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第4章 ヒロインズ・バトル
第75話 模擬戦 ユウタvsアリエッタ・ルナ・ユリーナ(2)
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「くっ、しかも移動先を読まれているだと!? 偶然? いや、違う!」
「ふふん、緊急タイミングで、ユータが左斜め後ろに下がるのはバレてるんだから!」
この模擬戦が終わってから聞いた話なんだけど、俺は回避の時に5回中4回は左斜め後ろに下がるらしい。
自分でも気付いていない癖だったが、毎日模擬戦をやっていたアリエッタはその癖に気付いていたそうな。
ともあれ、3人の見事なコンビネーションと計略によって俺は絶体絶命の窮地へと追い込まれてしまった。
さすがにこれはもう諦めるしかないか。
この模擬戦はアリエッタたちの勝利だ。
やれやれ、まったく。
3人がかりとはいえ、LV99神騎士の俺を倒すだなんてやるじゃないか。
もう俺の無双時代も終わりだな――なんてことは思わないからな!
俺は神龍剣レクイエムを勢いよく上方に放り投げると、俺を縛る『否定』の概念魔法の効果範囲から抜けた瞬間、即座に魔法を詠唱した。
「神龍の牙よ、敵を穿て――ペンドラゴン・ファング!」
俺が右手に魔力を込めると、軽く2000発を超える膨大な数の聖光弾が俺の前に現れ、ライオネル・ストライクをまとったアリエッタへと殺到する!
無数の聖光弾は、炎の獅子の進撃を押しとどめると、その炎の大半をかき消し、残った力でアリエッタへと到達して、その防御加護を激しく削った。
「ここでそれ!? くぅぅ、防御加護が一瞬でゼロに……! ごめん、脱落!」
「これ、Dランク魔法なのですわよね? パワー自慢のライオネル・ストライクを一蹴した上に、姫騎士の防御加護まで一気に削りきるなんて。何度見せられても、恐ろしいほどの威力ですわ」
「ユウタくん、困ったらパワーでごり押しとかズルくないー? 勝ち筋が美しくないよー!」
「だって全員でかかってこいとか言っておきながら負けたら、超カッコ悪いだろ!」
「あはは、たしかにそれはちょっとダサいかも?」
ルナとミニ掛け合いをしながらも、俺はクルクルと回転しながら落ちてきた神龍剣レクイエムの柄を空中で難なく掴むと、アリエッタに続いてルナとユリーナも無力化し、なんとか模擬戦闘訓練に勝利した。
「ふぅ、正直言って今のは危なかった。みんなめちゃくちゃ成長してるな。初合わせだったのに、連携もすごかったし」
「とか言いながら、あっさり勝つんだもん。ほんとユータは強いよね」
「仕方ありませんわ。ユウタ様に本気を出させただけでも、まずは大きな進歩といたしましょう」
「まぁまぁ惜しかったけど、やっぱり3人いてもユウタくんに勝つのは無理かぁ。悔しいなぁ」
「ねぇ2人とも。だったらもう少し作戦を細かいところまで詰めない? 私たちの連携は明らかにユータに対して効果的だったわ」
「いいですわね。異論はありませんわ」
「それならアタシ、後ろで見ていてちょっと思ったことがあったんだけど」
3人が顔を寄せ合ってとても真面目な作戦会議を始めた。
アリエッタとユリーナもお互いの意見を真剣に聞いては、質問したり、さらなる提案を出したりしている。
「なんか仲良くなったよな、みんな」
俺は思わずつぶやいたんだけど。
「別に。必要だから協力しているだけよ」
「ええ。勝つために必要なら、猫の手でも借りるべきですわ。たとえそれがローゼンベルクの姫騎士であったとしても」
「ま、ユリーナもまぁまぁ役に立つしね」
「待ちなさい、今のはどういう意味ですの?」
「何がよ? ちゃんと褒めたでしょ」
「まぁまぁ、とおっしゃいましたわよね?」
「そうだっけ? ま、細かいことはいいじゃない」
「全然よくありませんわ! 『まあまあ』ではなく『とても』と訂正するべきでしょう。事実、わたくしは先ほどの模擬戦で、3人の誰よりも役にたっておりましたわ」
「は? 一番貢献度が高かったのは私だし」
「いいえ、わたくしですわ!」
「私に決まっているでしょ!」
「この2人は懲りないねぇ……あはっ」
いつもの口喧嘩を開始した2人を横目に、ルナが思わずと言ったように苦笑した。
「ま、本心はどうあれ、協力するのはいいことだよな。連携は見事なんだし。うん、そういうことにしておこう!」
その後、俺は3人が納得するまで、模擬戦に付き合ってあげた。
こうして犬猿の仲だったアリエッタとユリーナは、チーム模擬戦を通じて少しだけ仲良く(?)なり。
今日もブレイビア学園では、平和な一日が過ぎていった。
ちなみに模擬戦は、なんだかんだで俺が全勝した。
こう見えて俺、LV99の神騎士なんで。
「ふふん、緊急タイミングで、ユータが左斜め後ろに下がるのはバレてるんだから!」
この模擬戦が終わってから聞いた話なんだけど、俺は回避の時に5回中4回は左斜め後ろに下がるらしい。
自分でも気付いていない癖だったが、毎日模擬戦をやっていたアリエッタはその癖に気付いていたそうな。
ともあれ、3人の見事なコンビネーションと計略によって俺は絶体絶命の窮地へと追い込まれてしまった。
さすがにこれはもう諦めるしかないか。
この模擬戦はアリエッタたちの勝利だ。
やれやれ、まったく。
3人がかりとはいえ、LV99神騎士の俺を倒すだなんてやるじゃないか。
もう俺の無双時代も終わりだな――なんてことは思わないからな!
俺は神龍剣レクイエムを勢いよく上方に放り投げると、俺を縛る『否定』の概念魔法の効果範囲から抜けた瞬間、即座に魔法を詠唱した。
「神龍の牙よ、敵を穿て――ペンドラゴン・ファング!」
俺が右手に魔力を込めると、軽く2000発を超える膨大な数の聖光弾が俺の前に現れ、ライオネル・ストライクをまとったアリエッタへと殺到する!
無数の聖光弾は、炎の獅子の進撃を押しとどめると、その炎の大半をかき消し、残った力でアリエッタへと到達して、その防御加護を激しく削った。
「ここでそれ!? くぅぅ、防御加護が一瞬でゼロに……! ごめん、脱落!」
「これ、Dランク魔法なのですわよね? パワー自慢のライオネル・ストライクを一蹴した上に、姫騎士の防御加護まで一気に削りきるなんて。何度見せられても、恐ろしいほどの威力ですわ」
「ユウタくん、困ったらパワーでごり押しとかズルくないー? 勝ち筋が美しくないよー!」
「だって全員でかかってこいとか言っておきながら負けたら、超カッコ悪いだろ!」
「あはは、たしかにそれはちょっとダサいかも?」
ルナとミニ掛け合いをしながらも、俺はクルクルと回転しながら落ちてきた神龍剣レクイエムの柄を空中で難なく掴むと、アリエッタに続いてルナとユリーナも無力化し、なんとか模擬戦闘訓練に勝利した。
「ふぅ、正直言って今のは危なかった。みんなめちゃくちゃ成長してるな。初合わせだったのに、連携もすごかったし」
「とか言いながら、あっさり勝つんだもん。ほんとユータは強いよね」
「仕方ありませんわ。ユウタ様に本気を出させただけでも、まずは大きな進歩といたしましょう」
「まぁまぁ惜しかったけど、やっぱり3人いてもユウタくんに勝つのは無理かぁ。悔しいなぁ」
「ねぇ2人とも。だったらもう少し作戦を細かいところまで詰めない? 私たちの連携は明らかにユータに対して効果的だったわ」
「いいですわね。異論はありませんわ」
「それならアタシ、後ろで見ていてちょっと思ったことがあったんだけど」
3人が顔を寄せ合ってとても真面目な作戦会議を始めた。
アリエッタとユリーナもお互いの意見を真剣に聞いては、質問したり、さらなる提案を出したりしている。
「なんか仲良くなったよな、みんな」
俺は思わずつぶやいたんだけど。
「別に。必要だから協力しているだけよ」
「ええ。勝つために必要なら、猫の手でも借りるべきですわ。たとえそれがローゼンベルクの姫騎士であったとしても」
「ま、ユリーナもまぁまぁ役に立つしね」
「待ちなさい、今のはどういう意味ですの?」
「何がよ? ちゃんと褒めたでしょ」
「まぁまぁ、とおっしゃいましたわよね?」
「そうだっけ? ま、細かいことはいいじゃない」
「全然よくありませんわ! 『まあまあ』ではなく『とても』と訂正するべきでしょう。事実、わたくしは先ほどの模擬戦で、3人の誰よりも役にたっておりましたわ」
「は? 一番貢献度が高かったのは私だし」
「いいえ、わたくしですわ!」
「私に決まっているでしょ!」
「この2人は懲りないねぇ……あはっ」
いつもの口喧嘩を開始した2人を横目に、ルナが思わずと言ったように苦笑した。
「ま、本心はどうあれ、協力するのはいいことだよな。連携は見事なんだし。うん、そういうことにしておこう!」
その後、俺は3人が納得するまで、模擬戦に付き合ってあげた。
こうして犬猿の仲だったアリエッタとユリーナは、チーム模擬戦を通じて少しだけ仲良く(?)なり。
今日もブレイビア学園では、平和な一日が過ぎていった。
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