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第六章 6
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夏休み期間中も教職員である泉は、毎日のように城北学園に出勤していた。先日、尊敬する先輩人妻女教師が痴漢被害に遭っていて、一人悩んでいたことを知り、彼女なりにも少しショックを受けた。卑劣な奴らは一人を除いて逮捕され、法の裁きを受けることになった。奴らは女生徒に手を出さないことを条件に、沢村美鈴を寄って集って嬲り者にしていたのだ。同じ女性として、奴らに弄ばれ苦しみを受ける姿を想像しただけでゾッとして全身が粟立った。
しかし幸いなことにあの日以来、痴漢被害に遭った女生徒も、その身代わりとして身を捧げた人妻女教師も、痴漢に遭遇していない。遂に相手も諦めたのかと思い、泉は胸を撫で下ろした。そんな矢先だった。
ホーム流れる案内放送に続いて、列車が到着した。ドアが開き、乗客たちがホームへ降りる。続いて乗車を促すアラームが鳴り、泉は他の乗客たちに押されるように、前から二番目の車両に乗った。
夕方の帰宅ラッシュ前だったので、車内は比較的空いていた。それでも既に座席は満席で、仕方なく泉は吊り革を掴んだ。
ドアが閉まり、ゆっくりと列車が動き始めた。列車がホームを離れて間もなくすると、泉はハンドバッグの中からスマートフォンを取り出し、液晶画面をタップし始めた。お気に入りのアプリを開く。スクロールしながら液晶画面を見ていると、不意にお尻の辺りに違和感を覚えた。
(えっ……!? 何っ!?)
何か硬いものが、泉の媚肉に触れて来たのだ。車内はまだ夕方のラッシュを迎えておらず、座席こそ座れないものの乗客同士が身体を密着させなければならい程込み合ってはいない。明らかに故意に密着している。どうやらそれが人間の手のひらであると分かった瞬間、泉は自分が痴漢被害に遭っていると理解した。
慎重に振り向いて男の容姿を確かめてみる。高級スーツに身を包んだ四十代 前半の紳士が突っ立っていた。
(この男性(ひと)どこかで会った気がする……)
目と目が合った瞬間、男は泉を嘲笑うかのようにその酷薄な唇を緩めた。
「止めて下さい……」
泉は抵抗する意思を痴漢師に示した。だが男はその卑劣な行為を中止するどころか、大胆にも手の動きをエスカレートさせて行ったのだ。キュロットスカートの裾をたくし上げ、手のひらで直接生足を弄り始める。
「嫌っもう、止めて下さいっ」
怯まず泉はもう一度声を上げた。しかし結果は同じだ。男はキュロットスカートの中に手を忍ばせ、太腿の付根辺りを嬲り始めた。それも緩急をつけたフェザータッチで。
「やぁ……止めて……」
声を出すが震えて思うように出なかった。
男は遂に指先で、クロッチの上から泉の生殖器を撫で出した。薄い布一枚だけ隔てているとはいえ、身体の中で一番敏感な部分を弄られるのは耐え難い屈辱だった。しかも痴漢行為に遭い、僅かながらも身体が反応し湿り始めているのが泉自身にも自覚出来た。その証拠に、クロッチは女教師の割れ目の形に沿ってぴったりと張り付き、その美肉をくっきりと浮き上がらせている。キュロットスカートの中の男の手が動きを速める。
(うっ嘘でしょ!?)
今、確かにクロッチをずらされた。卑劣な痴漢の指先が、直接泉の聖域を弄っている。肉の花弁に沿って指先が動く。
「あっ……いっ……やぁっ……」
この絶望的な状況を目の当たりにし、泉は吐息を漏らした。
男は清楚な女教師の淫裂を思う存分弄ると、遂にその穢れた指先で肉の芽に刺激を与え始める。肉の芽を覆う蕾を剥き、淫核を直接弄る。
(ちょっと、ヤァダァっ……そんな……触っちゃ嫌ぁ)
下半身ばかりに気を取られている隙に、男が上半身を責めて来た。バストサイズ八十九センチGカップの乳房を、夏服のカーキカラーの半袖ブラウスの上から鷲掴み揉みしだかれた。
「ひいぃぃっ……嫌ぁっ」
首筋まで真っ赤に染まった女教師は俯いたまま身体をくねらせる。
(やぁっ……嘘でしょ!?)
男の指が、泉の女の穴の入口をなぞり始めたのだ。剥き出しになった膣前庭を丁寧に愛撫する。
「あうぅぅーっ」
思わず嬌声を上げ、泉は仰け反った。
(駄目っ、お願いだからもう止めてぇぇ……)
口を閉じ奥歯を噛み締め必死に耐えていると、清楚な女教師と痴漢師を乗せた
列車がホームに到着した。
この駅は、泉が下車する駅ではなかったのだが、この屈辱的な行為に耐え切れず男から逃げるようにホームへ降り立った。
翌日、泉は朝から憂鬱だった。昨日卑劣な痴漢被害に遭ったからだ。この日は、体調不良を理由に午前中で早退することにした。夏休み中なので泉一人が抜けてもそれ程問題はない。
「ごめんなさい、皆さんにご迷惑掛けて」
「気にするな天野先生」
学年主任の加藤が素っ気なくいった。
職員室を離れる間際、先輩人妻女教師の沢村美鈴が近寄って来て、耳元で声を掛けた。
「泉ちゃん、朝から元気なかったけど何かあったの……?」
最初は痴漢被害に遭ったことを黙っていようかと思っていたが、この人妻女教師も以前、卑劣な痴漢師たちから生徒守るため自分の身を捧げてたことを思い出し、相談することにした。
「実は――」
視聴覚室を借り、そこで泉は美鈴に全てを告白することにした。
十数分後、泉から相談を受けた美鈴が、怒りで顔を青く染め、
「……そうだったの大変だったわね泉ちゃん。私が何とかして上げる」
「沢村先生……」
全てを洗いざらい告白し、気が楽になった瞬間泉は美鈴の胸元に顏を埋め泣き崩れた。
そのあと、急用が出来たと上司に告げ、美鈴も早退し泉と一緒に帰宅の途に就くことになった。
しかし幸いなことにあの日以来、痴漢被害に遭った女生徒も、その身代わりとして身を捧げた人妻女教師も、痴漢に遭遇していない。遂に相手も諦めたのかと思い、泉は胸を撫で下ろした。そんな矢先だった。
ホーム流れる案内放送に続いて、列車が到着した。ドアが開き、乗客たちがホームへ降りる。続いて乗車を促すアラームが鳴り、泉は他の乗客たちに押されるように、前から二番目の車両に乗った。
夕方の帰宅ラッシュ前だったので、車内は比較的空いていた。それでも既に座席は満席で、仕方なく泉は吊り革を掴んだ。
ドアが閉まり、ゆっくりと列車が動き始めた。列車がホームを離れて間もなくすると、泉はハンドバッグの中からスマートフォンを取り出し、液晶画面をタップし始めた。お気に入りのアプリを開く。スクロールしながら液晶画面を見ていると、不意にお尻の辺りに違和感を覚えた。
(えっ……!? 何っ!?)
何か硬いものが、泉の媚肉に触れて来たのだ。車内はまだ夕方のラッシュを迎えておらず、座席こそ座れないものの乗客同士が身体を密着させなければならい程込み合ってはいない。明らかに故意に密着している。どうやらそれが人間の手のひらであると分かった瞬間、泉は自分が痴漢被害に遭っていると理解した。
慎重に振り向いて男の容姿を確かめてみる。高級スーツに身を包んだ四十代 前半の紳士が突っ立っていた。
(この男性(ひと)どこかで会った気がする……)
目と目が合った瞬間、男は泉を嘲笑うかのようにその酷薄な唇を緩めた。
「止めて下さい……」
泉は抵抗する意思を痴漢師に示した。だが男はその卑劣な行為を中止するどころか、大胆にも手の動きをエスカレートさせて行ったのだ。キュロットスカートの裾をたくし上げ、手のひらで直接生足を弄り始める。
「嫌っもう、止めて下さいっ」
怯まず泉はもう一度声を上げた。しかし結果は同じだ。男はキュロットスカートの中に手を忍ばせ、太腿の付根辺りを嬲り始めた。それも緩急をつけたフェザータッチで。
「やぁ……止めて……」
声を出すが震えて思うように出なかった。
男は遂に指先で、クロッチの上から泉の生殖器を撫で出した。薄い布一枚だけ隔てているとはいえ、身体の中で一番敏感な部分を弄られるのは耐え難い屈辱だった。しかも痴漢行為に遭い、僅かながらも身体が反応し湿り始めているのが泉自身にも自覚出来た。その証拠に、クロッチは女教師の割れ目の形に沿ってぴったりと張り付き、その美肉をくっきりと浮き上がらせている。キュロットスカートの中の男の手が動きを速める。
(うっ嘘でしょ!?)
今、確かにクロッチをずらされた。卑劣な痴漢の指先が、直接泉の聖域を弄っている。肉の花弁に沿って指先が動く。
「あっ……いっ……やぁっ……」
この絶望的な状況を目の当たりにし、泉は吐息を漏らした。
男は清楚な女教師の淫裂を思う存分弄ると、遂にその穢れた指先で肉の芽に刺激を与え始める。肉の芽を覆う蕾を剥き、淫核を直接弄る。
(ちょっと、ヤァダァっ……そんな……触っちゃ嫌ぁ)
下半身ばかりに気を取られている隙に、男が上半身を責めて来た。バストサイズ八十九センチGカップの乳房を、夏服のカーキカラーの半袖ブラウスの上から鷲掴み揉みしだかれた。
「ひいぃぃっ……嫌ぁっ」
首筋まで真っ赤に染まった女教師は俯いたまま身体をくねらせる。
(やぁっ……嘘でしょ!?)
男の指が、泉の女の穴の入口をなぞり始めたのだ。剥き出しになった膣前庭を丁寧に愛撫する。
「あうぅぅーっ」
思わず嬌声を上げ、泉は仰け反った。
(駄目っ、お願いだからもう止めてぇぇ……)
口を閉じ奥歯を噛み締め必死に耐えていると、清楚な女教師と痴漢師を乗せた
列車がホームに到着した。
この駅は、泉が下車する駅ではなかったのだが、この屈辱的な行為に耐え切れず男から逃げるようにホームへ降り立った。
翌日、泉は朝から憂鬱だった。昨日卑劣な痴漢被害に遭ったからだ。この日は、体調不良を理由に午前中で早退することにした。夏休み中なので泉一人が抜けてもそれ程問題はない。
「ごめんなさい、皆さんにご迷惑掛けて」
「気にするな天野先生」
学年主任の加藤が素っ気なくいった。
職員室を離れる間際、先輩人妻女教師の沢村美鈴が近寄って来て、耳元で声を掛けた。
「泉ちゃん、朝から元気なかったけど何かあったの……?」
最初は痴漢被害に遭ったことを黙っていようかと思っていたが、この人妻女教師も以前、卑劣な痴漢師たちから生徒守るため自分の身を捧げてたことを思い出し、相談することにした。
「実は――」
視聴覚室を借り、そこで泉は美鈴に全てを告白することにした。
十数分後、泉から相談を受けた美鈴が、怒りで顔を青く染め、
「……そうだったの大変だったわね泉ちゃん。私が何とかして上げる」
「沢村先生……」
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