1 / 19
魅力を振り撒く婚約者様はモテ男
しおりを挟む
「クラリッサ、この書類を至急、第一騎士団長フェルナンド様までお届けしてくれる?」
王妃マルグリット様付きの補佐官であるわたしは、手渡された書類を抱えて王宮の回廊を進んだ。
柔らかな陽射しが差し込み、白い大理石の床がほのかにきらめいている。
(第一騎士団か......できれば、さっさと届けて、そ~っと帰りたいのだけれど)
「フェルナンド騎士団長様に、マルグリット王妃殿下より至急の書類をお届けに参りました。」
受付担当官に声をかけると、彼はにこやかな笑顔で挨拶を返し、慣れた様子で案内してくれた。
前室で控えていた補佐官に来訪の旨を告げ、軽く挨拶を交わして入室の許可を得たところで――
廊下の先で王宮の侍女に誘いの声をかける、爽やかな笑顔のキラキラ金髪が目に飛び込んできた。まるで王子様が具現化したかのような光景だ。
「やあ、メリンダ嬢。今日も相変わらず可愛いね。今度、お茶でもどうかな?」
軽やかな声が響く。第一騎士団副団長、ウィリアム・ヘルツォーク。
二十三歳、名門侯爵家の三男。いま貴族令嬢の間で“婿にしたい男ナンバーワン”に挙げられ、王宮随一の「女泣かせ」と噂される男である。
サラサラの金髪に、宝石みたいにキラッキラの碧眼。
毛穴? そんなもの存在しませんけど何か、みたいなつるんつるんの肌。
細身に見えるくせに、実は中身はしっかり鍛え上げられた騎士の筋肉――そのギャップに、未婚の令嬢どころか、既婚のご夫人方まで「尊い……」とため息をつくレベルである。
そして、あの爽やかな笑み。
人を惑わす、というより“獲物を見つけた肉食獣のそれ”である。
「視線だけで妊娠する」とまで囁かれる破壊力抜群の瞳を、今日も惜しげもなく振り撒く。
……が、“来る者拒まず、去る者追わず”。
誰にでも平等に優しいそのスタイルが、クラリッサにとっては非常に厄介だった。
なぜなら、ご婦人方が憧れる彼――ウィリアム副団長――の婚約者は、他ならぬクラリッサなのだから。
(……まただわ。どうしてあの人は毎回、挨拶より先に口説き文句が口から飛び出しているのかしら。
もしかして“こんにちは”の前に“君が綺麗すぎて言葉を忘れた”とか言わないと死ぬ呪いでもかけられてる?
いや、きっとそうに違いないわ。うん、そう思わないとやっていけない。
ああもう、お願いだから普通にして……! わたし、ただ平穏な毎日を過ごしたいだけなのよ!)
クラリッサは心の中で舌打ちしつつも、表面はいつも通り落ち着いた笑みを保った。
王妃付き女官であり、補佐官としての任務を全うすること――それが彼女の優先事項なのだ。
クラリッサは、本来なら誰もが二度見するほど魅力的だ。
ブルネットの豊かな巻き毛に、澄んだ青い瞳──よく見ると、ほんのりオリーブ色が差していて、これがまた絶妙に美しい。
……なのに。
仕事中は、その美しさを、これ以上ないほど徹底的に封印していた。
美しい髪はぎゅうぎゅうにお団子へ。
長すぎる前髪は「視界? なにそれ?」と言わんばかりに目元をすっぽり覆い、
黒縁メガネを指先でクイッと上げる仕草は、もはや“変装”レベル。
俯きがちに抱えた書類をそっと持ち直し、「私は背景です、壁です、誰も見ないでください」と言わんばかりに姿勢を正す。
「ごきげんよう。マルグリット王妃殿下より、至急の書類をハンブルク騎士団長へお届けに参りました」
補佐官へ必要事項だけを簡潔に告げる――“できる女官クラリッサ”は、今日も仕事モード全開である。
「団長、クラリッサ補佐官がお越しです。」
補佐官の声に促されて扉が開く。
執務机の前から立ち上がったのは、第一騎士団長フェルナンド・アーベル。
鋭い灰青色の瞳に、鍛え抜かれた体躯。普段は寡黙だが、剣を握れば王国最強と称される男。
「王妃殿下からの書類か。ご苦労だった……クラリッサ補佐官。しかし......相変わらず、その姿は......まるで変装だな。」
低く落ち着いた声に、胸の奥がわずかにくすぐられる。
(聞き慣れた、落ち着いた声……やっぱり、フェルナンドお兄様大好きだわ!)
