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第3章 文化祭

第62話「『絶対不敗の最強勇者』はこの世界でも最強だ」

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「ちゅ、ちゅ……」

「ぁ……、ちゅ……♡ んっ……♡ 勇者様、どうしたんですか? あっ、んんっ♡ 今日はすごく積極的ですね? ……はんっ♡」

「……ドラグレリアとの戦いは多分壮絶な戦いになる。もしかしたら死ぬかもしれない。そう考えたら気持ちが高ぶっちゃってさ。すごくキスしたくなったんだ」

 どうしようもなくリエナとキスをしたくてしたくて、しょうがなくなってしまったのだ。
 鋼メンタルになったはずの俺の心に、熱く熱してたぎるような想いがどんどんと込み上げてくる。

 その熱いたぎりをリエナに伝えるように情熱的なキスを何度もすると。
 リエナもそれに応えるように、覆いかぶさった俺のシャツの中に手を入れてギュッと抱き返してきた。

 リエナの柔らかい手のひらが、俺の背中を優しく撫でまわしていく。
 俺もリエナのパジャマの中に手を入れると、その清らかな背中に直接触れていく。
 俺の背中とは全然違ったリエナの柔らかい背中の感触に、愛おしさが際限なく込み上げてくる。

「んっ……♡ はぅ……♡ ぁ……っ♡ 勇者様……大好きです♡」
「俺もだよリエナ。ちゅ……」

 しばらく二人で抱き合いながら、さわさわチュッチュをしていると。

「勇者様……私、勇者様と一つになりたいです」
 頬を真っ赤に染めたリエナが耳元で小さくささやいた。

「だめだ。母さんとも約束しただろ?」

「お義母かあさまの言いつけを破ってしまうのは心苦しいですが……ですが勇者様が命がけの戦いに赴くんです。もしかしたら死んじゃうかもしれないんですよ? だからせめて私の中に勇者様を刻み込んで欲しいんです――」

 ぎゅっと抱きついてきたリエナは、俺の耳元に口を寄せると切なげな声で訴えかけてくる。
 だけど俺は言った。

「リエナの気持ちはすごく嬉しい。でもここまでな」

「……勇者様は意地悪です。それもすごく」

「別に意地悪してるわけじゃないってば。それに言っただろ、俺は負けないって。だから心配なんてしないでいいんだよ」

「……」

「大丈夫、俺は絶対負けない。恋人で、最高のパートナーでもあるリエナの前で、無様な姿は見せられないっての」

「……はい」

「俺とリエナの未来はまだまだ続くんだ。だからここで焦る必要はないさ。『絶対不敗の最強勇者』はこの世界でも最強だ。それを証明してやる」

「……分かりました」

 リエナは完全には納得いってはいないんだろうけど、一応は納得してくれたようで。
 俺のことを離すものかとギュッと抱きしめていたリエナの手が、少しだけ緩まる。

「その代わり、今日はたっぷり抱きしめてキスをするからさ。幸い明日は休みだからな。あまりうるさくしなけりゃ、遅くまでいちゃついてても問題はないだろうから」

「あ、言いましたね? じゃあ今日は目いっぱいキスして、ギュッとしてもらっちゃいますからね? 今夜は寝かせませんからね?」

「いや、まだ11時なんだけど、寝かせないって何時間いちゃこらするつもりなんだよ?」

「それはもちろんエンドレスです♪ ちゅ♡ ちゅ――♡」

 とまぁそういうわけで。
 俺とリエナは明け方近くまでベッドでイチャコラちゅっちゅ♡したのだった。
 その後、昼前まで眠りこけたのは言うまでもない。
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