『帰還勇者のRe:スクール(学園無双)』~リエナIf~異世界を救って帰還したら聖女がついてきたのでイチャコラ同棲して面倒をみようと思います。
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第3章 文化祭
第41話 腕相撲(1)
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1年後というちょっと気が早い話なんかもしながら、俺とリエナが運動場に出店している部活の模擬店を適当にぶらついていると、
「勇者様、腕相撲ってなんですか?」
リエナがとあるテントの前に置いてあった看板を指差した。
見ると、
『運動部有志連合プレゼンツ! 腕相撲チャレンジ! 参加無料、乞う、力自慢!!』
と書道用紙に達筆で書かれていた。
「腕相撲ってのは、まずは机を挟んで2人で向き合って、肘をついて腕を立てて手のひらを組むだろ? それで相手の手の甲を机に押し倒したら勝ちっていう遊びなんだ」
「つまり腕力だけでの力比べってことですか?」
「そういうこと。参加無料って書いてあるし、せっかくだから俺もちょっと力比べでもしてみるかな」
「頑張ってくださいね勇者様。強いところを見せてください♪」
「すみません、腕相撲チャレンジに参加したいんですけど」
リエナに後押しされた俺が、係の生徒に参加したいと伝えると、
「えっと、1年生だよね? 大丈夫?」
受付の生徒はチラリとリエナに視線を向けた。
彼女の前でカッコ悪いことになるかもしれないけど大丈夫?って意味だろう。
「大丈夫ですよ。こう見えて腕力には結構自信があるので」
「そっか。じゃあ最初に対戦相手のランクを決めさせてもらうね。まずは僕と腕試しだ」
「分かりました」
俺は受付の机に肘をつくと、受付の生徒と手の平を組み合わせた。
「じゃあいくよ? レディ、ゴー!」
開始の合図がかかるとともに、俺は受付の生徒の手の甲を一瞬で机に押し付ける。
わずか1秒かかるかどうか、文字通りの瞬殺だった。
「すげっ」
「へー、やるじゃん」
「1年生? 何部だろ?」
「けっこう細マッチョじゃん」
「君、柔道部に入らないか? 軽量級でそのパワーならインハイも狙えるぞ?」
「見かけによらず運動能力が異常に高い、金髪の留学生をいつも連れてる1年男子……まさか君が噂の織田勇者くんか!」
「なっ! 彼が噂の織田勇者くんだと!?」
「バスケ部のレギュラーをバスケの授業でコテンパンにしたっていうあの織田勇者くんか!」
「へへっ、どうりで強いはずだぜ……燃えてきた!」
「これは俺らも本気で行かないとな!」
「誰が出る?」
「俺に任せろ」
「いや俺だ!」
「待て待て、軽量級のお前らじゃ相手にならん。ここは俺が行く。それが彼に対する礼儀というものだ」
俺の圧倒的な勝利を見た他の参加者や運動部有志連合の生徒が、口々に騒ぎ出した。
でもちょっと待ってほしい。
いつの間に俺の名前が『織田勇者』で定着しちゃってんの?
「あはは、なるほどなるほど。これは自信があるのも頷けるね。おめでとう、君は一番上のSランクだよ。柔道部の100キロ超級の選手がお相手するから楽しみにしていてね」
しかし受付の生徒だけは冷静にそう言うと、隣のテントに対戦相手を呼びに行った。
「やりましたね勇者様。一番上のランクですって」
その隙間時間にリエナが話しかけてくる。
「勇者様、腕相撲ってなんですか?」
リエナがとあるテントの前に置いてあった看板を指差した。
見ると、
『運動部有志連合プレゼンツ! 腕相撲チャレンジ! 参加無料、乞う、力自慢!!』
と書道用紙に達筆で書かれていた。
「腕相撲ってのは、まずは机を挟んで2人で向き合って、肘をついて腕を立てて手のひらを組むだろ? それで相手の手の甲を机に押し倒したら勝ちっていう遊びなんだ」
「つまり腕力だけでの力比べってことですか?」
「そういうこと。参加無料って書いてあるし、せっかくだから俺もちょっと力比べでもしてみるかな」
「頑張ってくださいね勇者様。強いところを見せてください♪」
「すみません、腕相撲チャレンジに参加したいんですけど」
リエナに後押しされた俺が、係の生徒に参加したいと伝えると、
「えっと、1年生だよね? 大丈夫?」
受付の生徒はチラリとリエナに視線を向けた。
彼女の前でカッコ悪いことになるかもしれないけど大丈夫?って意味だろう。
「大丈夫ですよ。こう見えて腕力には結構自信があるので」
「そっか。じゃあ最初に対戦相手のランクを決めさせてもらうね。まずは僕と腕試しだ」
「分かりました」
俺は受付の机に肘をつくと、受付の生徒と手の平を組み合わせた。
「じゃあいくよ? レディ、ゴー!」
開始の合図がかかるとともに、俺は受付の生徒の手の甲を一瞬で机に押し付ける。
わずか1秒かかるかどうか、文字通りの瞬殺だった。
「すげっ」
「へー、やるじゃん」
「1年生? 何部だろ?」
「けっこう細マッチョじゃん」
「君、柔道部に入らないか? 軽量級でそのパワーならインハイも狙えるぞ?」
「見かけによらず運動能力が異常に高い、金髪の留学生をいつも連れてる1年男子……まさか君が噂の織田勇者くんか!」
「なっ! 彼が噂の織田勇者くんだと!?」
「バスケ部のレギュラーをバスケの授業でコテンパンにしたっていうあの織田勇者くんか!」
「へへっ、どうりで強いはずだぜ……燃えてきた!」
「これは俺らも本気で行かないとな!」
「誰が出る?」
「俺に任せろ」
「いや俺だ!」
「待て待て、軽量級のお前らじゃ相手にならん。ここは俺が行く。それが彼に対する礼儀というものだ」
俺の圧倒的な勝利を見た他の参加者や運動部有志連合の生徒が、口々に騒ぎ出した。
でもちょっと待ってほしい。
いつの間に俺の名前が『織田勇者』で定着しちゃってんの?
「あはは、なるほどなるほど。これは自信があるのも頷けるね。おめでとう、君は一番上のSランクだよ。柔道部の100キロ超級の選手がお相手するから楽しみにしていてね」
しかし受付の生徒だけは冷静にそう言うと、隣のテントに対戦相手を呼びに行った。
「やりましたね勇者様。一番上のランクですって」
その隙間時間にリエナが話しかけてくる。
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※小説家になろうにも掲載しています。
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