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第4章 ヒロインズ・バトル
第72話 むにゅむにゅルナと資本主義の暴力
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「あなたが先ほど休憩するとおっしゃっていたのを、わたくし確かに聞いておりますけれど?」
「そーだぞー! 確かに言ったぞー!」
「そんなこと言ってないから」
「いいえ、たしかにおっしゃいましたわ」
「そうだー! 嘘つくなー! キララも聞いてたぞー!」
「あらそう? じゃあ証拠を見せてくれる? 何時何分何秒に言ったの? 証明できるの?」
「あなたは子供ですか?」
「やーいやーい! 子供こどもー!」
「ちょっとメイドその1、さっきからうるさいわよ。ユリーナを露骨に支持する合いの手を、イチイチ挟まないでくれるかしら。イラつくでしょ」
「相変わらず猫の額のように心の狭いことですわね。少しはわたくしを見習えばよろしいものを」
「そーだそーだ! ユリーナ様を見習えー!」
「はぁ? よりにもよって、なんで私がユリーナを見習わなきゃいけないのよ」
「待ちなさいアリエッタ・ローゼンベルク。今のはどういう意味でしょうか?」
「もちろん言葉どおりの意味だけど? 万年2位のユリーナ・リリィホワイトさん?」
「くっ、言ってはならないことを言いましたわね! ちょっと勝ったからって調子に乗って! 今に見てなさいよ!」
アリエッタとユリーナが仲良しトーク(?)を続ける隙をついて、
「じゃあユウタくん、この2人はほっといてアタシと楽しいこと、しよっ?」
ルナが俺の腕を抱き抱えるようにして、くっついてきた。
ルナの胸が俺の二の腕と肘の辺りに押し付けられて、ムニュリとその形を変える。
むにゅむにゅ。
むにゅむにゅ。
お、おおおおおおおおおい!?
「ちょ、ルナ。当たってるって」
「もちろんわざと当ててるんだけど? ふふっ、かーわいー♪」
小悪魔的な上目遣いをしながら、ルナがクスクスと楽しそうに笑う。
「も、もちろん当ててるだって!?」
い、いいいいいけない子だなぁルナは!?
出会った時から距離感が近過ぎて、肉体的距離も近くて、俺はどうにも平常心でいられないんだが!?
「あはっ、ユウタくん照れてちゃって、ほんと可愛いー♪ うりうり♪ うりうり♪ どうだー? 女の子を堪能してるかー?」
ルナはさらにさらにと、女の子特有の柔らかいところを俺の腕に押し付けてくる。
「ちょっとルナ、あんたはあんたで何を抜け駆けしようとしてるのよ。あと近いわよ、離れなさい」
「別に抜け駆けじゃないし? 順番だと次はアタシの番でしょ?」
「あら。そういうことでしたら、ここはわたくしに譲りなさいな、庶民」
と、アリエッタとルナの会話に、ここでなぜかユリーナが口を挟んだ。
「庶民って……そりゃアタシは両親も一般人だし、ご先祖様に姫騎士は一人もいないし、間違ってはいないけど」
「ねぇ庶民。あなたの模擬戦の権利を譲っていただければ、相応の金額をお支払いしますわ」
「いやいや、お金の問題じゃないから。これだからお金持ちは嫌なのよね。何でもお金で解決できるって思ってて――」
「100万」
「え?」
「今からユウタ様と模擬戦をする権利をわたくしに譲っていただければ、即金で100万お支払いいたしますわ」
「お金の問題じゃ……お金の問題じゃ……お金の……100万?」
ルナの顔から笑みが消えた。
完全な真顔になったルナの喉が、ゴクリと鳴る。
「ルナ、いとも簡単に買収されてるんじゃないわよ」
「えっ!? あははは!? されてないし! ……まだ」
明らかにルナの心は揺れていた。
そりゃそうだよな。
貨幣価値は日本円とほぼ同じ。
つまり模擬戦をするのを1回諦めるだけで、日本で言う100万円が手に入ってしまうのだ。
明らかにメリットとデメリットが釣り合っていない。
文字通りの破格の提案だ。
資本主義の暴力ここに極まれりだった。
もちろんユリーナの実家のリリィホワイト家は、名門姫騎士の中でもぶっちぎりで断トツ1位の超絶お金持ちなので、100万といっても俺たちからしたら1000円くらいの感覚なんだろうけど。
「100万……100万……それだけあったら、欲しかったスカートも高くて手が出なかったバッグも、気になってたブーツも全部買えちゃう……」
もはやルナは資本主義の暗黒面に堕ちる寸前だった。
しかしそれに反比例するかのように、アリエッタの顔にイライラの度合いが増していく。
こ、これはいけない!
推しの子にこんな顔をさせるなんて、末代までの恥!
切腹ものの大失態だ!
俺はアリエッタの心の安寧を守るため、頭をフル回転させた。
そして、
ピコン!(*'▽')
一つの結論を導き出した。
俺の思いついたナイスアイデアとは――
「そーだぞー! 確かに言ったぞー!」
「そんなこと言ってないから」
「いいえ、たしかにおっしゃいましたわ」
「そうだー! 嘘つくなー! キララも聞いてたぞー!」
「あらそう? じゃあ証拠を見せてくれる? 何時何分何秒に言ったの? 証明できるの?」
「あなたは子供ですか?」
「やーいやーい! 子供こどもー!」
「ちょっとメイドその1、さっきからうるさいわよ。ユリーナを露骨に支持する合いの手を、イチイチ挟まないでくれるかしら。イラつくでしょ」
「相変わらず猫の額のように心の狭いことですわね。少しはわたくしを見習えばよろしいものを」
「そーだそーだ! ユリーナ様を見習えー!」
「はぁ? よりにもよって、なんで私がユリーナを見習わなきゃいけないのよ」
「待ちなさいアリエッタ・ローゼンベルク。今のはどういう意味でしょうか?」
「もちろん言葉どおりの意味だけど? 万年2位のユリーナ・リリィホワイトさん?」
「くっ、言ってはならないことを言いましたわね! ちょっと勝ったからって調子に乗って! 今に見てなさいよ!」
アリエッタとユリーナが仲良しトーク(?)を続ける隙をついて、
「じゃあユウタくん、この2人はほっといてアタシと楽しいこと、しよっ?」
ルナが俺の腕を抱き抱えるようにして、くっついてきた。
ルナの胸が俺の二の腕と肘の辺りに押し付けられて、ムニュリとその形を変える。
むにゅむにゅ。
むにゅむにゅ。
お、おおおおおおおおおい!?
「ちょ、ルナ。当たってるって」
「もちろんわざと当ててるんだけど? ふふっ、かーわいー♪」
小悪魔的な上目遣いをしながら、ルナがクスクスと楽しそうに笑う。
「も、もちろん当ててるだって!?」
い、いいいいいけない子だなぁルナは!?
出会った時から距離感が近過ぎて、肉体的距離も近くて、俺はどうにも平常心でいられないんだが!?
「あはっ、ユウタくん照れてちゃって、ほんと可愛いー♪ うりうり♪ うりうり♪ どうだー? 女の子を堪能してるかー?」
ルナはさらにさらにと、女の子特有の柔らかいところを俺の腕に押し付けてくる。
「ちょっとルナ、あんたはあんたで何を抜け駆けしようとしてるのよ。あと近いわよ、離れなさい」
「別に抜け駆けじゃないし? 順番だと次はアタシの番でしょ?」
「あら。そういうことでしたら、ここはわたくしに譲りなさいな、庶民」
と、アリエッタとルナの会話に、ここでなぜかユリーナが口を挟んだ。
「庶民って……そりゃアタシは両親も一般人だし、ご先祖様に姫騎士は一人もいないし、間違ってはいないけど」
「ねぇ庶民。あなたの模擬戦の権利を譲っていただければ、相応の金額をお支払いしますわ」
「いやいや、お金の問題じゃないから。これだからお金持ちは嫌なのよね。何でもお金で解決できるって思ってて――」
「100万」
「え?」
「今からユウタ様と模擬戦をする権利をわたくしに譲っていただければ、即金で100万お支払いいたしますわ」
「お金の問題じゃ……お金の問題じゃ……お金の……100万?」
ルナの顔から笑みが消えた。
完全な真顔になったルナの喉が、ゴクリと鳴る。
「ルナ、いとも簡単に買収されてるんじゃないわよ」
「えっ!? あははは!? されてないし! ……まだ」
明らかにルナの心は揺れていた。
そりゃそうだよな。
貨幣価値は日本円とほぼ同じ。
つまり模擬戦をするのを1回諦めるだけで、日本で言う100万円が手に入ってしまうのだ。
明らかにメリットとデメリットが釣り合っていない。
文字通りの破格の提案だ。
資本主義の暴力ここに極まれりだった。
もちろんユリーナの実家のリリィホワイト家は、名門姫騎士の中でもぶっちぎりで断トツ1位の超絶お金持ちなので、100万といっても俺たちからしたら1000円くらいの感覚なんだろうけど。
「100万……100万……それだけあったら、欲しかったスカートも高くて手が出なかったバッグも、気になってたブーツも全部買えちゃう……」
もはやルナは資本主義の暗黒面に堕ちる寸前だった。
しかしそれに反比例するかのように、アリエッタの顔にイライラの度合いが増していく。
こ、これはいけない!
推しの子にこんな顔をさせるなんて、末代までの恥!
切腹ものの大失態だ!
俺はアリエッタの心の安寧を守るため、頭をフル回転させた。
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一つの結論を導き出した。
俺の思いついたナイスアイデアとは――
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