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三歳年上である事実
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学園の園遊会が幕を閉じた後も、その余韻は毒のようにエドワードの胸に残り続けていた。
あの日、最高学年の令息たちに囲まれ、大人の余裕を見せていたフィオーラ。そして、彼女から拒絶されたわけでもないのに、自らその手を振り払ってしまった自分。
焦燥に駆られたエドワードは、翌週、友人たちが集まるクラーク伯爵邸のサロンへと足を運んだ。そこにはジルバートやベルナール、そして相変わらずエドワードの隣りに潜り込もうとするマリアンヌの姿があった。
「――なあ、エドワード。先日の園遊会、見たよ」
ジルバートが羽ペンを弄びながら、含みのある笑みを浮かべた。
「ランバート侯爵令嬢……フィオーラ様か。相変わらず、神々しいまでの美しさだったな。まるでお姉様……いや、若々しい女家庭教師に見守られているような気分だったよ」
その言葉に、周囲の少年たちが「クスクス」と忍びやかな笑い声を漏らす。
「ああ、わかるよ。彼女が通ると、なんだか背筋を伸ばして礼儀正しくしなきゃいけない気がするよな。僕らみたいな『子供』が手を出すには、いささか敷居が高すぎるというか」
「エドワードも大変だよな。あんなに完璧な『お姉様』が婚約者じゃ、羽を伸ばす暇もないだろう?」
彼らは決して、フィオーラを直接辱めるようなことは言わない。むしろ、その完成された美しさと品格を認めている。けれど、その称賛の裏には「自分たちの手には負えない、異質な存在」として切り捨てる残酷な揶揄が混じっていた。
彼らがクスクスと笑うのは、実は猛烈な嫉妬の裏返しでもあった。
自分たちの婚約者は、まだ幼さが残る同年代の少女か、あるいは家格のために宛がわれた、会話も弾まない相手ばかりだ。それに引き換え、エドワードの隣には、王都中の男が溜息をつくような、成熟した美貌と知性を兼ね備えたフィオーラがいる。
その羨望を隠すために、彼らは彼女を「年上の、手の届かないお姉さん」という枠に押し込め、エドワードを憐れむふりをして溜飲を下げていたのである。
「みんな、失礼よ」
マリアンヌが、たしなめるような口調で、しかし瞳の奥に計算高い光を宿して口を開いた。
「フィオーラ様は、エドワード様を心から慈しんでいらっしゃるのですわ。……まるで、大切に育てた小鳥を籠から出すのを怖がっている飼い主のように」
その言葉が、エドワードの逆鱗に触れた。
「小鳥……? 僕が、彼女のペットだとでも言うのか」
「あら、滅相もございません。ただ、エドワード様があまりに素直でいらっしゃるから、フィオーラ様もついつい『お世話』をしたくなってしまうのでしょうね。……私なら、そんな風にエドワード様を縛り付けたりいたしませんのに」
マリアンヌの指先が、エドワードの手に触れる。
エドワードはそれを振り払う気力さえ失っていた。友人たちの嘲笑と、マリアンヌの甘い同情。それらが混ざり合い、「自分は彼女に相応しくない、未熟な子供なのだ」という呪いが完成していく。
一方、フィオーラは自邸の自室で、書きかけの手紙を前に立ち尽くしていた。
あの日、園遊会で見かけたエドワードの姿が、瞼に焼き付いて離れない。同年代の少女――マリアンヌ嬢と並び、若々しい光を放っていた彼。
「……私は、あの子から何を奪っているのかしら」
エリザベートの言葉が蘇る。『彼を甘やかしてばかりだと、猛獣になってしまうかもしれないわよ』。
あの時は笑い飛ばしたが、今のフィオーラにはそれが別の意味を持って聞こえた。自分は彼を「猛獣」にさえなれない、「牙を抜かれた子犬」として扱い続けてきたのではないか。
エドワードが自分との案内を断ったのは、反抗期などという単純なものではない。彼は、私という「重石」から逃げたがっているのだ。
「フィオーラ様、フィッチモ侯爵家より、エドワード様からの文が届いております」
侍女が持ってきた銀盆の上には、一通の手紙。
期待と不安に胸を震わせながら開封したフィオーラの表情が、みるみるうちに凍りついた。
『――先日の案内をお断りした件、改めてお詫び申し上げます。フィオーラ様のような学園の華が、僕のような未熟者と歩いては、貴女の評判に傷がつきます。来年の入学の儀も、どうぞお気になさらず。僕は、友人たちと共に、身の丈に合った方法で学園に馴染もうと思います』
丁寧で、完璧な礼儀に基づいた文章。
けれどそこには、かつて「フィオーラ、これを読んで!」とはしゃいでいた少年の面影は微塵もなかった。それは、明らかな「距離の宣告」だった。
(身の丈に合った……? それは、私とは一緒に歩まないという意味なの?)
