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第4章 ヒロインズ・バトル
第94話 暴露系メイド姫騎士 キララ
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「失礼ですわね。ブレイビア祭にわたくしが来てはいけないとおっしゃりたいのですか、アリエッタ・ローゼンベルク?」
ユリーナが少しムッとしたように言い返す。
「そんなこと言ってないわよ。リリィホワイトは毎年、VIP席の中でも一番いい特別席を取っているでしょ。そっち行ってなさいって意味よ」
おおっ、さすが名門リリィホワイトだ。
VIP席の中でも一番いい特別席とか、姫騎士の中でも一番のお金持ちは伊達じゃないな。
「いえいえ、たまには庶民の視点からお祭りを楽しむのも一興かと思いまして。たまたま偶然、出てみたらユウタ様とばったり出会ってしまったというわけですわ。これもわたくしとユウタ様の、互いに引きつけ合う運命というものでしょうか」
ユリーナがそれはもう素敵な笑みを浮かべながら、俺に視線を向ける。
「いやあの、さっきからナチュラルにスルーしてるけど、ユウタくんだけじゃなくてアタシやリューネもいるんだけどね……?」
そんなユリーナに、ルナが思わずといった様子でつぶやいた。
と、そこで、珍しく黙ったままだったキララがシュバっと右手を上げて話し始めた。
「あのねあのね! ユリーナ様はおにーさんとお祭りデートしたいんだって(*'ω'*) だからわざわざVIP席から出てきたんだよ!(^^♪」
「ちょ、キララ! いきなりなにを言っているのですか!」
するとユリーナが慌てたようにキララを制止する。
「えっ?(。´・ω・) だって昨日の夜、ユリーナ様がお部屋でクララとお話してるのを聞いたよ?(*'ω'*) ねークララ、2人でお話してたよね?(*'ω'*)」
「さぁ、なんのことやら? 残念ながら記憶にありません。お姉さまの思い違いでは?」
「え?Σ(・ω・ノ)ノ! あれれ??('ω')」
クララに笑顔で否定されて、キララが不思議そうな顔をしながら首を傾げる。
「きっと、お姉さまの勘違いでしょうね。お姉さまはそそっかしいですから」
「え~?(''Д'') だってだって、さっきだってキララがおにーさんをお祭りで見かけたって言ったら、2人とも『よくやった』って褒めてくれたでしょ?(*'▽')」
「お姉さま、少し静かにしていましょう。ユリーナ様とユウタ様のお話の時間を邪魔してはいけません」
「あ、そーだよね!(>_<) ごめんなさい、ユリーナ様!(>_<)」
キララまったく悪気がなさそうに、てへぺろっと小さく舌を出した。
「わ、分かればよろしい」
ユリーナはわずかに頬をひくつかせながらも、笑顔を崩さずに言った。
真っ正直なキララの暴露情報。
明らかにとぼけた態度のクララ。
頬をひくつかせたユリーナ。
つまりは「そういうこと」なんだろう。
1年生タッグトーナメント以降、ユリーナは俺をユウタ様と呼んで露骨にアピールしてきているからな。
お祭りを一緒に見たいと思っても不思議ではない。
「というわけですので、そこの庶民。ユウタ様の右腕をわたくしに譲りなさいな」
ナチュラルに俺の右腕密着ポジションを譲らせようとするユリーナに、
「なんでアタシがユリーナに譲らないといけないのよ」
ルナが俺の腕をギュッと強く抱きながら抗議の声を上げる。
「譲っていただければ200万お支払いいたしますわ」
「え、200万!? えっ、ええっ!?」
しかし圧倒的なまでの資本主義の暴力に晒されてしまい、俺の右腕を抱くルナの手に、思わずと言ったようにさらにギュッと力が込められた。
「ユウタ様の右腕を抱く権利を譲っていただければ、200万お支払いいたします」
ルナの反応を好機と見たのか、ユリーナが同じ言葉を繰り返す。
「に、200万……200万もあればブランドのコートも、ラグジュアリなアクセサリも、眺めるしかできなかったハイエンドなインテリアも、なんでも買えちゃう……ご、ごくり」
のどを鳴らしたルナの身体が、さらにブルブルと震えはじめる。
これは恐怖か?
いいや歓喜だ。
明らかにルナの心は揺れていた。
それもイエスの方向へと揺れていた。
前の100万から、今回さらに100万上乗せだもんな。
俺がルナでもゴクリするよ。
マジで金銭感覚が違い過ぎる。
「ルナ、あなたはそれでいいの?」
そんなルナに、しかしアリエッタが子供に優しく教え諭すように言葉をかけた。
ユリーナが少しムッとしたように言い返す。
「そんなこと言ってないわよ。リリィホワイトは毎年、VIP席の中でも一番いい特別席を取っているでしょ。そっち行ってなさいって意味よ」
おおっ、さすが名門リリィホワイトだ。
VIP席の中でも一番いい特別席とか、姫騎士の中でも一番のお金持ちは伊達じゃないな。
「いえいえ、たまには庶民の視点からお祭りを楽しむのも一興かと思いまして。たまたま偶然、出てみたらユウタ様とばったり出会ってしまったというわけですわ。これもわたくしとユウタ様の、互いに引きつけ合う運命というものでしょうか」
ユリーナがそれはもう素敵な笑みを浮かべながら、俺に視線を向ける。
「いやあの、さっきからナチュラルにスルーしてるけど、ユウタくんだけじゃなくてアタシやリューネもいるんだけどね……?」
そんなユリーナに、ルナが思わずといった様子でつぶやいた。
と、そこで、珍しく黙ったままだったキララがシュバっと右手を上げて話し始めた。
「あのねあのね! ユリーナ様はおにーさんとお祭りデートしたいんだって(*'ω'*) だからわざわざVIP席から出てきたんだよ!(^^♪」
「ちょ、キララ! いきなりなにを言っているのですか!」
するとユリーナが慌てたようにキララを制止する。
「えっ?(。´・ω・) だって昨日の夜、ユリーナ様がお部屋でクララとお話してるのを聞いたよ?(*'ω'*) ねークララ、2人でお話してたよね?(*'ω'*)」
「さぁ、なんのことやら? 残念ながら記憶にありません。お姉さまの思い違いでは?」
「え?Σ(・ω・ノ)ノ! あれれ??('ω')」
クララに笑顔で否定されて、キララが不思議そうな顔をしながら首を傾げる。
「きっと、お姉さまの勘違いでしょうね。お姉さまはそそっかしいですから」
「え~?(''Д'') だってだって、さっきだってキララがおにーさんをお祭りで見かけたって言ったら、2人とも『よくやった』って褒めてくれたでしょ?(*'▽')」
「お姉さま、少し静かにしていましょう。ユリーナ様とユウタ様のお話の時間を邪魔してはいけません」
「あ、そーだよね!(>_<) ごめんなさい、ユリーナ様!(>_<)」
キララまったく悪気がなさそうに、てへぺろっと小さく舌を出した。
「わ、分かればよろしい」
ユリーナはわずかに頬をひくつかせながらも、笑顔を崩さずに言った。
真っ正直なキララの暴露情報。
明らかにとぼけた態度のクララ。
頬をひくつかせたユリーナ。
つまりは「そういうこと」なんだろう。
1年生タッグトーナメント以降、ユリーナは俺をユウタ様と呼んで露骨にアピールしてきているからな。
お祭りを一緒に見たいと思っても不思議ではない。
「というわけですので、そこの庶民。ユウタ様の右腕をわたくしに譲りなさいな」
ナチュラルに俺の右腕密着ポジションを譲らせようとするユリーナに、
「なんでアタシがユリーナに譲らないといけないのよ」
ルナが俺の腕をギュッと強く抱きながら抗議の声を上げる。
「譲っていただければ200万お支払いいたしますわ」
「え、200万!? えっ、ええっ!?」
しかし圧倒的なまでの資本主義の暴力に晒されてしまい、俺の右腕を抱くルナの手に、思わずと言ったようにさらにギュッと力が込められた。
「ユウタ様の右腕を抱く権利を譲っていただければ、200万お支払いいたします」
ルナの反応を好機と見たのか、ユリーナが同じ言葉を繰り返す。
「に、200万……200万もあればブランドのコートも、ラグジュアリなアクセサリも、眺めるしかできなかったハイエンドなインテリアも、なんでも買えちゃう……ご、ごくり」
のどを鳴らしたルナの身体が、さらにブルブルと震えはじめる。
これは恐怖か?
いいや歓喜だ。
明らかにルナの心は揺れていた。
それもイエスの方向へと揺れていた。
前の100万から、今回さらに100万上乗せだもんな。
俺がルナでもゴクリするよ。
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「ルナ、あなたはそれでいいの?」
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