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第二王子ジャルル【3】
ジャルルは怒りのまま、壇上のアリュシアンへ向け怒鳴った。
「まさかアレを殺したのですか!私たちに断りなく!」
「断り?これは異なことを。契約書には『生死を問わず、どう遇してもよい』と明記してあるが?」
「ふざけるな!あの混じりものを出せ!あれは我らルフランゼ王家の!私の玩具だ!」
ジャルルは怒りのまま風の魔法を発動させ、アリュシアンに放った。最早、目の前の腹立たしい存在を消してやる事しか頭にない。
この場に居るのは自分と、案内人、アリュシアン、近衛騎士の四人しかいない。しかも、アリュシアンも近衛騎士も絶対に魔法が使えない獣人だ。
壇上を凄まじい風の刃が襲う。ジャルルは高笑う。
「賤しい獣人が!身の程を知……な、なぜ……」
ジャルルは我が目を疑った。近衛騎士がアリュシアンの前に出たかと思った瞬間、手甲が光った。そして大楯が現れ風の刃を防ぐ。しかも大楯は、風の刃を跳ね返したのではなく吸収したのだ。
「な、なんだその武器は!」
近衛騎士は失笑し、金色の目でジャルルを見下してから斜め後ろを見た。
「貴方の仰る通り、この名ばかりの王太子は報告書すら読んでいなかったようだ」
「全く。嘆かわしい。氷晶盾の存在と、それがさらに進化するであろう事は報告書にまとめて提出したのだがな。最も、まともに読むとは思わなかったのでそうしたのだが……」
「ラズワート・ド・アンジュール!」
ジャルルは壇上に現れたもう一人に叫ぶ。
「貴様!アンジュールの混じりもの!生きていたか!」
衣装も長剣もゴルハバル帝国のものだったが、間違いなくラズワート・ド・アンジュールだった。だがラズワートは金混じりの青い目でジャルルを見下し答えない。
「きっ!貴様ァ!なんだその目は!賤しい混じり者が!穢らわしい玩具が!私を見下すなあああ!」
ジャルルは先ほどより強力な竜巻の魔法を発動させようとしたが、それより早くラズワートが長剣を抜く。
「俺はラズワート・アールジュだ。アンジュールの名は、貴様らルフランゼ王家と共に捨てた」
そして、ジャルルにむけて長剣を振り下ろした。
「ぐぎぁあああああ!」
長剣から暴風が放たれる。暴風は、発動しかけた竜巻を打ち消しジャルルを打ちのめす。ジャルルは扉に叩きつけられ、吐瀉物を撒き散らしながら倒れ込んだ。
「げえっ!おぇっ……な、ぜだ。きさま、自然魔法は……使えない、は、ず……」
やはりラズワートは答えず、近衛騎士が答えた。
「おやおや。王太子殿はよほど頭の巡りが悪いらしい。この『吸魔の大楯』と同じです。あの長剣は、風の魔法が使える魔法兵器なのですよ。魔力があれば誰でも使えますが、我が愛しの番のように才覚ある者が使えば、凄まじい威力となります」
ラズワートは長剣を鞘に戻し、近衛騎士に微笑んだ。
「ファルロ、これは俺ばかりの力ではない。俺の可愛い狼が慈愛と魔力をたっぷり注いでくれたお陰だ」
「ラズワート……」
甘やかに見つめ合う二人に対し、アリュシアンが口を開いた。
「睦み合う前に、この罪人に己の罪を償わせてやれ」
ハッとジャルルは気づき、立ち上がって逃げようとする。
「ぐえっ!……ぎゃあっ!」
しかし、あっと言う間に鎖で縛られ、『隷属の首輪』を嵌められ、床に押さえつけられた。それらをしたのは、あの案内人だ。魔法使いだったのだ。
「くそ!離せ無礼者!私を誰だと思っている!」
「貴様が何者か?」
ファルロは、ラズワートと共に階段を降りながら述べた。
