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第3章 新1年生の親睦バスケットボール大会
第36話 球技大会、開幕!
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とまぁ。
自分なりにできうる限りの準備をして──得られたものは多くはなかったけれど──僕たちはついに球技大会(新1年生の親睦バスケットボール大会)の日を迎えた。
大会形式は、1年生全5クラスによる総当たりのリーグ戦。
つまり男女ともに、1クラス4試合ずつを行うことになる。
体育館の右半分で男子の試合が。左半分で女子の試合が、男女同時進行で行われる。
「どうするか困ったらとりあえずシュートを打とう。僕たちのシュート力じゃ外れて元々だから、外れることは気にせずにね。パスカットされてカウンターで誰もいないゴールに持っていかれるのが、一番ダメなパターンだから」
僕たち男子チームが初戦に備えて、チームの決め事――高瀬がアドバイスしてくれた初心者向けの作戦を僕がまとめた――を再確認していると、女子チームで談笑していたひまりちゃんが、話を中断してトコトコとこっちにやってきた。
半歩後ろには雪希もいる。
ひまりちゃんに手を引かれているところを見ると、ひまりちゃんに強引に連れてこられたに違いない。
『雪希ちゃん、始まる前にアキトくんに声掛けに行こうよー』
『わ、私はいいですよ。ひまりさんだけでどうぞ』
『そんなこと言わずに、ほらほら行くよー』
『あ、えっと、あの……』
みたいな会話をしたであろうことは想像に難くなかった。
そんなひまりちゃんのトレードマークのポニーテールは、今日はいつもよりも少し高い位置で結ばれている。
それがひまりちゃんの並々ならぬ意気込みの表れだと見て取れるのは、ひまりちゃんのポニーテールを毎日のように見続けてきた僕だけだろう。
ひまりちゃん専用のポニーテール研究家を名乗ってもいいかもしれない。
「アキトくん、頑張ってね。いいとこ見せてよねー」
右手で可愛らしくガッツポーズをするひまりちゃんに、
「いいところが見せられるかどうかは分からないけど、最後まで全力で頑張るよ」
僕も小さくガッツポーズをして応えた。
いつだって、ひまりちゃんの応援は僕の背中を押してくれる。
本当にありがたい。
今も、頑張ろうって気力が無限に湧いてくるんだから。
「みんなも頑張ってねー」
僕に声をかけたひまりちゃんは、他のメンバーにも笑顔を向ける。
それで男子チームの面々は目に見えて盛り上がった。
「うぉぉぉぉ!」
「女神が、女神が微笑んでおられる!」
「こんなんもう、がんばるしかないだろ」
「一生懸命がんばります!」
男子ってチョロい、本当にチョロいと、僕は思った。
だがその気持ちも痛いほど分かる。
かくいう僕も、ひまりちゃんの一言で頑張れちゃうチョロい男子であるがゆえに。
「暁斗くん、皆さん。がんばって下さいね」
続けて雪希も控えめな、少し恥ずかしそうな笑顔とともにエールを送ってくれた。
「ありがと雪希」
「うぉぉぉぉ!」
「プリンセスも、プリンセスも微笑んでおられる!」
「俺たちに頑張る以外の選択肢、ある?」
「一生懸命がんばります!」
こうして女神とプリンセスの祝福を受けた僕たち1年1組の男子チームは、二人に良いところを見せたい男子たちがこぞって、やる気を見せた――ものの。
初戦の2組との対戦で、バレー部3人という規格外の高さを擁する優勝候補ぶっちぎり大本命を相手に、見るも無残に惨敗した。
自分なりにできうる限りの準備をして──得られたものは多くはなかったけれど──僕たちはついに球技大会(新1年生の親睦バスケットボール大会)の日を迎えた。
大会形式は、1年生全5クラスによる総当たりのリーグ戦。
つまり男女ともに、1クラス4試合ずつを行うことになる。
体育館の右半分で男子の試合が。左半分で女子の試合が、男女同時進行で行われる。
「どうするか困ったらとりあえずシュートを打とう。僕たちのシュート力じゃ外れて元々だから、外れることは気にせずにね。パスカットされてカウンターで誰もいないゴールに持っていかれるのが、一番ダメなパターンだから」
僕たち男子チームが初戦に備えて、チームの決め事――高瀬がアドバイスしてくれた初心者向けの作戦を僕がまとめた――を再確認していると、女子チームで談笑していたひまりちゃんが、話を中断してトコトコとこっちにやってきた。
半歩後ろには雪希もいる。
ひまりちゃんに手を引かれているところを見ると、ひまりちゃんに強引に連れてこられたに違いない。
『雪希ちゃん、始まる前にアキトくんに声掛けに行こうよー』
『わ、私はいいですよ。ひまりさんだけでどうぞ』
『そんなこと言わずに、ほらほら行くよー』
『あ、えっと、あの……』
みたいな会話をしたであろうことは想像に難くなかった。
そんなひまりちゃんのトレードマークのポニーテールは、今日はいつもよりも少し高い位置で結ばれている。
それがひまりちゃんの並々ならぬ意気込みの表れだと見て取れるのは、ひまりちゃんのポニーテールを毎日のように見続けてきた僕だけだろう。
ひまりちゃん専用のポニーテール研究家を名乗ってもいいかもしれない。
「アキトくん、頑張ってね。いいとこ見せてよねー」
右手で可愛らしくガッツポーズをするひまりちゃんに、
「いいところが見せられるかどうかは分からないけど、最後まで全力で頑張るよ」
僕も小さくガッツポーズをして応えた。
いつだって、ひまりちゃんの応援は僕の背中を押してくれる。
本当にありがたい。
今も、頑張ろうって気力が無限に湧いてくるんだから。
「みんなも頑張ってねー」
僕に声をかけたひまりちゃんは、他のメンバーにも笑顔を向ける。
それで男子チームの面々は目に見えて盛り上がった。
「うぉぉぉぉ!」
「女神が、女神が微笑んでおられる!」
「こんなんもう、がんばるしかないだろ」
「一生懸命がんばります!」
男子ってチョロい、本当にチョロいと、僕は思った。
だがその気持ちも痛いほど分かる。
かくいう僕も、ひまりちゃんの一言で頑張れちゃうチョロい男子であるがゆえに。
「暁斗くん、皆さん。がんばって下さいね」
続けて雪希も控えめな、少し恥ずかしそうな笑顔とともにエールを送ってくれた。
「ありがと雪希」
「うぉぉぉぉ!」
「プリンセスも、プリンセスも微笑んでおられる!」
「俺たちに頑張る以外の選択肢、ある?」
「一生懸命がんばります!」
こうして女神とプリンセスの祝福を受けた僕たち1年1組の男子チームは、二人に良いところを見せたい男子たちがこぞって、やる気を見せた――ものの。
初戦の2組との対戦で、バレー部3人という規格外の高さを擁する優勝候補ぶっちぎり大本命を相手に、見るも無残に惨敗した。
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