「急ぎ目を通そう。王妃殿下にも、確かに受領したとお伝え願いたい。」
「畏まりました、フェルナンド団長。......それと、変装ではありませんわ、お兄様。」
一礼すると、フェルナンドは微かに親しげに微笑み、頷きを返した。
クラリッサとフェルナンド団長は、実は幼馴染。
二人は、父母が兄妹という縁で結ばれ、八歳の年の差にもかかわらず、小さな頃からよく一緒に遊んでいた。いや、正確にはフェルナンドが「遊んであげていた」と言った方が正しいかもしれない。
クラリッサの母アメリアは、アーベル公爵家の長女だった。母アメリアは公爵家次期当主エドワードの側近だった子爵令息ルドルフに恋をしてしまったのだ。
……いや、どうしてそんなことになるの、お母様!?
名門公爵家の長女と”地味な“子爵令息の結婚など、常識ではありえない。ところが母は周囲の反対をものともせず、大騒ぎの末にルドルフと強引に結婚してしまった。
父ルドルフは、今でも当時を思い出しては「アメリアは、恋愛体質だからね」と苦笑する。
クラリッサは、公爵家の表立った庇護こそ受けないものの、淑女教育や学業は完璧。成績は主席、教養も十分である。
さらに、公爵令嬢であった母の親友である王妃マルグリットは、当時は侯爵令嬢で、幼少期からの親友であった。
その縁で、王妃殿下はクラリッサにとって心強い後ろ盾。母との長年の親交で、クラリッサの才覚や落ち着きぶりをよく知っており、必要なときにはそっと助言や気遣いをくれるのだった。
( マルグリット王妃まで味方にするあたり、お母様の計算高さ、半端ないわね……。)
クラリッサ本人には自覚がないが、間違いなく、その「恋愛体質の母の血」は彼女にもしっかり受け継がれていたらしい。
なぜなら、クラリッサとウィリアム副団長の婚約の理由は、クラリッサの一目惚れだからだ。
十歳のクラリッサが、十五歳のウィリアム侯爵令息と初めて会ったとき、あまりの格好良さに赤面し見惚れてしまった。その姿を見た母アメリアが、即座にヘルツォーク侯爵家へ婚約を申し込んだのである。
子爵家の令嬢から侯爵家へ婚約を申し込むなど前代未聞のことだった。
しかし、アメリアが筆頭公爵家であるアーベル公爵家の出身であったこと、さらに王妃マルグリットの覚えもめでたかったこともあり、侯爵家側は三男ウィリアムとの婚約を受け入れた。
ウィリアムが家督を継がない三男であったことも、大きな理由のひとつだった。
クラリッサにとって、今となっては完全無欠の黒歴史である。
しかもその黒歴史の上に、さらに自ら恥を上塗りし続け――結果、いまのクラリッサが完成したのだった。
______________
「いいね❤️」「エール📣」応援をどうぞよろしくお願いいたします🙏
王妃マルグリット様付きの補佐官であるわたしは、手渡された書類を抱えて王宮の回廊を進んだ。
柔らかな陽射しが差し込み、白い大理石の床がほのかにきらめいている。
(第一騎士団か......できれば、さっさと届けて、そ~っと帰りたいのだけれど)
「フェルナンド騎士団長様に、マルグリット王妃殿下より至急の書類をお届けに参りました。」
受付担当官に声をかけると、彼はにこやかな笑顔で挨拶を返し、慣れた様子で案内してくれた。
前室で控えていた補佐官に来訪の旨を告げ、軽く挨拶を交わして入室の許可を得たところで――
廊下の先で王宮の侍女に誘いの声をかける、爽やかな笑顔のキラキラ金髪が目に飛び込んできた。まるで王子様が具現化したかのような光景だ。
「やあ、メリンダ嬢。今日も相変わらず可愛いね。今度、お茶でもどうかな?」
軽やかな声が響く。第一騎士団副団長、ウィリアム・ヘルツォーク。
二十三歳、名門侯爵家の三男。いま貴族令嬢の間で“婿にしたい男ナンバーワン”に挙げられ、王宮随一の「女泣かせ」と噂される男である。
サラサラの金髪に、宝石みたいにキラッキラの碧眼。
毛穴? そんなもの存在しませんけど何か、みたいなつるんつるんの肌。
細身に見えるくせに、実は中身はしっかり鍛え上げられた騎士の筋肉――そのギャップに、未婚の令嬢どころか、既婚のご夫人方まで「尊い……」とため息をつくレベルである。
そして、あの爽やかな笑み。
人を惑わす、というより“獲物を見つけた肉食獣のそれ”である。
「視線だけで妊娠する」とまで囁かれる破壊力抜群の瞳を、今日も惜しげもなく振り撒く。
……が、“来る者拒まず、去る者追わず”。
誰にでも平等に優しいそのスタイルが、クラリッサにとっては非常に厄介だった。
なぜなら、ご婦人方が憧れる彼――ウィリアム副団長――の婚約者は、他ならぬクラリッサなのだから。
(……まただわ。どうしてあの人は毎回、挨拶より先に口説き文句が口から飛び出しているのかしら。
もしかして“こんにちは”の前に“君が綺麗すぎて言葉を忘れた”とか言わないと死ぬ呪いでもかけられてる?
いや、きっとそうに違いないわ。うん、そう思わないとやっていけない。
ああもう、お願いだから普通にして……! わたし、ただ平穏な毎日を過ごしたいだけなのよ!)
クラリッサは心の中で舌打ちしつつも、表面はいつも通り落ち着いた笑みを保った。
王妃付き女官であり、補佐官としての任務を全うすること――それが彼女の優先事項なのだ。
クラリッサは、本来なら誰もが二度見するほど魅力的だ。
ブルネットの豊かな巻き毛に、澄んだ青い瞳──よく見ると、ほんのりオリーブ色が差していて、これがまた絶妙に美しい。
……なのに。
仕事中は、その美しさを、これ以上ないほど徹底的に封印していた。
美しい髪はぎゅうぎゅうにお団子へ。
長すぎる前髪は「視界? なにそれ?」と言わんばかりに目元をすっぽり覆い、
黒縁メガネを指先でクイッと上げる仕草は、もはや“変装”レベル。
俯きがちに抱えた書類をそっと持ち直し、「私は背景です、壁です、誰も見ないでください」と言わんばかりに姿勢を正す。
「ごきげんよう。マルグリット王妃殿下より、至急の書類をハンブルク騎士団長へお届けに参りました」
補佐官へ必要事項だけを簡潔に告げる――“できる女官クラリッサ”は、今日も仕事モード全開である。
「団長、クラリッサ補佐官がお越しです。」
補佐官の声に促されて扉が開く。
執務机の前から立ち上がったのは、第一騎士団長フェルナンド・アーベル。
鋭い灰青色の瞳に、鍛え抜かれた体躯。普段は寡黙だが、剣を握れば王国最強と称される男。
「王妃殿下からの書類か。ご苦労だった……クラリッサ補佐官。しかし......相変わらず、その姿は......まるで変装だな。」
低く落ち着いた声に、胸の奥がわずかにくすぐられる。
(聞き慣れた、落ち着いた声……やっぱり、フェルナンドお兄様大好きだわ!)
「急ぎ目を通そう。王妃殿下にも、確かに受領したとお伝え願いたい。」
「畏まりました、フェルナンド団長。......それと、変装ではありませんわ、お兄様。」
一礼すると、フェルナンドは微かに親しげに微笑み、頷きを返した。
クラリッサとフェルナンド団長は、実は幼馴染。
二人は、父母が兄妹という縁で結ばれ、八歳の年の差にもかかわらず、小さな頃からよく一緒に遊んでいた。いや、正確にはフェルナンドが「遊んであげていた」と言った方が正しいかもしれない。
クラリッサの母アメリアは、アーベル公爵家の長女だった。母アメリアは公爵家次期当主エドワードの側近だった子爵令息ルドルフに恋をしてしまったのだ。
……いや、どうしてそんなことになるの、お母様!?
