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密やかな毒、温室の秘密の告白
その夜、私はひどく寝付けずにいた。
春の夜風はまだ冷たく、執務室で冷え切った体には、温かいハーブティーが必要だった。しかし、自室の茶葉を切らしていたことを思い出し、私は羽織を掴んで階下へと向かった。
静まり返った屋敷。使用人たちも寝静まった時間。
ふと、中庭に続く温室から、微かな明かりが漏れているのが見えた。
温室には、姉・フローディアが病床に伏せていた頃から愛していた、夜にだけ咲く月下香の花がある。姉が元気になった今も、シモン様が毎日欠かさず手入れをしていた場所だ。
(シモン様……? 子爵家へは戻らず、今日もこちらに泊まっていらしたのね)
姉の容体が悪化して以来、彼は『少しでも長く彼女の側にいたい』という名目で、このドリオン伯爵邸に滞在し続けていた。父も母も、将来の婿であり、何より姉の心の支えである彼を歓迎し、客室を自由に使わせていたのだ。
サインをもらえなかった学園の書類のことが頭をよぎり、私は温室へと足を向けた。
ガラスの向こう、月光とランプの灯りに照らされた空間。そこで私が見たものは、一生、脳裏から消えることのない残酷な光景だった。
月下香の甘く重い香りが立ち込める中、白いナイトドレス姿の姉と、私の婚約者であるシモン様が、影を重ねるようにして寄り添っていた。
いいえ、ただ寄り添っているのではない。シモン様は、壊れ物を扱うような手つきで姉の腰を引き寄せ、その細い肩を力強く抱きしめていた。
私は息を呑み、反射的に柱の陰に身を隠した。心臓の音が、耳元で激しく打ち鳴らされる。
何かの間違いだと思いたかった。これは姉のリハビリの延長で、姉がふらついたのを彼が支えただけなのだと、自分に言い聞かせようとした。
けれど、流れてきた言葉は、私の浅はかな期待を無惨に打ち砕いた。
「……シモン様、こんなこと、いけないわ。あなたはメリッサの婚約者ですもの。私は、消えなければならなかった命なのですから」
姉の、濡れたような、震える声。
シモン様は、それを遮るように、いっそう強く姉を抱き寄せた。
「いいや、いけなくなんてない! フローディア。君が死の淵にいたあの日から、僕の心は君のものだった。君を抱きかかえるたび、君の命が透けていくのを感じるたび、僕は狂いそうだった……! 君を救えるなら、魂を売ってもいいとさえ思っていたんだ!」
「そんな……。でも、メリッサが……」
「メリッサとの婚約は、あくまで家を維持するための事務的な契約に過ぎない。君がいない世界で、僕が形だけを保つためのものだったんだ。……でも、君は戻ってきた。奇跡は起きたんだ! もう自分に嘘はつけない」
シモン様の声は、震えていた。
かつて私に「君は強いね」と言った、あの乾いた声とは全く違う。
そこには、一人の男としての、剥き出しの情熱と渇望が宿っていた。
「フローディア。病気の間、ずっと愛していた。君が眠っている間も、僕は君の名前を呼び続けていたんだ。これからは、二人で幸せになろう。誰にも邪魔はさせない。……君こそが、僕の真実の愛なんだ」
「シモン様……。あぁ、私も、ずっと……ずっとあなたを想っていましたわ。メリッサには申し訳ないけれど、どうしても、あなたを諦めきれないの……」
重なり合う二人の吐息。
そして、ガラス越しにも聞こえるような、微かな、甘い唇の重なる音。
私は、その場に崩れ落ちそうになるのを、必死で柱に縋り付いて耐えた。頭の中が、真っ白な閃光に焼かれるようだった。
(病気の間、ずっ……と……?)
あの日々が、走馬灯のように駆け巡る。
姉の治療費のために、私が目を腫らして帳簿と格闘していた時間。
シモン様の分まで領地の問題を処理し、彼が姉のそばにいられるように計らっていた時間。
「死にゆく姉への慈悲」だと、自分を納得させて無理やり飲み込んできた数々の疑念。
それらはすべて、彼らにとっては「愛を育むための障害を取り除いてくれる便利な妹」の奉仕に過ぎなかったのだ。
私が殺した自分の少女時代も。
彼に向けていた、ささやかな、けれど純粋な恋心も。
すべて、この二人の『真実の愛』という美しい物語を彩るための、ただの背景に過ぎなかった。
姉は、優しい人だった。
少なくとも、私はそう思っていた。
けれど、今の彼女は「メリッサには申し訳ないけれど」という一言で、私の五年間のすべてを、塵のように踏みにじったのだ。
「……ふっ、……く」
笑いが込み上げてきた。あまりの理不尽さに、涙さえ出てこない。
私は何を信じていたのだろう。何を、守ろうとしていたのだろう。
温室の中では、二人が未来を語り合っている。
「お父様に相談しよう」「メリッサなら、きっと分かってくれるはずだ」「彼女は優秀で強いから、一人でもやっていけるだろう」
……まただ。
また、その言葉。
私が「強い」から、奪ってもいい。
私が「優秀」だから、傷つけてもいい。
彼らは自分たちの幸福を正当化するために、私の個性を都合の良い免罪符へと作り変えていた。
私は、音を立てないように、ゆっくりと温室を離れた。月光に照らされた自分の影が、ひどく細く、頼りなく見える。
けれど、私の心の中には、これまでにないほど冷酷で、鋭い決意が宿っていた。
「……分かってくれる、ですって?」
真っ暗な廊下で、私は誰にも聞こえない声で呟いた。
「ええ、ええ。分かりましたわ。お姉様、シモン様。あなたたちが、これほどまでに私を必要としていないということが。……そして、このドリオン家という檻が、もう私を引き留める価値を失ったということが」
部屋に戻った私は、震える手で、大切にしまっていた学園のパンフレットを取り出した。
学園。この屋敷から遠く離れた、唯一の逃げ場。そこには、隣国ルナリアからの留学生も多く集まると聞く。
私は、机の引き出しの奥に隠していた、自分だけの貯金箱を取り出した。五年間の実務の中で、少しずつ、父には内緒で貯めてきた「私自身の資産」。
これさえあれば、数年間は一人で生きていける。
「私の人生を、もうこれ以上、あなたたちのために一滴も使わせはしない」
私は、窓の外、暗闇に沈む伯爵領を見つめた。
いずれすべてが変わる。私が、私として生きるための、凄絶な幕開けが始まるのだ。
温室から漂ってくる月下香の香りが、この時ほど、吐き気を催すほどに忌まわしく感じられたことはなかった。
____________
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📢新連載🌹【「女の子は冷たい男が好き」という幼馴染の嘘を信じた婚約者が、あまりに冷たすぎるので婚約破棄を願い出ます】
春の夜風はまだ冷たく、執務室で冷え切った体には、温かいハーブティーが必要だった。しかし、自室の茶葉を切らしていたことを思い出し、私は羽織を掴んで階下へと向かった。
静まり返った屋敷。使用人たちも寝静まった時間。
ふと、中庭に続く温室から、微かな明かりが漏れているのが見えた。
温室には、姉・フローディアが病床に伏せていた頃から愛していた、夜にだけ咲く月下香の花がある。姉が元気になった今も、シモン様が毎日欠かさず手入れをしていた場所だ。
(シモン様……? 子爵家へは戻らず、今日もこちらに泊まっていらしたのね)
姉の容体が悪化して以来、彼は『少しでも長く彼女の側にいたい』という名目で、このドリオン伯爵邸に滞在し続けていた。父も母も、将来の婿であり、何より姉の心の支えである彼を歓迎し、客室を自由に使わせていたのだ。
サインをもらえなかった学園の書類のことが頭をよぎり、私は温室へと足を向けた。
ガラスの向こう、月光とランプの灯りに照らされた空間。そこで私が見たものは、一生、脳裏から消えることのない残酷な光景だった。
月下香の甘く重い香りが立ち込める中、白いナイトドレス姿の姉と、私の婚約者であるシモン様が、影を重ねるようにして寄り添っていた。
いいえ、ただ寄り添っているのではない。シモン様は、壊れ物を扱うような手つきで姉の腰を引き寄せ、その細い肩を力強く抱きしめていた。
私は息を呑み、反射的に柱の陰に身を隠した。心臓の音が、耳元で激しく打ち鳴らされる。
何かの間違いだと思いたかった。これは姉のリハビリの延長で、姉がふらついたのを彼が支えただけなのだと、自分に言い聞かせようとした。
けれど、流れてきた言葉は、私の浅はかな期待を無惨に打ち砕いた。
「……シモン様、こんなこと、いけないわ。あなたはメリッサの婚約者ですもの。私は、消えなければならなかった命なのですから」
姉の、濡れたような、震える声。
シモン様は、それを遮るように、いっそう強く姉を抱き寄せた。
「いいや、いけなくなんてない! フローディア。君が死の淵にいたあの日から、僕の心は君のものだった。君を抱きかかえるたび、君の命が透けていくのを感じるたび、僕は狂いそうだった……! 君を救えるなら、魂を売ってもいいとさえ思っていたんだ!」
「そんな……。でも、メリッサが……」
「メリッサとの婚約は、あくまで家を維持するための事務的な契約に過ぎない。君がいない世界で、僕が形だけを保つためのものだったんだ。……でも、君は戻ってきた。奇跡は起きたんだ! もう自分に嘘はつけない」
シモン様の声は、震えていた。
かつて私に「君は強いね」と言った、あの乾いた声とは全く違う。
そこには、一人の男としての、剥き出しの情熱と渇望が宿っていた。
「フローディア。病気の間、ずっと愛していた。君が眠っている間も、僕は君の名前を呼び続けていたんだ。これからは、二人で幸せになろう。誰にも邪魔はさせない。……君こそが、僕の真実の愛なんだ」
「シモン様……。あぁ、私も、ずっと……ずっとあなたを想っていましたわ。メリッサには申し訳ないけれど、どうしても、あなたを諦めきれないの……」
重なり合う二人の吐息。
そして、ガラス越しにも聞こえるような、微かな、甘い唇の重なる音。
私は、その場に崩れ落ちそうになるのを、必死で柱に縋り付いて耐えた。頭の中が、真っ白な閃光に焼かれるようだった。
(病気の間、ずっ……と……?)
あの日々が、走馬灯のように駆け巡る。
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シモン様の分まで領地の問題を処理し、彼が姉のそばにいられるように計らっていた時間。
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それらはすべて、彼らにとっては「愛を育むための障害を取り除いてくれる便利な妹」の奉仕に過ぎなかったのだ。
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すべて、この二人の『真実の愛』という美しい物語を彩るための、ただの背景に過ぎなかった。
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少なくとも、私はそう思っていた。
けれど、今の彼女は「メリッサには申し訳ないけれど」という一言で、私の五年間のすべてを、塵のように踏みにじったのだ。
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私が「優秀」だから、傷つけてもいい。
彼らは自分たちの幸福を正当化するために、私の個性を都合の良い免罪符へと作り変えていた。
私は、音を立てないように、ゆっくりと温室を離れた。月光に照らされた自分の影が、ひどく細く、頼りなく見える。
けれど、私の心の中には、これまでにないほど冷酷で、鋭い決意が宿っていた。
「……分かってくれる、ですって?」
真っ暗な廊下で、私は誰にも聞こえない声で呟いた。
「ええ、ええ。分かりましたわ。お姉様、シモン様。あなたたちが、これほどまでに私を必要としていないということが。……そして、このドリオン家という檻が、もう私を引き留める価値を失ったということが」
部屋に戻った私は、震える手で、大切にしまっていた学園のパンフレットを取り出した。
学園。この屋敷から遠く離れた、唯一の逃げ場。そこには、隣国ルナリアからの留学生も多く集まると聞く。
私は、机の引き出しの奥に隠していた、自分だけの貯金箱を取り出した。五年間の実務の中で、少しずつ、父には内緒で貯めてきた「私自身の資産」。
これさえあれば、数年間は一人で生きていける。
「私の人生を、もうこれ以上、あなたたちのために一滴も使わせはしない」
私は、窓の外、暗闇に沈む伯爵領を見つめた。
いずれすべてが変わる。私が、私として生きるための、凄絶な幕開けが始まるのだ。
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