬も共に越えていけると思った』と。……お互い、同じことを思っていたのね」
彼女の話によれば、イグレシアス殿下もまた、自分のような「粗野な男」が、王国の至宝である愛らしい王女を満足させられるのかと、深い劣等感を抱いていたのだという。
エスメラルダが投げた一石が、二人の間を隔てていた「完璧主義という名の壁」を見事に打ち砕いたのだ。
「これまでは、国のために身を捧げる『政略』だと思っていた。でも今は……本心から、彼と共に生きたい、彼を支えたいと思えているの。昨日もね、彼と二人で王立の厩舎へ行ったのよ。彼は私の騎乗を見て、子供のように目を輝かせて称賛してくれたわ。あんなに幸せな時間は、生まれて初めてだった」
そう言って笑う彼女の姿は、どんな高価な宝石よりも輝いていた。
「それは、何よりの慶事ですわ。……お互いの本音を知ることは、外交においても、家族においても、最も強力な武器になりますもの。殿下なら、アルディア公国で素晴らしい正妃になられますわ」
「ふふ、貴女に言われると説得力が違うわね。……ありがとう、エスメラルダ。貴女は私の、本当の恩人よ。エドワードには勿体ないほど……いいえ、この国の誰にも勿体ないほどの素晴らしい女性だわ」
王女殿下は私の手を一度強く握りしめると、弾むような足取りで去っていった。その背中は、もはや「政略の花嫁」ではなく、愛を掴み取った「一人の戦士」のように凛々しい。
それを見送りながら、私はふと、前世の卒業式を思い出していた。
進路に悩み、本当の自分を隠していた生徒が、最後に自分の足で未来を選び、笑顔で旅立っていくあの瞬間。
(教師冥利に尽きるわね……。あ、今は令嬢だったわ。でも、生徒――じゃなくて、幸せなカップルが誕生する瞬間は、何度立ち会っても良いものだわ。……私ってば、退職後は『結婚相談所』に再就職しても即戦力だったんじゃないかしら?
それにしても、あのお二人の赤ちゃんなら、確実に『奇跡の美形』が爆誕するわね。やっぱり、王家の美形DNAは恐ろしいわ!)
私は小さく笑い、最後の一口のタルトを口に運んだ。
「美形のDNA」を持つ人々が、その外面の美しさだけでなく、内面の情熱を解き放って幸せになる姿。それを見届けるのは、悪くない気分だった。
一方、その話をテラスの陰で聞いていたエドワードは。
「恩人」とまで称えられ、姉の人生すら変えてしまった婚約者の背中を見つめ、これまで感じていた「焦燥」が、深い「崇拝」へと変わっていくのを止められずにいた。
エスメラルダ・ミッテラン。
彼女は今や、ただの令嬢ではない。
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