一年付き合ってた彼女が医大生とラブホから出てきた(NTR……涙)帰り道、川で幼女が溺れていたので助けて家まで送ったら学園のアイドルの家だった
マナシロカナタ✨ラノベ作家✨子犬を助けた
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第8章 深まりゆく関係
第146話 プルプルぺしゃんこカエルさん優香
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「うん、浮いてるな」
「ってことはだよ? つまり私が求められているのは、両足を浮かせるってことなんだよね?」
「そうなっちゃうよな。小学校の体育でやった『カエル倒立』みたいな感じかな?」
左足が浮いている状態で右足も浮かせる。
つまりはそういうことである。
普通の倒立とか、体操の技みたいな腕立て伏せの体勢で両足を浮かせるのは、さすがに無理だろうし。
「だよね……うん、やってみるね。うんしょっ!」
優香が決意の眼差しとともに、カエル倒立に挑戦する。
優香は顔を真っ赤にしながら、プルプルと震えていた。
早く次の指示を出して優香を助けてあげないとな。
そう思った俺だったのだが――、
「――っ!?」
俺は思わず息を飲んでしまった。
ルーレットを回そうとした指がピタリと止まる。
俺のすぐ前に優香のお尻があった。
優香はカエルのようにガニ股で足を開き、お尻を俺に向かってやや上方向に突き出している。
足を開く時に少しスカートがめくれてしまって――スパッツをはいているとはいえ――かなり際どいところが見えてしまっていた。
パンツのラインがくっきりと見えてしまっている。
普段は清楚な優香が、ゲームの途中で偶然見せてしまったそのあられもない姿に、俺はいいようもないドキドキを感じてしまっていた。
くっ、見ちゃいけない、見ちゃいけない、見ちゃいけない……!
心の中で念仏のように念じながら、俺は急ぎルーレットを回そうとして――。
しかし。
顔を真っ赤にした優香は、数秒プルプルとした後、ぺしゃんと敢えなく潰れてしまった。
「やりました~! 美月の勝ちです」
「うう~。小学校の頃ならまだしも、カエル倒立は今はちょっと無理だよ~。身体も重くなっちゃたし」
ぺしゃんと潰れたカエルの格好をしたままで、優香がなんとも悲しそうに呟いた。
「? おねーちゃんの体重はよんじゅう――『きゃー!?』――キロなので重くないと思いますけど」
美月ちゃんの言葉の最中に、優香がそれはもう大きな声を上げた。
そのせいもあって、極めてセンシティブな優香の個人情報が俺の耳に届くことはなかった。
「美月、人の体重を勝手に教えちゃだめでしょ。プライバシーの侵害なんだからね」
「ご、ごめんなさい。でもおねーちゃん、すごく軽いからいいかなって……」
ぺしゃんこカエルさんモードから一瞬にして立ち上がり、仁王立ちして鼻息も荒く言った優香に、慌てて謝る美月ちゃん。
「いい、美月? 軽いか重いかは今は置いといて。世の中には決して言っちゃいけないことがあるんです。女の子の体重はその中でも一番言っちゃいけないことなんだからね? 分かった?」
「は、はい!」
厳しい教育的指導を受けた美月ちゃんが、背筋を伸ばして返事をした。
そして横で見ていた俺はというと、
「ははっ」
妙に必死な優香の姿に、思わず小さな笑いをこぼしてしまった。
「もぅ、蒼太くんも笑わないでよね。女の子の体重は、世界で一番のトップシークレットなんだから」
優香がわざとらしくほっぺを膨らませる。
そんな姿がどうにも愛おしくて、
「ごめんごめん。茶化すつもりはなかったんだよ。妙に必死な優香が、かわ――珍しくてさ」
俺は思わず可愛いと言いかけてしまって、慌てて別の言葉をチョイスした。
おっとと、今のは危なかった。
ナチュラルに可愛いと言いそうになった。
自重しないと。
「ちなみになんだけど……」
「ん?」
「聞こえて……なかったよね?」
「10の位は聞こえたけど、1の位までは聞こえなかったよ」
「ほんと?」
「ほんとほんと。よんじゅうまでは聞こえたけど、その後ろは聞こえなかったから」
正直、知りたくないと言えば嘘になるし、好きな女の子の情報なのでむしろ興味津々なんだけど。
優香が言いたくないことなら、やっぱり聞かなくて正解だったと思う。
本当は聞いていたのに聞いていないって嘘もつかないで済んだし。
「良かったぁ……」
俺の言葉を聞いた優香が、ホッとしたように右手を胸に当てた。
「じゃあ第2戦目をやるか」
「だったら今度は私がスピナーをやるね。さいごのカエル倒立で疲れちゃったから少し休憩したいなって」
「了解だ」
「それでは、蒼太おにーちゃんのお手並み拝見いたします」
「おおっ、お手並み拝見とか、難しい言葉を知ってるな。えらいぞ」
「えへへー」
軽く頭を撫でてあげると、美月ちゃんが嬉しそうに微笑む。
本当に可愛いよな、美月ちゃん。
事あるごとにほっこりさせられちゃって、蒼太お兄ちゃんはつい幸せな気分になっちゃうよ?
だがしかしゲームで勝負となると、話は別だ。
「悪いがこの前の木兆金失の借りは返させてもらうぞ!」
「望むところです!」
というわけで、俺と美月ちゃんのリベンジマッチのゴングが鳴った。
「ってことはだよ? つまり私が求められているのは、両足を浮かせるってことなんだよね?」
「そうなっちゃうよな。小学校の体育でやった『カエル倒立』みたいな感じかな?」
左足が浮いている状態で右足も浮かせる。
つまりはそういうことである。
普通の倒立とか、体操の技みたいな腕立て伏せの体勢で両足を浮かせるのは、さすがに無理だろうし。
「だよね……うん、やってみるね。うんしょっ!」
優香が決意の眼差しとともに、カエル倒立に挑戦する。
優香は顔を真っ赤にしながら、プルプルと震えていた。
早く次の指示を出して優香を助けてあげないとな。
そう思った俺だったのだが――、
「――っ!?」
俺は思わず息を飲んでしまった。
ルーレットを回そうとした指がピタリと止まる。
俺のすぐ前に優香のお尻があった。
優香はカエルのようにガニ股で足を開き、お尻を俺に向かってやや上方向に突き出している。
足を開く時に少しスカートがめくれてしまって――スパッツをはいているとはいえ――かなり際どいところが見えてしまっていた。
パンツのラインがくっきりと見えてしまっている。
普段は清楚な優香が、ゲームの途中で偶然見せてしまったそのあられもない姿に、俺はいいようもないドキドキを感じてしまっていた。
くっ、見ちゃいけない、見ちゃいけない、見ちゃいけない……!
心の中で念仏のように念じながら、俺は急ぎルーレットを回そうとして――。
しかし。
顔を真っ赤にした優香は、数秒プルプルとした後、ぺしゃんと敢えなく潰れてしまった。
「やりました~! 美月の勝ちです」
「うう~。小学校の頃ならまだしも、カエル倒立は今はちょっと無理だよ~。身体も重くなっちゃたし」
ぺしゃんと潰れたカエルの格好をしたままで、優香がなんとも悲しそうに呟いた。
「? おねーちゃんの体重はよんじゅう――『きゃー!?』――キロなので重くないと思いますけど」
美月ちゃんの言葉の最中に、優香がそれはもう大きな声を上げた。
そのせいもあって、極めてセンシティブな優香の個人情報が俺の耳に届くことはなかった。
「美月、人の体重を勝手に教えちゃだめでしょ。プライバシーの侵害なんだからね」
「ご、ごめんなさい。でもおねーちゃん、すごく軽いからいいかなって……」
ぺしゃんこカエルさんモードから一瞬にして立ち上がり、仁王立ちして鼻息も荒く言った優香に、慌てて謝る美月ちゃん。
「いい、美月? 軽いか重いかは今は置いといて。世の中には決して言っちゃいけないことがあるんです。女の子の体重はその中でも一番言っちゃいけないことなんだからね? 分かった?」
「は、はい!」
厳しい教育的指導を受けた美月ちゃんが、背筋を伸ばして返事をした。
そして横で見ていた俺はというと、
「ははっ」
妙に必死な優香の姿に、思わず小さな笑いをこぼしてしまった。
「もぅ、蒼太くんも笑わないでよね。女の子の体重は、世界で一番のトップシークレットなんだから」
優香がわざとらしくほっぺを膨らませる。
そんな姿がどうにも愛おしくて、
「ごめんごめん。茶化すつもりはなかったんだよ。妙に必死な優香が、かわ――珍しくてさ」
俺は思わず可愛いと言いかけてしまって、慌てて別の言葉をチョイスした。
おっとと、今のは危なかった。
ナチュラルに可愛いと言いそうになった。
自重しないと。
「ちなみになんだけど……」
「ん?」
「聞こえて……なかったよね?」
「10の位は聞こえたけど、1の位までは聞こえなかったよ」
「ほんと?」
「ほんとほんと。よんじゅうまでは聞こえたけど、その後ろは聞こえなかったから」
正直、知りたくないと言えば嘘になるし、好きな女の子の情報なのでむしろ興味津々なんだけど。
優香が言いたくないことなら、やっぱり聞かなくて正解だったと思う。
本当は聞いていたのに聞いていないって嘘もつかないで済んだし。
「良かったぁ……」
俺の言葉を聞いた優香が、ホッとしたように右手を胸に当てた。
「じゃあ第2戦目をやるか」
「だったら今度は私がスピナーをやるね。さいごのカエル倒立で疲れちゃったから少し休憩したいなって」
「了解だ」
「それでは、蒼太おにーちゃんのお手並み拝見いたします」
「おおっ、お手並み拝見とか、難しい言葉を知ってるな。えらいぞ」
「えへへー」
軽く頭を撫でてあげると、美月ちゃんが嬉しそうに微笑む。
本当に可愛いよな、美月ちゃん。
事あるごとにほっこりさせられちゃって、蒼太お兄ちゃんはつい幸せな気分になっちゃうよ?
だがしかしゲームで勝負となると、話は別だ。
「悪いがこの前の木兆金失の借りは返させてもらうぞ!」
「望むところです!」
というわけで、俺と美月ちゃんのリベンジマッチのゴングが鳴った。
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