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不貞の現場と、衝撃の展開
町で最も格式高いレストランの最上階。キャンドルの火が揺れ、甘美な弦楽の調べが流れる中、ジュリアンは至福の時に浸っていた。
目の前には、酒に酔い、愛らしく頬を染めたマルタ。
「ジュリアン様、あちらのテラス席……夜風が心地よさそうですわ」
マルタの誘いに、ジュリアンの理性が甘く溶ける。彼は迷わずその手をとり、店の奥にある人目に付かないプライベートテラスへと彼女を促した。
ジュリアンは、仕事においては極めて優秀だった。この一年、一度の失態もなく公務をこなし、チャーチルからの信頼も厚い。だからこそ、彼は自分を「完璧な男」だと自惚れていた。真面目に働き、国では妻子を養い、ここでは瑞々しい恋人を慈しむ。自分はすべてを手に入れているのだと。
暗がりのテラスで、二人は吸い寄せられるように重なり合った。
ジュリアンの手がマルタの細い腰をなぞり、彼女の赤毛に指を絡める。
「……マルタ、愛しているよ」
「私もですわ、ジュリアン様。奥様よりも、ずっと……」
二人の唇が重なり、生々しい水音が静寂に響く。ジュリアンは、メラニアには決して向けたことのない情欲のままに、マルタの肩に顔を埋めた。
その時だった。
「――お楽しみのところ、失礼いたしますわ」
冷気を孕んだ、しかし聞き慣れた「静かな声」がテラスに響いた。
ジュリアンとマルタは、雷に打たれたように飛び退いた。
そこに立っていたのは、鮮血のように赤いドレスを纏ったメラニアだった。松明の火に照らされた彼女の肌は陶器のように白く、その瞳は見たこともないほどに冷たく研ぎ澄まされている。
「メ、メラニア……!? なぜ、ここに……っ」
ジュリアンは声を引き攣らせた。先ほどまでマルタを抱いていた腕が、無様に泳ぐ。
メラニアの視界には、乱れた夫の服と、紅潮したマルタの顔が嫌でも飛び込んできた。
込み上げる凄まじい吐き気。自分が信じていた「誠実な夫」が、今まさに別の女を貪っていたという事実。生理的な嫌悪感が胃を突き上げ、彼女は口元を強く押さえた。だが、彼女は逃げなかった。
「……休暇の最後の一週間。仕事だと言って私を、子供たちを欺き、この方と湖畔へ行かれましたわね?」
「それは……っ、違うんだ、メラニア! 聞いてくれ!」
「認めなさい、ジュリアン・オッティ! この女性と不貞を働いた事実を!」
メラニアの叫びは、夜の風を切り裂いた。
ジュリアンは腰を抜かしたようにその場に崩れ落ちた。逃げ場はなかった。眼前の妻は、すべてを把握し、自分を裁くためにここまで来たのだ。
「……ああ、認める。認めるよメラニア……! すまなかった、魔が差したんだ! だが信じてくれ、彼女とはただの遊びなんだ! 僕が本当に愛しているのは君だけだ、スティーブもジェニファーも、僕のすべてなんだ!」
ジュリアンは這いつくばるようにメラニアの足元に縋り付いた。その顔は、先ほどまでの貴公子の面影などない、卑屈な加害者のものだった。
「彼女とのことは今すぐ終わらせる! 誓う、二度と会わない! だから、どうか……っ!」
その瞬間、背後で「アハハッ!」と高く、鋭い笑い声が弾けた。
「……遊び? 『ただの遊び』ですって、ジュリアン様?」
マルタだった。彼女の仔鹿のような瞳は、今や狂気を孕んだ獣のようにギラギラと輝いている。
「ひどいですわ、あんなに私の肌を求めて、奥様を『扱いやすい貞淑な妻』だと馬鹿にしていたのに!」
「黙れ、マルタ! 下がっていろ!」
「嫌ですわ! 奥様、教えて差し上げます。あなたが宝物のように抱きしめていたあのお手紙……あれを打っていたのは、この私ですのよ!」
メラニアの動きが、止まった。
「ジュリアン様が横で私を抱き寄せながら、内容を考えてくださったの。私がわざと仕込んだ『髪の色』の間違いにも、この方は気づきもしなかった。あなたを嘲笑いながら、私が作り上げた『偽物の愛』を、あなたは一生懸命拝んでいたんですわ!」
「……代筆……あなたが?」
メラニアの頭の中で、何かが崩壊する音がした。
孤独な夜、唯一の支えだったあの活字。夫の「誠実さ」の証だと思っていたあの紙切れは、夫と愛人が睦み合いながら、自分を騙すために作り出した娯楽の産物だった。
「やめろ、マルタ! メラニア、違うんだ、それは……!」
「アハハハ! ざまあみろ! あなた、あんな紙切れを後生大事に……っ!」
「ああ……っ、あああああ!!」
メラニアは耳を塞ぎ、絶叫した。
信じていた世界が、色彩を失い、ドロドロとした汚泥に変わっていく。耐えられない。これ以上の真実も、この男の顔も、この女の笑い声も。
彼女は、何かに追い立てられるようにテラスから店内の階段へと駆け出した。
「メラニア! 待ってくれ!」
ジュリアンが追いかける。
だが、涙で視界を奪われ、極度の精神的ショックを受けたメラニアの足元は、無慈悲にも階段の縁を踏み外した。
「あっ――」
鮮やかな赤が、宙に舞った。
ゴトッ、ゴトッ、と鈍い音が階段に響き渡る。
メラニアの体は、一階のフロアへと転がり落ち、奇妙な角度で折れ曲がって動かなくなった。床に広がったのは、ドレスの色よりも、もっとどす黒く、生々しい「本物の赤」だった。
「メラニア――ッ!!」
ジュリアンの絶叫が響き渡る。彼は階段を駆け下り、妻の亡骸のような体を抱き起こした。
「嘘だ、目を開けてくれ! メラニア! メラニア!!」
そんな惨劇を見下ろしながら、テラスの入り口で、マルタは手すりに身を乗り出し、狂ったような高笑いを続けていた。
「いい気味だわ! これで完璧に壊れた! 貞淑な妻も、家庭も、なにもかも!」
ジュリアンは、血に染まったメラニアを抱いたまま、階段の上にいるマルタを仰ぎ見た。あんなに愛おしかった、あどけない赤毛の女性。だが、そこにいたのは、自分の人生を完膚なきまでに破壊した、邪悪な怪物だった。
「……マルタ……貴様……貴様ぁっ!!」
ジュリアンの慟哭と、マルタの狂笑が、豪華なレストランに呪いのように響き渡る。
意識を失ったメラニアの指先からは、力が失われ、そのまま血の海へと沈んでいった。
__________
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目の前には、酒に酔い、愛らしく頬を染めたマルタ。
「ジュリアン様、あちらのテラス席……夜風が心地よさそうですわ」
マルタの誘いに、ジュリアンの理性が甘く溶ける。彼は迷わずその手をとり、店の奥にある人目に付かないプライベートテラスへと彼女を促した。
ジュリアンは、仕事においては極めて優秀だった。この一年、一度の失態もなく公務をこなし、チャーチルからの信頼も厚い。だからこそ、彼は自分を「完璧な男」だと自惚れていた。真面目に働き、国では妻子を養い、ここでは瑞々しい恋人を慈しむ。自分はすべてを手に入れているのだと。
暗がりのテラスで、二人は吸い寄せられるように重なり合った。
ジュリアンの手がマルタの細い腰をなぞり、彼女の赤毛に指を絡める。
「……マルタ、愛しているよ」
「私もですわ、ジュリアン様。奥様よりも、ずっと……」
二人の唇が重なり、生々しい水音が静寂に響く。ジュリアンは、メラニアには決して向けたことのない情欲のままに、マルタの肩に顔を埋めた。
その時だった。
「――お楽しみのところ、失礼いたしますわ」
冷気を孕んだ、しかし聞き慣れた「静かな声」がテラスに響いた。
ジュリアンとマルタは、雷に打たれたように飛び退いた。
そこに立っていたのは、鮮血のように赤いドレスを纏ったメラニアだった。松明の火に照らされた彼女の肌は陶器のように白く、その瞳は見たこともないほどに冷たく研ぎ澄まされている。
「メ、メラニア……!? なぜ、ここに……っ」
ジュリアンは声を引き攣らせた。先ほどまでマルタを抱いていた腕が、無様に泳ぐ。
メラニアの視界には、乱れた夫の服と、紅潮したマルタの顔が嫌でも飛び込んできた。
込み上げる凄まじい吐き気。自分が信じていた「誠実な夫」が、今まさに別の女を貪っていたという事実。生理的な嫌悪感が胃を突き上げ、彼女は口元を強く押さえた。だが、彼女は逃げなかった。
「……休暇の最後の一週間。仕事だと言って私を、子供たちを欺き、この方と湖畔へ行かれましたわね?」
「それは……っ、違うんだ、メラニア! 聞いてくれ!」
「認めなさい、ジュリアン・オッティ! この女性と不貞を働いた事実を!」
メラニアの叫びは、夜の風を切り裂いた。
ジュリアンは腰を抜かしたようにその場に崩れ落ちた。逃げ場はなかった。眼前の妻は、すべてを把握し、自分を裁くためにここまで来たのだ。
「……ああ、認める。認めるよメラニア……! すまなかった、魔が差したんだ! だが信じてくれ、彼女とはただの遊びなんだ! 僕が本当に愛しているのは君だけだ、スティーブもジェニファーも、僕のすべてなんだ!」
ジュリアンは這いつくばるようにメラニアの足元に縋り付いた。その顔は、先ほどまでの貴公子の面影などない、卑屈な加害者のものだった。
「彼女とのことは今すぐ終わらせる! 誓う、二度と会わない! だから、どうか……っ!」
その瞬間、背後で「アハハッ!」と高く、鋭い笑い声が弾けた。
「……遊び? 『ただの遊び』ですって、ジュリアン様?」
マルタだった。彼女の仔鹿のような瞳は、今や狂気を孕んだ獣のようにギラギラと輝いている。
「ひどいですわ、あんなに私の肌を求めて、奥様を『扱いやすい貞淑な妻』だと馬鹿にしていたのに!」
「黙れ、マルタ! 下がっていろ!」
「嫌ですわ! 奥様、教えて差し上げます。あなたが宝物のように抱きしめていたあのお手紙……あれを打っていたのは、この私ですのよ!」
メラニアの動きが、止まった。
「ジュリアン様が横で私を抱き寄せながら、内容を考えてくださったの。私がわざと仕込んだ『髪の色』の間違いにも、この方は気づきもしなかった。あなたを嘲笑いながら、私が作り上げた『偽物の愛』を、あなたは一生懸命拝んでいたんですわ!」
「……代筆……あなたが?」
メラニアの頭の中で、何かが崩壊する音がした。
孤独な夜、唯一の支えだったあの活字。夫の「誠実さ」の証だと思っていたあの紙切れは、夫と愛人が睦み合いながら、自分を騙すために作り出した娯楽の産物だった。
「やめろ、マルタ! メラニア、違うんだ、それは……!」
「アハハハ! ざまあみろ! あなた、あんな紙切れを後生大事に……っ!」
「ああ……っ、あああああ!!」
メラニアは耳を塞ぎ、絶叫した。
信じていた世界が、色彩を失い、ドロドロとした汚泥に変わっていく。耐えられない。これ以上の真実も、この男の顔も、この女の笑い声も。
彼女は、何かに追い立てられるようにテラスから店内の階段へと駆け出した。
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ジュリアンが追いかける。
だが、涙で視界を奪われ、極度の精神的ショックを受けたメラニアの足元は、無慈悲にも階段の縁を踏み外した。
「あっ――」
鮮やかな赤が、宙に舞った。
ゴトッ、ゴトッ、と鈍い音が階段に響き渡る。
メラニアの体は、一階のフロアへと転がり落ち、奇妙な角度で折れ曲がって動かなくなった。床に広がったのは、ドレスの色よりも、もっとどす黒く、生々しい「本物の赤」だった。
「メラニア――ッ!!」
ジュリアンの絶叫が響き渡る。彼は階段を駆け下り、妻の亡骸のような体を抱き起こした。
「嘘だ、目を開けてくれ! メラニア! メラニア!!」
そんな惨劇を見下ろしながら、テラスの入り口で、マルタは手すりに身を乗り出し、狂ったような高笑いを続けていた。
「いい気味だわ! これで完璧に壊れた! 貞淑な妻も、家庭も、なにもかも!」
ジュリアンは、血に染まったメラニアを抱いたまま、階段の上にいるマルタを仰ぎ見た。あんなに愛おしかった、あどけない赤毛の女性。だが、そこにいたのは、自分の人生を完膚なきまでに破壊した、邪悪な怪物だった。
「……マルタ……貴様……貴様ぁっ!!」
ジュリアンの慟哭と、マルタの狂笑が、豪華なレストランに呪いのように響き渡る。
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