131 / 132
第4章 ヒロインズ・バトル
第129話「いいことって、ぐ、具体的には……」「子供を作ったりとか?」
しおりを挟む
「いいことって、えっと……ここでか?」
「そ、ここで♪」
「ぐ、具体的には……」
「うーん、そうだね。子供を作ったりとか?」
「えっと、いや、あの、え!? こ、子供を作るって……」
ど、どどどどういうこと!?
いや意味は分かるんだけど、なんでルナはみんながいる状況でそんなことを言ってきたんだよ!?
つまりみんなに見られながら『そういうこと』をするってこと!?
ルナってそういうプレイが好きなのか?
でも俺にはもうアリエッタという大切なパートナーがいてだな――
「ふふっ、何を想像したのかなー?」
「それはその……」
「というわけで。人生ゲーム、しよっ?」
「…………は?」
俺はたっぷり5秒ほど固まってから、間抜けな声を返した。
「人生ゲームだよ人生ゲーム」
「……え?」
「あれ、ユータくんは人生ゲーム知らない? 家を買ったり、子供を作ったりするボードゲームなんだけど」
「いや、もちろん知っているけど……ああ、子供を作ったりってそういうこと……」
俺は色々と納得した。
「うん、そういうこと♪」
「……男の子の純情を弄んだな!?」
抱き着かれながら「いいことしよ?」とか「子供を作ったり」とか言われたら、普通そういう想像をするだろ!?
「あははー、勝手にえっちな想像したユウタ君が悪いんだよーだ」
ルナが小悪魔な笑みを浮かべながら、俺の頬をつついた。
その後はルナが持ってきた「姫騎士・人生ゲーム」を楽しんだ。
しかし人生ゲームは運要素が絡むものの、様々な選択肢があってかなり競技性のあるゲームである。
そのため、ここまでは割と仲良くコミュニケーションを取っていたアリエッタとユリーナが、ゲーム開始早々、激しくやり合い始めてしまった。
2人とも真剣な表情でルーレットを回し、追突(同じマス目に止まること=最もケンカの原因になりやすい要素)しただのされただのなんだの、4年に一度のオリンピックの決勝戦でもやってるのかよってくらいのガチバトルを繰り広げる。
しかしこのゲームにおいては、ユリーナの方が一枚上手のようだった。
「はい、またわたくしの勝ちですわねアリエッタ」
「ぐぬぬぬぬ! もう1回よ、もう1回!」
「残念ながら、何度やっても結果は同じですわよアリエッタ。あなたは資産運用というものがまったく分かっておりません。安全に資産を形成しながら、時に借金というリスクを負ってでもリターンを取る。そのリスク・リターンの判断がまったくといっていい程なっておりませんわ」
「誇り高きローゼンベルクが他人に借金なんてするわけないでしょ。バカにしないでよね」
「これはゲームだろ? ゲームで借金するくらい別にいいじゃないか」
思わず口を挟んだ俺だったが、アリエッタは興奮冷めやらぬといった様子で、おもちゃのお金や移動用の駒、各種イベントカードを初期状態に戻していく。
「良くないの! たとえゲームでも、ローゼンベルクは他人にお金を借りたりはしないの! たとえ落ちぶれても、他人にお金を借りるくらいなら潔く死を選ぶわ!」
「これ割と本気で言っているんだよなぁ……」
アリエッタ・ローゼンベルクとは一事が万事、そういう女の子である。
というかローゼンベルクという姫騎士家系が、そういう家系なんだよな。
アリエッタはそれを色濃く体現しているだけで。
「というわけでもう1回よ。ローゼンベルクの炎が清く正しく美しく、そして最強であることを証明してあげるわ!」
ローゼンベルクの炎が、人生ゲームになにか関係あるかなぁ……。
「構いませんわ。ローゼンベルクをこうも簡単に捻りつぶせるなんて、なかなかあることではありませんからね。さぁさぁ何度でもかかってきなさいな。返り討ちにして差し上げますわ」
ユリーナもノリノリだなぁ。
アリエッタを凹れることが、よっぽど嬉しいんだろうなぁ。
「くぅぅ、バカにしてバカにしてバカにして! 今に見てなさいよ!」
しかし絶対に借金をしないというセルフ縛りプレイをするアリエッタは、結局ユリーナに全戦全敗してしまい、キララと一緒になって悲しみのやけ食いを始めたのだった。
こうして祝勝会は楽しく盛り上がって、アリエッタとユリーナも仲良くなって(?)、幕を閉じた。
「そ、ここで♪」
「ぐ、具体的には……」
「うーん、そうだね。子供を作ったりとか?」
「えっと、いや、あの、え!? こ、子供を作るって……」
ど、どどどどういうこと!?
いや意味は分かるんだけど、なんでルナはみんながいる状況でそんなことを言ってきたんだよ!?
つまりみんなに見られながら『そういうこと』をするってこと!?
ルナってそういうプレイが好きなのか?
でも俺にはもうアリエッタという大切なパートナーがいてだな――
「ふふっ、何を想像したのかなー?」
「それはその……」
「というわけで。人生ゲーム、しよっ?」
「…………は?」
俺はたっぷり5秒ほど固まってから、間抜けな声を返した。
「人生ゲームだよ人生ゲーム」
「……え?」
「あれ、ユータくんは人生ゲーム知らない? 家を買ったり、子供を作ったりするボードゲームなんだけど」
「いや、もちろん知っているけど……ああ、子供を作ったりってそういうこと……」
俺は色々と納得した。
「うん、そういうこと♪」
「……男の子の純情を弄んだな!?」
抱き着かれながら「いいことしよ?」とか「子供を作ったり」とか言われたら、普通そういう想像をするだろ!?
「あははー、勝手にえっちな想像したユウタ君が悪いんだよーだ」
ルナが小悪魔な笑みを浮かべながら、俺の頬をつついた。
その後はルナが持ってきた「姫騎士・人生ゲーム」を楽しんだ。
しかし人生ゲームは運要素が絡むものの、様々な選択肢があってかなり競技性のあるゲームである。
そのため、ここまでは割と仲良くコミュニケーションを取っていたアリエッタとユリーナが、ゲーム開始早々、激しくやり合い始めてしまった。
2人とも真剣な表情でルーレットを回し、追突(同じマス目に止まること=最もケンカの原因になりやすい要素)しただのされただのなんだの、4年に一度のオリンピックの決勝戦でもやってるのかよってくらいのガチバトルを繰り広げる。
しかしこのゲームにおいては、ユリーナの方が一枚上手のようだった。
「はい、またわたくしの勝ちですわねアリエッタ」
「ぐぬぬぬぬ! もう1回よ、もう1回!」
「残念ながら、何度やっても結果は同じですわよアリエッタ。あなたは資産運用というものがまったく分かっておりません。安全に資産を形成しながら、時に借金というリスクを負ってでもリターンを取る。そのリスク・リターンの判断がまったくといっていい程なっておりませんわ」
「誇り高きローゼンベルクが他人に借金なんてするわけないでしょ。バカにしないでよね」
「これはゲームだろ? ゲームで借金するくらい別にいいじゃないか」
思わず口を挟んだ俺だったが、アリエッタは興奮冷めやらぬといった様子で、おもちゃのお金や移動用の駒、各種イベントカードを初期状態に戻していく。
「良くないの! たとえゲームでも、ローゼンベルクは他人にお金を借りたりはしないの! たとえ落ちぶれても、他人にお金を借りるくらいなら潔く死を選ぶわ!」
「これ割と本気で言っているんだよなぁ……」
アリエッタ・ローゼンベルクとは一事が万事、そういう女の子である。
というかローゼンベルクという姫騎士家系が、そういう家系なんだよな。
アリエッタはそれを色濃く体現しているだけで。
「というわけでもう1回よ。ローゼンベルクの炎が清く正しく美しく、そして最強であることを証明してあげるわ!」
ローゼンベルクの炎が、人生ゲームになにか関係あるかなぁ……。
「構いませんわ。ローゼンベルクをこうも簡単に捻りつぶせるなんて、なかなかあることではありませんからね。さぁさぁ何度でもかかってきなさいな。返り討ちにして差し上げますわ」
ユリーナもノリノリだなぁ。
アリエッタを凹れることが、よっぽど嬉しいんだろうなぁ。
「くぅぅ、バカにしてバカにしてバカにして! 今に見てなさいよ!」
しかし絶対に借金をしないというセルフ縛りプレイをするアリエッタは、結局ユリーナに全戦全敗してしまい、キララと一緒になって悲しみのやけ食いを始めたのだった。
こうして祝勝会は楽しく盛り上がって、アリエッタとユリーナも仲良くなって(?)、幕を閉じた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる