美少女だらけの姫騎士学園に、俺だけ男。~神騎士LV99から始める強くてニューゲーム~

マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫

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第3章 1年生タッグトーナメント

第51話 準決勝(5)決着

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「な、言っただろ? アリエッタは絶対勝つってさ」
「うぐっ……」

「さてと。向こうも終わったことだし、俺たちもデュエル再開といくか。それとも降参するか? 言っておくがここからは2対1だぜ?」

「いいえ、私も姫騎士の端くれです。たとえ1人になっても絶対に最後まで諦めません。それが散っていった仲間に対する、せめてもの手向たむけですから」

 ミリアが凛々しい顔で徹底抗戦を宣言する。

「ルナは散ってはいないような……」
「ふふっ、あくまで意気込みの話ですよ。頑張ったルナのためにも、私も最後まで全力を尽くします」

「そういう意味か、了解。でも俺もさ、アリエッタの前で無様な姿は見せられないんだ。やるってんなら、ここは一気にカタを付けさせてもらうぞ! 神龍の聖光よ、敵を穿うがて! ペンドラゴン・ファング!」

 無数の聖光弾が俺の前に現れると、全てを浄化する神龍の牙のごとく、空中に設置されたサンダー・マインに襲い掛かり、そのことごとくを一瞬にして破壊し尽くす。

「なっ!? たった一度の魔法発動でなんて弾数!? しかも全方位にばらまいた200近いサンダー・マインを、同時かつ正確に撃ち抜くなんて! ですがアロー系は基本的にDランクのはずなのに――」

 ミリアの顔が驚愕に染まった。

「そうだぞ。これでも一応、Dランク魔法なんだ」
「この威力と弾数、命中精度でDランク……!?」

 ペンドラゴン・ファングはアロー系で、魔力消費も少ないので、ミリアの言うとおりDランク魔法にカテゴライズされる。
 だが最上位職である神騎士のDランク魔法は、もはやDランクの枠にとどまるものではないのだ!

「さてどうする? あれだけのサンダー・マインをもう一度、1から設置し直す魔力は、さすがにないよな?」

「だったらイチかバチかです! フラッシュ・バースト!」
「く――っ」

 ミリアがフラッシュ・バースト――強烈な光の発光を起こして相手の視界を奪う補助魔法を使った。
 サンダー・マインを誘爆させたり、視界を奪いにきたりと、ミリアはかなりテクニカルな姫騎士だな。

「我は闇夜を切り裂く雷光とならん! 雷轟一槍! ライトニング・スピア!」

 そして即座に強大な雷をまとうと、轟音とともに水平のイナズマとなって突っ込んでくる!

(雷系Aランク魔法のライトニング・スピア。ミリアはBランク姫騎士なのに、Aランク魔法を当たり前のように使えるのか! アリエッタ以外の成長ぶりもヤバいな!)

 ライトニング・スピアは膨大な雷をまとっての突進技。
 言わばライオネル・ストライクの雷属性版とも言えるAランク魔法だ。

 しかし発生が極めて早く、破壊力自慢のライオネル・ストライクと比べると威力は劣るものの、総合的にははるかに使い勝手がいい。

 フラッシュ・バーストで視覚を奪った上での、高速突撃魔法ライトニング・スピアへの連携。
 これはミリアがここまで隠していた、まさに取って置きの逆転の一打だったのだろう。

 ――が、しかし。
 俺はまだ回復しきっていない視力ではなく、魔力の気配を頼りにライトニング・スピアをあっさりとかわしてみせた。
 そして、

「ペンドラゴン・インパクト!」

 神龍精霊ペンドラゴンの強大な魔力が込められた一撃を、すれ違いざまにカウンターで叩き込み、ミリアの防御加護を一撃で粉砕する。

「そんな……視覚を奪って、私の姿は見えていなかったはずなのに……」

 既に回復した視界の中で、一撃でガードアウトさせられたミリアがガクリと膝を折った。

「見えてはいなかったけど、魔力の気配は追えていたからな。そっちから突っ込んで来てくれたし、カウンターを当てるのはそんなに難しいことでもないさ」

 アリエッタとの模擬戦闘訓練で、魔力の気配を頼りにノールックガードの練習をしたのが地味に役に立ったな。
 ありがとうアリエッタ!

 これは言わば、推しと俺との愛のラブラブアタックだ!

「さすがですね……決闘でアリエッタを負かし、エレナ会長にも一目置かれるだけのことはあります。私では完全に手合い違いでした」

 ミリアが苦笑するように言ったところで、

「そこまで! ウィナー、アリエッタ&ユウタ組」
 審判のレベッカ先生の勝利を告げる言葉がかかった。

 それを確実に聞き届けてから、俺はミリアに手を差し出してミリアを引き上げて立たせてあげる。

 それがミリア的には恥ずかしかったのか、頬を赤く染めながらぺこりとお礼をすると、

「カガヤくん、とても素敵でしたよ。よかったらまた相手をしてくださいね。決勝戦も頑張ってください。応援しています」
 可愛らしい上目づかいで、瞳を潤ませながら、小さくつぶやいた。

「応援サンキュー」
「それではまた」
 最後に胸の前で小さく左右に手を振ってバイバイをしてから、ミリアはルナの方へと歩いていった。

 そして立ち去っていくミリアと入れ替わるようにして、アリエッタが満面の笑みで近づいてきた。
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