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第4章 ヒロインズ・バトル
第93話 俺はお祭りで偶然、ユリーナに遭遇した。
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4人でブレイビア祭を見回っていると、ついにメインイベントである仮装パレードが始まる。
「わっ、わっ、見て見て! すごく凝った衣装よ!」
低速で引かれた人力台車の上で、紅白の小林幸子も顔負けの絢爛で豪華でゴージャスな、すそが何メートルもある巨大ドレスを身にまとった御仁を、アリエッタが興奮気味に指差した。
「これはすごいな。明らかに他の人とは違ってる」
もうキンキンギラギラ。
ここだけ世界が違ってる。
「この日のために仕上げてきたって感じだよね!」
「今日の仮装パレードのためだけに人生賭けてる感じだよな」
「すごくお金がかかってそうだ」
「どこから資金を出してるのかな?」
もちろん盛り上がっているのは俺とアリエッタだけではない。
ルナも楽しそうに会話に参加してくる。
「あの人って、たしか有名な人のはずだよ」
「そうなのか?」
「えーと、なんだったかな。健康食品かなにかで財を成した豪商の親戚らしくて、年々衣装が派手になっているの。お店の宣伝も兼ねてるんだって」
「たしかにあれなら話題にもなるよな。話題にせざるを得ないっていうか」
「さすがに今年の衣装は、次元が違うレベルで気合が入っているみたいだけどね」
説明してくれたルナも若干、苦笑気味だ。
「本人も楽しくて、お客さんも楽しくて、お店の宣伝にもなるなんて、理想的な状況ですよね」
そして話をいい感じにまとめてくれたリューネの声も、明らかにそうと分かるくらいに弾んでいた。
「誰も損をしないもんな」
「強いて言うなら他の仮装パレードの参加者とか? 割を食っちゃうもん」
「あれはもう別格だから、大丈夫じゃないか? 一種の殿堂入りだろ?」
「あはは、言えてる」
俺たち4人が足を止めて、ド派手な仮装パレードに見入っていると、
「あら、そこにおられますのはユウタ様ではありませんか。このようなところで出会うなんて、奇遇ですわね」
背後から最近毎日のように聞いている、聞き慣れた声が聞こえてきた。
振り向くとそこには予想通りユリーナと、キララとクララのメイド姫騎士の姉妹がいた。
「よっ、ユリーナ。それとキララとクララも。今日は3人もお祭りを見に来たのか?」
「ええまぁ、そのようなところですわね」
「ま、年に一度の盛大なお祭りだもんな。みんな見に来るよなぁ」
「ユウタ様も楽しそうですわね」
「おうよ。今もみんなで、あの派手派手衣装の話題で盛り上がっていたところだ」
「ふむ……ユウタ様はああいった派手な衣装がお好みなのですか?」
「好みっていうか、すごいよなって。見ていて楽しいし」
「でしたら来年はわたくしも、あれが霞むほどのゴージャスな仮装をしてみましょうかしら?」
「いいんじゃないか? ユリーナは何を着ても似合いそうだし」
「ふふっ、ユウタ様は口がお上手ですわね」
「本心だっての。特にユリーナは高貴なお嬢さまって感じだから、ゴージャスな衣装で着飾ったら映えるだろうし」
などと、俺とユリーナがちょっとした出会いのやり取りをしていると。
「なんでユリーナがここにいるのよ」
アリエッタがややツンケンした口調で、会話に割って入ってきた。
「わっ、わっ、見て見て! すごく凝った衣装よ!」
低速で引かれた人力台車の上で、紅白の小林幸子も顔負けの絢爛で豪華でゴージャスな、すそが何メートルもある巨大ドレスを身にまとった御仁を、アリエッタが興奮気味に指差した。
「これはすごいな。明らかに他の人とは違ってる」
もうキンキンギラギラ。
ここだけ世界が違ってる。
「この日のために仕上げてきたって感じだよね!」
「今日の仮装パレードのためだけに人生賭けてる感じだよな」
「すごくお金がかかってそうだ」
「どこから資金を出してるのかな?」
もちろん盛り上がっているのは俺とアリエッタだけではない。
ルナも楽しそうに会話に参加してくる。
「あの人って、たしか有名な人のはずだよ」
「そうなのか?」
「えーと、なんだったかな。健康食品かなにかで財を成した豪商の親戚らしくて、年々衣装が派手になっているの。お店の宣伝も兼ねてるんだって」
「たしかにあれなら話題にもなるよな。話題にせざるを得ないっていうか」
「さすがに今年の衣装は、次元が違うレベルで気合が入っているみたいだけどね」
説明してくれたルナも若干、苦笑気味だ。
「本人も楽しくて、お客さんも楽しくて、お店の宣伝にもなるなんて、理想的な状況ですよね」
そして話をいい感じにまとめてくれたリューネの声も、明らかにそうと分かるくらいに弾んでいた。
「誰も損をしないもんな」
「強いて言うなら他の仮装パレードの参加者とか? 割を食っちゃうもん」
「あれはもう別格だから、大丈夫じゃないか? 一種の殿堂入りだろ?」
「あはは、言えてる」
俺たち4人が足を止めて、ド派手な仮装パレードに見入っていると、
「あら、そこにおられますのはユウタ様ではありませんか。このようなところで出会うなんて、奇遇ですわね」
背後から最近毎日のように聞いている、聞き慣れた声が聞こえてきた。
振り向くとそこには予想通りユリーナと、キララとクララのメイド姫騎士の姉妹がいた。
「よっ、ユリーナ。それとキララとクララも。今日は3人もお祭りを見に来たのか?」
「ええまぁ、そのようなところですわね」
「ま、年に一度の盛大なお祭りだもんな。みんな見に来るよなぁ」
「ユウタ様も楽しそうですわね」
「おうよ。今もみんなで、あの派手派手衣装の話題で盛り上がっていたところだ」
「ふむ……ユウタ様はああいった派手な衣装がお好みなのですか?」
「好みっていうか、すごいよなって。見ていて楽しいし」
「でしたら来年はわたくしも、あれが霞むほどのゴージャスな仮装をしてみましょうかしら?」
「いいんじゃないか? ユリーナは何を着ても似合いそうだし」
「ふふっ、ユウタ様は口がお上手ですわね」
「本心だっての。特にユリーナは高貴なお嬢さまって感じだから、ゴージャスな衣装で着飾ったら映えるだろうし」
などと、俺とユリーナがちょっとした出会いのやり取りをしていると。
「なんでユリーナがここにいるのよ」
アリエッタがややツンケンした口調で、会話に割って入ってきた。
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