名門公爵家の長女と”地味な“子爵令息の結婚など、常識ではありえない。ところが母は周囲の反対をものともせず、大騒ぎの末にルドルフと強引に結婚してしまった。
父ルドルフは、今でも当時を思い出しては「アメリアは、恋愛体質だからね」と苦笑する。
クラリッサは、公爵家の表立った庇護こそ受けないものの、淑女教育や学業は完璧。成績は主席、教養も十分である。
さらに、公爵令嬢であった母の親友である王妃マルグリットは、当時は侯爵令嬢で、幼少期からの親友であった。
その縁で、王妃殿下はクラリッサにとって心強い後ろ盾。母との長年の親交で、クラリッサの才覚や落ち着きぶりをよく知っており、必要なときにはそっと助言や気遣いをくれるのだった。
( マルグリット王妃まで味方にするあたり、お母様の計算高さ、半端ないわね……。)
クラリッサ本人には自覚がないが、間違いなく、その「恋愛体質の母の血」は彼女にもしっかり受け継がれていたらしい。
なぜなら、クラリッサとウィリアム副団長の婚約の理由は、クラリッサの一目惚れだからだ。
十歳のクラリッサが、十五歳のウィリアム侯爵令息と初めて会ったとき、あまりの格好良さに赤面し見惚れてしまった。その姿を見た母アメリアが、即座にヘルツォーク侯爵家へ婚約を申し込んだのである。
子爵家の令嬢から侯爵家へ婚約を申し込むなど前代未聞のことだった。
しかし、アメリアが筆頭公爵家であるアーベル公爵家の出身であったこと、さらに王妃マルグリットの覚えもめでたかったこともあり、侯爵家側は三男ウィリアムとの婚約を受け入れた。
ウィリアムが家督を継がない三男であったことも、大きな理由のひとつだった。
クラリッサにとって、今となっては完全無欠の黒歴史である。
しかもその黒歴史の上に、さらに自ら恥を上塗りし続け――結果、いまのクラリッサが完成したのだった。
______________
「いいね❤️」「エール📣」応援をどうぞよろしくお願いいたします🙏
947
あなたにおすすめの小説
氷の令嬢は愛を請わない - 捨て子の『義妹』に愛も家族も奪われたマリーローズの逆襲
恋せよ恋
恋愛
銀髪紫眼の美貌の侯爵令嬢、マリーローズ。
完璧な淑女に育った彼女だったが、母は捨て子ジュリエットを寵愛。
婚約者の公爵家嫡男アレックスも、友人も、次々に奪われる――。
家族に裏切られ、すべてを失った彼女が下した決断は、
家族を見かぎり、国を捨て、自らの人生を取り戻すこと。
理不尽な悲恋を力に変え、運命をひっくり返す令嬢の逆転劇!
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
『婚約破棄された公爵令嬢は、王と交わらない道を選ぶ』
ふわふわ
恋愛
婚約者である王太子アルベルトから、一方的に婚約破棄を告げられた公爵令嬢エレノア。
だが彼女は、涙も復讐も選ばなかった。
「婚約は、役目でしたもの。終わったのなら、それで結構ですわ」
王宮を去ったエレノアは、領地に戻り、
干渉しない・依存しない・無理をしない
ただそれだけを軸に、静かに領地運営を始める。
一方、王となったアルベルトもまた、
彼女に頼らないことを選び、
「一人の判断に依存しない国」を作るための統治に身を投じていた。
復縁もしない。
恋にすがらない。
それでも、二人の選択は確かに国を安定へと導いていく。
これは、
交わらないことを選んだ二人が、
それぞれの場所で“続けられる世界”を完成させる物語。
派手なざまぁも、甘い溺愛もない。
けれど、静かに積み重なる判断と選択が、
やがて「誰にも壊せない秩序」へと変わっていく――。
婚約破棄から始まる、
大人のための静かなざまぁ恋愛ファンタジー
愛する女性を側室に望むのなら、いっそ私との婚約は解消してほしいのですが?
四折 柊
恋愛
公爵令嬢ジョゼフィーヌには好きな人がいた。その人は隣国の王子様リック。ジョゼフィーヌはリックと結婚したくて努力をしてきた。そして十六歳になり立派な淑女になれたと自信を得たジョゼフィーヌは、リックにプロポーズをしようとした。ところが彼に婚約者がいたことが発覚し悲しみに暮れる。今まで確認しなかった自分も悪いが、なぜかリックも家族もそのことを教えてくれなかった。そんなときジョゼフィーヌに婚約の打診が来た。その相手は自国のアルバン王太子殿下。断りたいが王命が下り仕方なく受け入れた。それなのに、ある日夜会でアルバンが可憐な令嬢に一目惚れをした。その後、アルバンはその令嬢を側室にしたいと望んだので、お互いのために婚約を解消したいと申し出たが拒絶されて……。ジョゼフィーヌの未来はどうなるのか?!
眠り姫は十年後、元婚約者の隣に別の令嬢を見つけました
鍛高譚
恋愛
幼い頃、事故に遭い10年間も眠り続けていた伯爵令嬢アーシア。目を覚ますと、そこは見知らぬ大人の世界。成長した自分の身体に戸惑い、周囲の変化に困惑する日々が始まる。
そんな彼女を支えるのは、10年前に婚約していた幼馴染のレオン。しかし、目覚めたアーシアに突きつけられたのは、彼がすでに新しい婚約者・リリアナと共に未来を築こうとしている現実だった――。
「本当に彼なの?」
目の前のレオンは、あの頃の優しい少年ではなく、立派な青年へと成長していた。
彼の隣には、才色兼備で知的な令嬢リリアナが寄り添い、二人の関係は既に「当然のもの」となっている。
アーシアは過去の婚約に縋るべきではないと分かりつつも、彼の姿を目にするたびに心がざわめく。
一方でレオンもまた、アーシアへの想いを完全に断ち切れてはいなかった。
幼い頃の約束と、10年間支え続けてくれたリリアナへの誠意――揺れ動く気持ちの狭間で、彼はどんな未来を選ぶのか。
「私の婚約者は、もう私のものではないの?」
「それでも私は……まだ、あなたを――」
10年間の空白が引き裂いた二人の関係。
心は10歳のまま、だけど身体は大人になったアーシアが、新たな愛を見つけるまでの物語。
運命の婚約者との再会は、果たして幸福をもたらすのか――?
涙と葛藤の三角関係ラブストーリー、ここに開幕!
婚約破棄されたので、もう誰の役にも立たないことにしました 〜静かな公爵家で、何もしない私の本当の人生が始まります〜
ふわふわ
恋愛
王太子の婚約者として、
完璧であることを求められ続けてきた令嬢エリシア。
だがある日、彼女は一方的に婚約を破棄される。
理由は簡単だった。
「君は役に立ちすぎた」から。
すべてを失ったはずの彼女が身を寄せたのは、
“静かな公爵”と呼ばれるアルトゥール・クロイツの屋敷。
そこで待っていたのは――
期待も、役割も、努力の強要もない日々だった。
前に出なくていい。
誰かのために壊れなくていい。
何もしなくても、ここにいていい。
「第二の人生……いえ、これからが本当の人生です」
婚約破棄ざまぁのその先で描かれる、
何者にもならなくていいヒロインの再生と、
放っておく優しさに満ちた静かな溺愛。
これは、
“役に立たなくなった”令嬢が、
ようやく自分として生き始める物語。
白い結婚で結構ですわ。愛人持ちの夫に興味はありません
鍛高譚
恋愛
公爵令嬢ルチアーナは、王太子アルベルトとの政略結婚を命じられた。だが彼にはすでに愛する女性がいた。そこでルチアーナは、夫婦の義務を果たさない“白い結婚”を提案し、お互いに干渉しない関係を築くことに成功する。
「夫婦としての役目を求めないでくださいませ。その代わり、わたくしも自由にさせていただきますわ」
そうして始まった王太子妃としての優雅な生活。社交界では完璧な妃を演じつつ、裏では趣味の読書やお茶会を存分に楽しみ、面倒ごととは距離を置くつもりだった。
——だが、夫は次第にルチアーナを気にし始める。
「最近、おまえが気になるんだ」
「もっと夫婦としての時間を持たないか?」
今さらそんなことを言われても、もう遅いのですわ。
愛人を優先しておいて、後になって本妻に興味を持つなんて、そんな都合の良い話はお断り。
わたくしは、自由を守るために、今日も紅茶を嗜みながら優雅に過ごしますわ——。
政略結婚から始まる痛快ざまぁ! 夫の後悔なんて知りませんわ
“白い結婚”を謳歌する令嬢の、自由気ままなラブ&ざまぁストーリー!
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
狂おしいほど愛しています、なのでよそへと嫁ぐことに致します
ちより
恋愛
侯爵令嬢のカレンは分別のあるレディだ。頭の中では初恋のエル様のことでいっぱいになりながらも、一切そんな素振りは見せない徹底ぶりだ。
愛するエル様、神々しくも真面目で思いやりあふれるエル様、その残り香だけで胸いっぱいですわ。
頭の中は常にエル様一筋のカレンだが、家同士が決めた結婚で、公爵家に嫁ぐことになる。愛のない形だけの結婚と思っているのは自分だけで、実は誰よりも公爵様から愛されていることに気づかない。
公爵様からの溺愛に、不器用な恋心が反応したら大変で……両思いに慣れません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる