美少女だらけの姫騎士学園に、俺だけ男。~神騎士LV99から始める強くてニューゲーム~

マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫

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第1章 突然のゲーム内転移

第2話 ドボン→ふにょん♪→「ひあんっ!」

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 ゴポゴポゴポゴポ……。

(み、水っ!? なんで学校の階段を踏み外したら、下が水なんだよ!? いや温かいからお湯か? って、鼻に水が入って痛ぇっ!? あと息が苦しい! まずはここから出ないと! 話はそれからだ!)

 俺はなんとか水面に出ようとして両手を伸ばしたのだが――、

 ふにょんっ♪
 伸ばした俺の両手は、なにやら柔らかいものを鷲掴みしてしまっていた。

「ひあんっ!」
 同時に可愛らしい声が聞こえてくる。

 ふにょん♪
 ふにょふにょん♪

「あんっ、んっ、ひゃん!」

 いったいなんだ?
 どうやら俺はマシュマロのような柔らかさをもった、メロンのような大きな物を、掴んでしまっているようだ。

 ふにふに♪ ふにょん♪
 やばい、癖になりそうな柔らかさだ。
 このままずっと触っていたいぞ――

「あふんっ♪ らめぇっ……! ――って、いつまで触ってんのよ!」
 ゲシッ!
 強烈なキックが俺のボディに炸裂した。

「ゴハッ!? ゲホッ、ゴホッ! ゲホッ! はぁはぁ……息が、できる……!」

 蹴られたおかげで、俺はやっとこさ水面に顔を出すことに成功する。
 ゼーハーと肩で息をしながら、俺は酸素がある幸せをしみじみと感じた。

「男っ!? なんで男がここにいるのよ!?」
 と、悲鳴のような声があがり、俺はすぐに視線をそちらへと向けた。

「え……? 女の子? って、裸ぁっ!?」

 俺の目の前にとびっきりの美少女がいた。

 燃えるような真紅の髪。
 勝ち気で凛々しい表情。

 見間違えるはずもない。
 それは俺が毎日のように見続けていた『烈火の姫騎士アリエッタ』そのものだった。

 ええっと、コスプレ?
 こんな真っ赤な髪は、黒髪がほとんどの日本じゃまずお目にかかれないもんな。

 そしてアリエッタ似の美少女は、銭湯のようなだだっ広い大浴場につかっていて。
 俺は両手でその胸を鷲掴みしていたのだ。

 つまりここはコスプレしたままお風呂に入る『コスプレ銭湯』かなにかなのだろうか?
 なるほど分からん。

「~~~~~っ!!」

 俺の言葉に、アリエッタ似の美少女が左手で胸を、右手で股間を隠しながら顔を朱に染める。

「ご、ごめん!」
 俺も慌てて、ふにょふにょさせていた両手をひっこめた。

「このっ、大浴場に忍び込むだけでなく、この私のむ、む、胸を! 胸を揉むだなんて!」

 アリエッタ似の美少女がワナワナと肩を震わせる。

 やばい、メチャクチャ怒っている。

 そりゃあ当然だよな。
 入浴中に見ず知らずの男に無断侵入されて、怒らない女の子はいないだろう。

 しかも胸まで揉まれたのだ。
 これで怒らない女の子がいたら見てみたい。
 俺が女の子でも怒る。

 だけど俺も俺で、何が何やら意味不明なんだよ!
 なんで高校の廊下を踏み外したら大浴場にいるんだよ!?
 どう考えてもここ、高校の施設じゃないよな!?
 
「ちょっと待ってくれないか、俺も何が何だか分かってなくてさ。頭を整理したいんだ」
「問答無用! もはやその行い、許し難し! かくなる上は、アンタに決闘を申し込むわ!」

 ビシィッ!
 アリエッタ似の女の子が左腕で胸を隠しながら、俺に向かって右手の人差し指を叩きつけるようにして指差した。

 そのせいで股間が丸見えになってしまったのだが、さすがにそれを指摘できるような空気感ではない。

「決闘……だって?」
「そうよ! アンタ――ええっと、アンタの名前は?」

「加賀谷裕太――いや、名字と名前が逆になるからユータ・カガヤか」

「ユータ・カガヤ? はん! 下劣なスケベ猿に相応しい、実にみすぼらしい名前ね」
「いや、そこまで言われるほどではないと思うんだが……」
「お黙りなさい!」
「あ、はい」

 女の子の剣幕に、俺は一瞬で気圧されて押し黙った。

「余計な会話で話を逸らそうとする魂胆こんたんくらい、全てまるっとお見通しだから」
「余計な話をしてきたのはそっちのような……」

「言い訳なんか聞きたくもないから。ユータ・カガヤ! 私、アリエッタ・ローゼンベルクはアンタに決闘を申し込むわ!」

 いきなり大浴場にドボンしたと思ったら、胸を揉んでしまい、決闘を挑まれる。

 これが俺とアリエッタ・ローゼンベルク――俺の推しの子である『烈火の姫騎士アリエッタ』との、初めてのリアルな出会いだった。
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