「恐れ多くも皇帝陛下を害せんとした犯罪者。特使として訪問したにも関わらず誓約も守れず交渉能力もない無能。そして我が番を侮辱した下衆だ。今すぐ嬲り殺してやりたい所だが、ラズワートから話がある。心して聞け」
二人はジャルルのすぐ側まで歩んだ。ジャルルは魔法を発動させようとするが出来ない。ラズワートが一歩前に出て、ジャルルを見下しながら口を開いた。
「何故、サフィーリアに毒を盛った?」
あまりに意外な問いかけにジャルルは固まった。また、誰のことを聞かれたか理解するまで時間がかかった。自分が毒を盛った異母妹のことなど忘れていたのだ。固まっていると頭に衝撃が走った。ラズワートに踏みつけられたのだ。
「ぎざ……まっ!ぎゃあ!」
背中に凄まじい痛みが走る。長剣に刺されたのだ。
「答えろ。なぜ、貴様らはサフィーリアに毒を盛った?王位継承権は産まれた時に返上していた。ずっと王宮の外で大人しく暮らしていたというのに、わざわざ呼び寄せて毒を盛った。なぜだ?」
「め、目障りだったからだ!私以外の王子も王女も!生きているだけで邪魔だ!大体!あれが死んだのが何だというのだ!私さえいれば王家は安泰だ!他はいらないだろうが!」
「なるほど。貴様らしい浅はかな考えだ。だが、貴様のせいでルフランゼ王家は滅びることが決まったぞ」
「……は?……滅ぶ?」
「ああ。滅ぶ。貴様が誓約を破り法を犯したせいだ。入国する際に調印しただろう?」
誓約書。なんのことかジャルルは分からなかった。忘れていた。ラズワートはため息をつく。
「誓約書も読んでいなかったのか。あれには『ジャルル王子が人質契約を軽んじた場合、和平は白紙に戻す。また、ゴルハバル帝国の法を犯した場合も同様である。そして罪に応じた応報を、ジャルル王子とルフランゼ王家に課す』とあった」
「しっ!知らん!誰もなにも言っていなかった!」
ジャルルは叫ぶが、ラズワートは無視して続けた。
「貴様は先に交わされた人質契約を軽んじたばかりか、皇帝アリュシアン陛下を害そうとした。この罪は最早、貴様だけの命では贖えん」
そしてラズワートは、全ては映像として記録させている事を説明した。
魔法使いが懐から鏡を出して魔法を発動させる。確かに、ジャルルが入室してからの全てが記録されていた。
「こ、こんな魔法が?こんなものあるはずがない!ゴルハバル帝国は魔法後進国だろうが!」
「まだそんな事を言っているのか。考えなしの馬鹿だとは知っていたが……しかし」
ラズワートは恐慌状態のジャルルから長剣を抜き、足をどけてかがみ込んだ。そして、小声で囁く。
「しかし、あんな安い挑発でアリュシアン陛下に魔法を放つとは思わなかった。貴様はどうしようもない愚か者だが、ここまで上手く踊ったことだけは褒めてやる」
「ま……まさか、貴様……貴様らアンジュールは……」
「やっと頭が回り出したか?そうだ。俺が人質にされてここに来たのも、貴様が特使としてここに来たのも全て、ルフランゼ王家を正当な理由で滅ぼすための茶番だ」
ジャルルの中で何かが崩れた。金混じりの青い目に魅入られ……初めて、他人に対し恐怖を抱いた。
「そ、そんな、そんな馬鹿な!う、嘘だ!……ヒッ!」
ラズワートは口元を歪め、ジャルルに手を掲げた。青い光が炎のようにジャルルを包む。たちまち、身体の痛みや傷が消えた。息苦しさも無くなっている。
「こ、これは……なんだ?」
「俺の身体強化魔法は、他人にかけることも出来る。だから少しだけ、サフィーリアの身体を回復させ、痛みを和らげて寿命を延ばせたんだが……こういう使い方もある」
◆◆◆◆◆
