美少女だらけの姫騎士学園に、俺だけ男。~神騎士LV99から始める強くてニューゲーム~

マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫

文字の大きさ
56 / 132
第3章 1年生タッグトーナメント

第54話 キララ──精霊召喚《エレメンタルコネクト》

しおりを挟む
「ふふふ、そうですわねキララ。話すよりも実際に戦うのが一番手っ取り早いですわよね」
「うん、そーだよ! もぅ、バカだなぁユリーナ様はー!」

「プッ!」
 俺のすぐ隣では、アリエッタが思わずと言った様子で噴き出していた。

「……そ、そうと決まれば武具召喚コネクトてつく息吹ブリザーディア!」

 あ、スルーした。
 若干の震え声で言霊を紡いだユリーナの身体に、青と白銀の軽鎧が着装され、手には鋭い氷の穂先を持った槍が現れる。

 てつく息吹ブリザーディア。
 ソシャゲでもお馴染み、氷雪の魔狼フェンリルと契約する氷属性のユリーナの愛槍だ。

武具召喚コネクト! 炎の牙ティンカーベル!」

 ユリーナに負けじとばかりにアリエッタが凛々しく叫ぶと、その身体に猛々しい赤のラインが入った白銀の鎧が装着され、手にレイピアが現れる。

 はふぅ。
 アリエッタの武具召喚コネクトは何度見てもカッコいいな。
 さすが初公開のキービジュアルで、作品タイトルとともにピンで描かれていただけのことはある。

 その時点では、俺も含めて初期ユーザーの多くがアリエッタこそが最強無敵のナンバー1ヒロインになるだろうと、半ば確信のように思っていた。
 なお現実(以下略

 それはさておき、俺もそれに続く。

武具召喚コネクト、神竜剣レクイエム!」

 俺の身体に黄金の鎧が装着され、同時に俺の手に闇を携えたような漆黒の刃を持った大振りな剣――バスターソードが顕現する。

 そして最後にキララが言った。

「みんなカックイー! じゃあキララも行っくよー! 精霊召喚エレメンタルコネクト、我が身に宿れ! 怒りの精霊フラストレ!」

 その言葉とともに茶色だったキララの瞳がみるみる内に深い紫色に染まり、その身体からまがまがしい暗紫のオーラが立ち上り始める!

精霊召喚エレメンタルコネクトですって!? まさか精霊と同化したっていうの!?」
 驚愕の表情になったアリエッタを見て、ユリーナがニンマリと満足そうな笑みを浮かべた。

「よくご存じですわね。さすがはアリエッタ・ローゼンベルク、我が終生のライバルですわ。そうですわ、キララは100年に1人ともいわれる、精霊と同化できる超レアな姫騎士ですのよ」

「精霊と同化だと?」
 俺は思わず疑問の言葉を口にした。

「ユータも知っての通り、姫騎士は本来、精霊の力を借りて戦うものよ。だけどキララは自らを精霊そのものと化して戦うの。でもまさか伝説の精霊召喚エレメンタルコネクトだなんて」

 アリエッタは驚きながらもうんうん納得しているが、俺はこの事態に動揺を隠せないでいた。

 なんなんだ、これは?
 精霊召喚エレメンタルコネクトだって?
 キララがこんな能力持ちだなんて俺は知らなかったぞ?

 俺はキララという姫騎士についてそう詳しくない。
 ユリーナをパートナーヒロインにすると使うことができる、専用のプレイアブルキャラってくらいの知識量だ。
 とはいえ、ソシャゲでキララがこんなレアキャラだったとしたら、話題にならないはずがない。

 なのに俺が知らないということは、ソシャゲではなかった展開が発生しているということに他ならなかった。

 それにまだ1年生タッグトーナメントなんだぞ?
 1年生タッグトーナメントは本来、プレイヤーがチュートリアルもかねて基本的な戦い方を学ぶイベントだ。
 こんなイレギュラーが起こったら、始めたばかりのプレイヤーが混乱してしまう。
 だからこんな展開は絶対にあり得ないはずだった。

 それらの疑問に加えて、前から感じていた違和感――アリエッタも含めてみんなの成長があまりに早すぎること。

 これらの事から導かれる結論は――、

(俺が知っている『ゴッド・オブ・ブレイビア』の物語とは、大きく変わり始めているってことだ!)

 俺は半ば確信のようなものを抱いていた。
 どうやら俺がソシャゲでよく知っていたはずのこの世界は、その姿を変えつつあるらしい。

 その原因はイレギュラーな俺という存在なのか。
 それとも他の理由が存在するのだろうか。

 ま、今はそれはいい。
 まずは目の前の決勝戦、これに勝たないと始まらない。
 難しいことは後から考えよう!
しおりを挟む
感想 109

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

処理中です...