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始まりは、雪解けの陽だまりの下
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窓の外には、アルブス山脈の麓に広がるフィッチモ公爵家の保養地、ヴィーノ・セレーノの美しい葡萄畑が広がっている。初夏の風は、病弱な少年の肺を労わるようにどこまでも穏やかだった。
「フィオーラ、顔色が優れないようだが、緊張しているのかい?」
馬車の中に、父であるルーカス・ランバート侯爵の柔らかな声が響いた。フィオーラは艶やかなブルネットの髪を指で払い、美しい緑の瞳を細めて微笑んだ。
「いいえ、お父様。ただ、どのような方にお会いするのかと考えていただけですわ」
ランバート侯爵家は、祖母が隣国アルマディア公国の公爵家から輿入れするほどの歴史ある名門だ。豊かなダイアモンド鉱山と広大な畜産業を背景に、領民からは「慈愛の守護者」と慕われている。そんな家の長女として生まれたフィオーラは、十歳にしてすでに、凛とした貴婦人の片鱗を見せていた。
今回の訪問は、形式上は「保養」だが、実態はフィッチモ公爵家との「お見合い」である。事の始まりは数ヶ月前、両親に呼び出された夜のことだった。
「フィオーラ。友人のアンドレ……フィッチモ公爵から、嫡男エドワード君との縁談の打診があった」
そう告げた父の説明によれば、フィッチモ家の嫡男エドワードは三歳年下。生まれつき呼吸器が弱く、寝込みがちで、教育も遅れがちだという。一族からは「このままでは次代の執務が危うい」と懸念の声が上がり、それならば「自立心があり、聡明で、若き当主を支えられる格上の令嬢」を迎えたいという総意に至ったのだ。
「もちろん、君の気持ちが最優先だ。嫌なら断って構わない。だが、フィッチモ家は王国のワイン流通を一手に担う誠実な家門だ。君の知性を活かせる場所でもあるだろう」
「三歳下かぁ。お堅いフィオーラには、可愛い年下の婚約者が案外お似合いかもしれないな。僕が守ってやる手間も省けるし?」
二歳上の兄バーナードが、軽口を叩きながらも妹の背中を優しく叩いたのを思い出す。フィオーラは、家族の愛を感じながら「まずは会ってみます」と答えたのだった。
到着した別荘のサロンで待っていたのは、優しげな瞳をしたヴィオレッタ公爵夫人と、いかにも誠実そうなアンドレ公爵。そして、車椅子に座った一人の可愛い少年だった。
「初めまして、フィオーラ・ランバートですわ」
フィオーラが完璧なカーテシーを披露し、顔を上げた瞬間。視線が合ったエドワードが、目に見えて息を呑むのがわかった。
「……っ。……あ……」
金糸を紡いだような柔らかな髪に、吸い込まれそうなほど澄んだ青い瞳。色白の肌は透き通るようで、あまりにも儚げだ。
フィオーラの第一印象は、『可愛い』で塗りつぶされた。
(なんて……可愛らしい。まさに天使ね!)
十歳の少女にとって、七歳の少年はあまりに小さく、脆そうに見えた。胸の奥から湧き上がるのは、恋心よりも先に、慈しみの念だった。
「エドワード・フィッチモ、です。……お会いできて、光栄です、フィオーラ嬢」
震える声で差し出された、骨ばった細い手。フィオーラはその手を優しく包み込み、安心させるように微笑みかけた。その瞬間、エドワードの頬が林檎のように赤く染まったのを、彼女は見逃さなかった。
それからの一週間、フィオーラの滞在生活はエドワードを中心に回った。
ある日は、寝台から起き上がれない彼のために、冒険譚の挿絵を見せながら物語を読み聞かせた。エドワードは熱心に、食い入るように彼女の声に耳を傾けていた。
「フィオーラ嬢は、本当に博識なのですね。僕の知らない世界をたくさん知っている」
「ふふ、私はお兄様と一緒に家庭教師に絞り上げられましたもの。エドワード様も元気になれば、すぐに追いつけますわ」
またある日は、護衛騎士に抱きかかえられたエドワードと共に、庭園を散歩した。少し風が吹くだけで彼は激しく咳き込み、慌てて部屋へ戻ることもあった。
夜、熱を出して苦しむ少年の額に、フィオーラは冷たいタオルを当てて寄り添った。
「……いかないで。フィオーラ」
うわ言のように繰り返す彼の手を、彼女は一晩中握り締めていた。
別れの日。馬車に乗り込もうとするフィオーラの袖を、エドワードがぎゅっと掴んだ。最初に出会った時よりも、その瞳には力強い光が宿っている。
「僕、絶対に元気になるよ。だから……待ってて、フィオーラ。次に会う時は、僕が自分の足で、君を迎えに行くから」
「まあ。……無理は禁物よ、エドワード様。お返事は、あなたが立派に学園に入学した時にしましょうか」
フィオーラは彼の頭を、姉が弟を愛でるように優しく撫でた。
「お大事に、私の可愛い婚約者、エドワード様」
その言葉が、エドワードの心にどれほどの火を灯したか、当時の彼女は知る由もなかった。
それから五年。
静養地での療養が功を奏し、順調に呼吸器の状態が安定したエドワードは、十二歳で王都へと帰還する。
一方、十五歳になったフィオーラは一足先に学園へ入学し、美しく優秀な令嬢としてその名を馳せ始めていた。
離れている間に膨らみ続けたエドワードの想いは、再会の時、どのような形を見せるのか。
運命の歯車は、まだ静かに回り始めたばかりだった。
____________
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「フィオーラ、顔色が優れないようだが、緊張しているのかい?」
馬車の中に、父であるルーカス・ランバート侯爵の柔らかな声が響いた。フィオーラは艶やかなブルネットの髪を指で払い、美しい緑の瞳を細めて微笑んだ。
「いいえ、お父様。ただ、どのような方にお会いするのかと考えていただけですわ」
ランバート侯爵家は、祖母が隣国アルマディア公国の公爵家から輿入れするほどの歴史ある名門だ。豊かなダイアモンド鉱山と広大な畜産業を背景に、領民からは「慈愛の守護者」と慕われている。そんな家の長女として生まれたフィオーラは、十歳にしてすでに、凛とした貴婦人の片鱗を見せていた。
今回の訪問は、形式上は「保養」だが、実態はフィッチモ公爵家との「お見合い」である。事の始まりは数ヶ月前、両親に呼び出された夜のことだった。
「フィオーラ。友人のアンドレ……フィッチモ公爵から、嫡男エドワード君との縁談の打診があった」
そう告げた父の説明によれば、フィッチモ家の嫡男エドワードは三歳年下。生まれつき呼吸器が弱く、寝込みがちで、教育も遅れがちだという。一族からは「このままでは次代の執務が危うい」と懸念の声が上がり、それならば「自立心があり、聡明で、若き当主を支えられる格上の令嬢」を迎えたいという総意に至ったのだ。
「もちろん、君の気持ちが最優先だ。嫌なら断って構わない。だが、フィッチモ家は王国のワイン流通を一手に担う誠実な家門だ。君の知性を活かせる場所でもあるだろう」
「三歳下かぁ。お堅いフィオーラには、可愛い年下の婚約者が案外お似合いかもしれないな。僕が守ってやる手間も省けるし?」
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到着した別荘のサロンで待っていたのは、優しげな瞳をしたヴィオレッタ公爵夫人と、いかにも誠実そうなアンドレ公爵。そして、車椅子に座った一人の可愛い少年だった。
「初めまして、フィオーラ・ランバートですわ」
フィオーラが完璧なカーテシーを披露し、顔を上げた瞬間。視線が合ったエドワードが、目に見えて息を呑むのがわかった。
「……っ。……あ……」
金糸を紡いだような柔らかな髪に、吸い込まれそうなほど澄んだ青い瞳。色白の肌は透き通るようで、あまりにも儚げだ。
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「エドワード・フィッチモ、です。……お会いできて、光栄です、フィオーラ嬢」
震える声で差し出された、骨ばった細い手。フィオーラはその手を優しく包み込み、安心させるように微笑みかけた。その瞬間、エドワードの頬が林檎のように赤く染まったのを、彼女は見逃さなかった。
それからの一週間、フィオーラの滞在生活はエドワードを中心に回った。
ある日は、寝台から起き上がれない彼のために、冒険譚の挿絵を見せながら物語を読み聞かせた。エドワードは熱心に、食い入るように彼女の声に耳を傾けていた。
「フィオーラ嬢は、本当に博識なのですね。僕の知らない世界をたくさん知っている」
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「……いかないで。フィオーラ」
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「僕、絶対に元気になるよ。だから……待ってて、フィオーラ。次に会う時は、僕が自分の足で、君を迎えに行くから」
「まあ。……無理は禁物よ、エドワード様。お返事は、あなたが立派に学園に入学した時にしましょうか」
フィオーラは彼の頭を、姉が弟を愛でるように優しく撫でた。
「お大事に、私の可愛い婚約者、エドワード様」
その言葉が、エドワードの心にどれほどの火を灯したか、当時の彼女は知る由もなかった。
それから五年。
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一方、十五歳になったフィオーラは一足先に学園へ入学し、美しく優秀な令嬢としてその名を馳せ始めていた。
離れている間に膨らみ続けたエドワードの想いは、再会の時、どのような形を見せるのか。
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