その後、ジャルルと側近たちは目隠しをされ頭陀袋に入れられて連れて行かれた。
「離せ!私を誰だと思っている!」
「うわああ!お許しください!私はジャルル殿下に従っただけです!」
「ど、どこに連れて行く気だ!やめてくれ!死にたくない!」
喚く者たちが袋から乱暴に出された。そこは暗く、嫌な匂いのする場所だった。周りはよく見えないが、衣擦れのような生き物の気配がする。ジャルルたちを運んだ屈強な獣人たちは、有無を言わさず服を脱がした。そして裸に剥かれた者から、より暗い方向へ放り投げられた。
「がっ!ぎゃあ!き、ぎざまっ!」
ジャルルは立ちあがろうとした。が、その前に無数の『何か』に絡み取られ、這い回れ、不快感と恐怖で竦み上がり……すぐに猛烈な激痛に叫んだ。
「ぎぇあああああ!おえっ!ぐっ……!ぅぎ……!っ!……ぅっ!」
鼻、耳、口、肛門など穴という穴、目玉など柔らかい場所から『何か』が入り込み肉を食い破り、噛みつかれた場所からありとあらゆる種類の苦痛が広がった。すぐに常人ならば死んでいる状態になるが、死なない。ジャルルは、傷をつけられた端から回復し、生命が維持されていると気づく。ラズワートの身体強化魔法だ。ラズワートがなぜあの魔法を自分たちにかけたか理解した。だがどうする事もできない。痛みと苦しみに悶える肉塊となるしかなかった。
どこかからラズワートの声が聞こえた。
「裸にした罪人を毒蛇と毒虫だらけの部屋に放り投げる。『毒壺刑』という、特に罪の重い罪人に課せられる刑罰だそうだ。貴様らは生きたまま食われ、毒を穿たれ、骨も残らず蛇と虫の糞になる。だが、か弱い人間はすぐ死んでしまうだろう?それでは、何年も毒の後遺症に耐えたサフィーリアの苦しみには及ばない」
「おぶ……おぼ……ぐぇ……だ、ず……げ……」
「愚かで哀れなジャルル王子、貴様はただの道化だ。道化らしく歌い踊りながら……地獄に堕ちろ」
「まさかアレを殺したのですか!私たちに断りなく!」
「断り?これは異なことを。契約書には『生死を問わず、どう遇してもよい』と明記してあるが?」
「ふざけるな!あの混じりものを出せ!あれは我らルフランゼ王家の!私の玩具だ!」
ジャルルは怒りのまま風の魔法を発動させ、アリュシアンに放った。最早、目の前の腹立たしい存在を消してやる事しか頭にない。
この場に居るのは自分と、案内人、アリュシアン、近衛騎士の四人しかいない。しかも、アリュシアンも近衛騎士も絶対に魔法が使えない獣人だ。
壇上を凄まじい風の刃が襲う。ジャルルは高笑う。
「賤しい獣人が!身の程を知……な、なぜ……」
ジャルルは我が目を疑った。近衛騎士がアリュシアンの前に出たかと思った瞬間、手甲が光った。そして大楯が現れ風の刃を防ぐ。しかも大楯は、風の刃を跳ね返したのではなく吸収したのだ。
「な、なんだその武器は!」
近衛騎士は失笑し、金色の目でジャルルを見下してから斜め後ろを見た。
「貴方の仰る通り、この名ばかりの王太子は報告書すら読んでいなかったようだ」
「全く。嘆かわしい。氷晶盾の存在と、それがさらに進化するであろう事は報告書にまとめて提出したのだがな。最も、まともに読むとは思わなかったのでそうしたのだが……」
「ラズワート・ド・アンジュール!」
ジャルルは壇上に現れたもう一人に叫ぶ。
「貴様!アンジュールの混じりもの!生きていたか!」
衣装も長剣もゴルハバル帝国のものだったが、間違いなくラズワート・ド・アンジュールだった。だがラズワートは金混じりの青い目でジャルルを見下し答えない。
「きっ!貴様ァ!なんだその目は!賤しい混じり者が!穢らわしい玩具が!私を見下すなあああ!」
ジャルルは先ほどより強力な竜巻の魔法を発動させようとしたが、それより早くラズワートが長剣を抜く。
「俺はラズワート・アールジュだ。アンジュールの名は、貴様らルフランゼ王家と共に捨てた」
そして、ジャルルにむけて長剣を振り下ろした。
「ぐぎぁあああああ!」
長剣から暴風が放たれる。暴風は、発動しかけた竜巻を打ち消しジャルルを打ちのめす。ジャルルは扉に叩きつけられ、吐瀉物を撒き散らしながら倒れ込んだ。
「げえっ!おぇっ……な、ぜだ。きさま、自然魔法は……使えない、は、ず……」
やはりラズワートは答えず、近衛騎士が答えた。
「おやおや。王太子殿はよほど頭の巡りが悪いらしい。この『吸魔の大楯』と同じです。あの長剣は、風の魔法が使える魔法兵器なのですよ。魔力があれば誰でも使えますが、我が愛しの番のように才覚ある者が使えば、凄まじい威力となります」
ラズワートは長剣を鞘に戻し、近衛騎士に微笑んだ。
「ファルロ、これは俺ばかりの力ではない。俺の可愛い狼が慈愛と魔力をたっぷり注いでくれたお陰だ」
「ラズワート……」
甘やかに見つめ合う二人に対し、アリュシアンが口を開いた。
「睦み合う前に、この罪人に己の罪を償わせてやれ」
ハッとジャルルは気づき、立ち上がって逃げようとする。
「ぐえっ!……ぎゃあっ!」
しかし、あっと言う間に鎖で縛られ、『隷属の首輪』を嵌められ、床に押さえつけられた。それらをしたのは、あの案内人だ。魔法使いだったのだ。
「くそ!離せ無礼者!私を誰だと思っている!」
「貴様が何者か?」
ファルロは、ラズワートと共に階段を降りながら述べた。
「恐れ多くも皇帝陛下を害せんとした犯罪者。特使として訪問したにも関わらず誓約も守れず交渉能力もない無能。そして我が番を侮辱した下衆だ。今すぐ嬲り殺してやりたい所だが、ラズワートから話がある。心して聞け」
二人はジャルルのすぐ側まで歩んだ。ジャルルは魔法を発動させようとするが出来ない。ラズワートが一歩前に出て、ジャルルを見下しながら口を開いた。
「何故、サフィーリアに毒を盛った?」
あまりに意外な問いかけにジャルルは固まった。また、誰のことを聞かれたか理解するまで時間がかかった。自分が毒を盛った異母妹のことなど忘れていたのだ。固まっていると頭に衝撃が走った。ラズワートに踏みつけられたのだ。
「ぎざ……まっ!ぎゃあ!」
背中に凄まじい痛みが走る。長剣に刺されたのだ。
「答えろ。なぜ、貴様らはサフィーリアに毒を盛った?王位継承権は産まれた時に返上していた。ずっと王宮の外で大人しく暮らしていたというのに、わざわざ呼び寄せて毒を盛った。なぜだ?」
「め、目障りだったからだ!私以外の王子も王女も!生きているだけで邪魔だ!大体!あれが死んだのが何だというのだ!私さえいれば王家は安泰だ!他はいらないだろうが!」
「なるほど。貴様らしい浅はかな考えだ。だが、貴様のせいでルフランゼ王家は滅びることが決まったぞ」
「……は?……滅ぶ?」
「ああ。滅ぶ。貴様が誓約を破り法を犯したせいだ。入国する際に調印しただろう?」
誓約書。なんのことかジャルルは分からなかった。忘れていた。ラズワートはため息をつく。
「誓約書も読んでいなかったのか。あれには『ジャルル王子が人質契約を軽んじた場合、和平は白紙に戻す。また、ゴルハバル帝国の法を犯した場合も同様である。そして罪に応じた応報を、ジャルル王子とルフランゼ王家に課す』とあった」
「しっ!知らん!誰もなにも言っていなかった!」
ジャルルは叫ぶが、ラズワートは無視して続けた。
「貴様は先に交わされた人質契約を軽んじたばかりか、皇帝アリュシアン陛下を害そうとした。この罪は最早、貴様だけの命では贖えん」
そしてラズワートは、全ては映像として記録させている事を説明した。
魔法使いが懐から鏡を出して魔法を発動させる。確かに、ジャルルが入室してからの全てが記録されていた。
「こ、こんな魔法が?こんなものあるはずがない!ゴルハバル帝国は魔法後進国だろうが!」
「まだそんな事を言っているのか。考えなしの馬鹿だとは知っていたが……しかし」
ラズワートは恐慌状態のジャルルから長剣を抜き、足をどけてかがみ込んだ。そして、小声で囁く。
「しかし、あんな安い挑発でアリュシアン陛下に魔法を放つとは思わなかった。貴様はどうしようもない愚か者だが、ここまで上手く踊ったことだけは褒めてやる」
「ま……まさか、貴様……貴様らアンジュールは……」
「やっと頭が回り出したか?そうだ。俺が人質にされてここに来たのも、貴様が特使としてここに来たのも全て、ルフランゼ王家を正当な理由で滅ぼすための茶番だ」
ジャルルの中で何かが崩れた。金混じりの青い目に魅入られ……初めて、他人に対し恐怖を抱いた。
「そ、そんな、そんな馬鹿な!う、嘘だ!……ヒッ!」
ラズワートは口元を歪め、ジャルルに手を掲げた。青い光が炎のようにジャルルを包む。たちまち、身体の痛みや傷が消えた。息苦しさも無くなっている。
「こ、これは……なんだ?」
「俺の身体強化魔法は、他人にかけることも出来る。だから少しだけ、サフィーリアの身体を回復させ、痛みを和らげて寿命を延ばせたんだが……こういう使い方もある」
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その後、ジャルルと側近たちは目隠しをされ頭陀袋に入れられて連れて行かれた。
「離せ!私を誰だと思っている!」
「うわああ!お許しください!私はジャルル殿下に従っただけです!」
「ど、どこに連れて行く気だ!やめてくれ!死にたくない!」
喚く者たちが袋から乱暴に出された。そこは暗く、嫌な匂いのする場所だった。周りはよく見えないが、衣擦れのような生き物の気配がする。ジャルルたちを運んだ屈強な獣人たちは、有無を言わさず服を脱がした。そして裸に剥かれた者から、より暗い方向へ放り投げられた。
「がっ!ぎゃあ!き、ぎざまっ!」
ジャルルは立ちあがろうとした。が、その前に無数の『何か』に絡み取られ、這い回れ、不快感と恐怖で竦み上がり……すぐに猛烈な激痛に叫んだ。
「ぎぇあああああ!おえっ!ぐっ……!ぅぎ……!っ!……ぅっ!」
鼻、耳、口、肛門など穴という穴、目玉など柔らかい場所から『何か』が入り込み肉を食い破り、噛みつかれた場所からありとあらゆる種類の苦痛が広がった。すぐに常人ならば死んでいる状態になるが、死なない。ジャルルは、傷をつけられた端から回復し、生命が維持されていると気づく。ラズワートの身体強化魔法だ。ラズワートがなぜあの魔法を自分たちにかけたか理解した。だがどうする事もできない。痛みと苦しみに悶える肉塊となるしかなかった。
どこかからラズワートの声が聞こえた。
「裸にした罪人を毒蛇と毒虫だらけの部屋に放り投げる。『毒壺刑』という、特に罪の重い罪人に課せられる刑罰だそうだ。貴様らは生きたまま食われ、毒を穿たれ、骨も残らず蛇と虫の糞になる。だが、か弱い人間はすぐ死んでしまうだろう?それでは、何年も毒の後遺症に耐えたサフィーリアの苦しみには及ばない」
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