フィオーラは、手紙を握りしめた。
彼女は知らなかった。エドワードが友人たちの嘲笑からフィオーラを守ろうとして、無理に「大人びた突き放し」を選んだことを。
そしてエドワードもまた知らなかった。自分のその虚勢が、フィオーラに「自分はもう彼に必要とされていない」という、女としての致命的な敗北感を与えたことを。
二人の心は、同じ「愛ゆえの臆病さ」を抱えながら、鏡合わせのように反発し合い、さらに深く、暗いすれ違いの森へと迷い込んでいった。
「……いいわ。貴方がそう言うのなら」
フィオーラは、震える手で新しい便箋を広げた。
彼女が選んだのは、溢れ出す情愛を伝えることではなく、彼を「突き放した彼自身」の望み通りに、さらに完璧な「お姉様」を演じることだった。
それが、エドワードにとって最も残酷な結末になるとも知らずに。
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あの日、最高学年の令息たちに囲まれ、大人の余裕を見せていたフィオーラ。そして、彼女から拒絶されたわけでもないのに、自らその手を振り払ってしまった自分。
焦燥に駆られたエドワードは、翌週、友人たちが集まるクラーク伯爵邸のサロンへと足を運んだ。そこにはジルバートやベルナール、そして相変わらずエドワードの隣りに潜り込もうとするマリアンヌの姿があった。
「――なあ、エドワード。先日の園遊会、見たよ」
ジルバートが羽ペンを弄びながら、含みのある笑みを浮かべた。
「ランバート侯爵令嬢……フィオーラ様か。相変わらず、神々しいまでの美しさだったな。まるでお姉様……いや、若々しい女家庭教師に見守られているような気分だったよ」
その言葉に、周囲の少年たちが「クスクス」と忍びやかな笑い声を漏らす。
「ああ、わかるよ。彼女が通ると、なんだか背筋を伸ばして礼儀正しくしなきゃいけない気がするよな。僕らみたいな『子供』が手を出すには、いささか敷居が高すぎるというか」
「エドワードも大変だよな。あんなに完璧な『お姉様』が婚約者じゃ、羽を伸ばす暇もないだろう?」
彼らは決して、フィオーラを直接辱めるようなことは言わない。むしろ、その完成された美しさと品格を認めている。けれど、その称賛の裏には「自分たちの手には負えない、異質な存在」として切り捨てる残酷な揶揄が混じっていた。
彼らがクスクスと笑うのは、実は猛烈な嫉妬の裏返しでもあった。
自分たちの婚約者は、まだ幼さが残る同年代の少女か、あるいは家格のために宛がわれた、会話も弾まない相手ばかりだ。それに引き換え、エドワードの隣には、王都中の男が溜息をつくような、成熟した美貌と知性を兼ね備えたフィオーラがいる。
その羨望を隠すために、彼らは彼女を「年上の、手の届かないお姉さん」という枠に押し込め、エドワードを憐れむふりをして溜飲を下げていたのである。
「みんな、失礼よ」
マリアンヌが、たしなめるような口調で、しかし瞳の奥に計算高い光を宿して口を開いた。
「フィオーラ様は、エドワード様を心から慈しんでいらっしゃるのですわ。……まるで、大切に育てた小鳥を籠から出すのを怖がっている飼い主のように」
その言葉が、エドワードの逆鱗に触れた。
「小鳥……? 僕が、彼女のペットだとでも言うのか」
「あら、滅相もございません。ただ、エドワード様があまりに素直でいらっしゃるから、フィオーラ様もついつい『お世話』をしたくなってしまうのでしょうね。……私なら、そんな風にエドワード様を縛り付けたりいたしませんのに」
マリアンヌの指先が、エドワードの手に触れる。
エドワードはそれを振り払う気力さえ失っていた。友人たちの嘲笑と、マリアンヌの甘い同情。それらが混ざり合い、「自分は彼女に相応しくない、未熟な子供なのだ」という呪いが完成していく。
一方、フィオーラは自邸の自室で、書きかけの手紙を前に立ち尽くしていた。
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エリザベートの言葉が蘇る。『彼を甘やかしてばかりだと、猛獣になってしまうかもしれないわよ』。
あの時は笑い飛ばしたが、今のフィオーラにはそれが別の意味を持って聞こえた。自分は彼を「猛獣」にさえなれない、「牙を抜かれた子犬」として扱い続けてきたのではないか。
エドワードが自分との案内を断ったのは、反抗期などという単純なものではない。彼は、私という「重石」から逃げたがっているのだ。
「フィオーラ様、フィッチモ侯爵家より、エドワード様からの文が届いております」
侍女が持ってきた銀盆の上には、一通の手紙。
期待と不安に胸を震わせながら開封したフィオーラの表情が、みるみるうちに凍りついた。
『――先日の案内をお断りした件、改めてお詫び申し上げます。フィオーラ様のような学園の華が、僕のような未熟者と歩いては、貴女の評判に傷がつきます。来年の入学の儀も、どうぞお気になさらず。僕は、友人たちと共に、身の丈に合った方法で学園に馴染もうと思います』
丁寧で、完璧な礼儀に基づいた文章。
けれどそこには、かつて「フィオーラ、これを読んで!」とはしゃいでいた少年の面影は微塵もなかった。それは、明らかな「距離の宣告」だった。
(身の丈に合った……? それは、私とは一緒に歩まないという意味なの?)
フィオーラは、手紙を握りしめた。
彼女は知らなかった。エドワードが友人たちの嘲笑からフィオーラを守ろうとして、無理に「大人びた突き放し」を選んだことを。
そしてエドワードもまた知らなかった。自分のその虚勢が、フィオーラに「自分はもう彼に必要とされていない」という、女としての致命的な敗北感を与えたことを。
二人の心は、同じ「愛ゆえの臆病さ」を抱えながら、鏡合わせのように反発し合い、さらに深く、暗いすれ違いの森へと迷い込んでいった。
「……いいわ。貴方がそう言うのなら」
フィオーラは、震える手で新しい便箋を広げた。
彼女が選んだのは、溢れ出す情愛を伝えることではなく、彼を「突き放した彼自身」の望み通りに、さらに完璧な「お姉様」を演じることだった。
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