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おまけ(夏の終わり~秋 編)
第52話 新生【勇者パーティ】初任務
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「今日はタピ活をするのじゃ」
今日も今日とて俺の部屋にやってきた幼女魔王さまとミスティ。
いつもと唯一違うのは、新たに【勇者】になったミスティが【聖剣】を持っていることだった。
近く【勇者】継承のお披露目イベントが大々的に開催されるらしい。
俺もそこで新生【勇者パーティ】のメンバーとして紹介されることになっていた。
ちなみに【聖剣】は天使の加護によって普段はすごく軽いらしく、持ち運びには苦労しないのだそうだ。
とまぁ【聖剣】うんぬん以外はいつもとなんら変わらぬ様子の幼女魔王さまが、さっきのセリフを何気なく言ったんだけど、
「タピ……? なんだって……?」
イマイチ言っている意味が分からない俺だった。
「タピ活じゃよ。タピオカ活動の略なのじゃ」
「タピオカ……カツドウ……? なんだそれ?」
「おや、ハルトはタピオカを知らんのかえ? 最近ナウでヤングなガール達にバカウケなスイーツっぽいドリンクなのじゃが。こうビッグウェーブ的な感じで」
幼女魔王さまがふんわりとした説明をしてくれる。
「いや初めて聞いたな。でもそんなに流行っているんならいっぺん飲んでみたいな」
なにせ最先端文化都市【ゲーゲンパレス】における最先端の流行なのだ。
ならばそれは全世界における最先端と言っても過言ではない。
「ではちょうどいいんじゃないでしょうか、これを機に初めてのタピ活をしちゃいませんか?」
「いいのぅ、ハルトと3人で初タピとしゃれこもうではないか」
「そう言うことならぜひ頼む。そのタピオカカツドウとやらに俺も連れて行ってくれ!」
「うむうむ、面白い飲み物なのでハルトもきっと気に入るのじゃよ」
「新生【勇者パーティ】の初めての任務ですね」
そう言うわけで、俺は幼女魔王さまとミスティに案内してもらって街へと出かけた。
今日来ている辺りは【ゲーゲンパレス】の中でも、特にオシャレで若い女の子が集まるハラジュクと言われる地区だった。
俺は一度も来たことがなかったので、あちこちキョロキョロしながら2人の後ろについてゆく。
するとすぐにたくさんの女の子たちが集まっているエリアにやってきた。
同時に俺はあることに気づいていた。
女の子たちがみんな、手にストロー付きのカップを持っているということに。
「察するにあれがタピオカという飲み物だな?」
「正確には中に入っている小さなお団子のようなものがタピオカですね」
「あれ? そうなのか?」
「タピオカ入りドリンクを片手に友達ときゃっきゃうふふ盛り上がるのがタピオカ活動、略してタピ活なのじゃ」
「ってことはつまり、友人との楽しい時間を共有するためのアイテム、共通の話題としてタピオカが選ばれていると言うことか……であれば、よほど美味しいものに違いない」
「実際美味しいのじゃよ? 人気はとどまるところを知らず、今やこの辺りはタピオカドリンク専門店が立ち並ぶ、その名もずばりタピオカストリートと言われておるのほどじゃしの」
「ふふっ、あれこれ言っていても始まりません。物は試しと言います。ハルト様、実際に飲んでみましょう」
こうして俺は初めてのタピオカミルクティーに挑戦したんだけど、
「な、なんだこの『ちゅるん』とした感触!? これがタピオカ!? すごい!?」
俺は一口目からタピオカの魅力にすっかりはまってしまっていた。
太いストローで「ちゅるん」と口の中に入ってくる得も言われぬ感触が、病みつきになってしまいそうだ。
「飲み物なのに食べ物……なによりこの食感……なんだこれ、実に興味深い……」
「うむうむ、ハルトが気に入ってくれて何よりなのじゃ」
「新生【勇者パーティ】の初任務は大成功ですね」
タピオカドリンクを堪能する俺を見て、幼女魔王さまとミスティが楽しそうに笑った。
俺はすぐにタピオカミルクティーを飲み干してしまうと、
「悪い、お代わりを買ってくるからちょっと待っててくれないかな?」
2人にそうお願いをした。
「なら妾のお勧めはあの奥のお店なのじゃ」
「うーん、でもあそこすごく並んでるからなぁ……並んでるってことは人気店の証拠なんだろうけど……」
だけど、あそこに並ぶと2人をだいぶ待たせることになってしまう。
「ではミスティ、ハルトと一緒に並ぶとしようかの」
「はい! 今日は暑いので私もお代わりしたいですし」
「え? いいのか? 結構時間かかりそうなんだけど」
「みんなで一緒に並んで待つ時間も、それもまたタピ活の一環ですから」
「ふふん、だいぶ慣れてきたとはいえ、ハルトもまだまだ最先端文化の何たるかを理解してきれておらんようじゃの」
「話題の共有だけでなく、時間の共有……なるほどそういうことか、勉強になるな」
こうして幼女魔王さまとミスティのおかげでまた一つ、最先端文化のなんたるかに触れることができた俺なのだった。
今日も今日とて俺の部屋にやってきた幼女魔王さまとミスティ。
いつもと唯一違うのは、新たに【勇者】になったミスティが【聖剣】を持っていることだった。
近く【勇者】継承のお披露目イベントが大々的に開催されるらしい。
俺もそこで新生【勇者パーティ】のメンバーとして紹介されることになっていた。
ちなみに【聖剣】は天使の加護によって普段はすごく軽いらしく、持ち運びには苦労しないのだそうだ。
とまぁ【聖剣】うんぬん以外はいつもとなんら変わらぬ様子の幼女魔王さまが、さっきのセリフを何気なく言ったんだけど、
「タピ……? なんだって……?」
イマイチ言っている意味が分からない俺だった。
「タピ活じゃよ。タピオカ活動の略なのじゃ」
「タピオカ……カツドウ……? なんだそれ?」
「おや、ハルトはタピオカを知らんのかえ? 最近ナウでヤングなガール達にバカウケなスイーツっぽいドリンクなのじゃが。こうビッグウェーブ的な感じで」
幼女魔王さまがふんわりとした説明をしてくれる。
「いや初めて聞いたな。でもそんなに流行っているんならいっぺん飲んでみたいな」
なにせ最先端文化都市【ゲーゲンパレス】における最先端の流行なのだ。
ならばそれは全世界における最先端と言っても過言ではない。
「ではちょうどいいんじゃないでしょうか、これを機に初めてのタピ活をしちゃいませんか?」
「いいのぅ、ハルトと3人で初タピとしゃれこもうではないか」
「そう言うことならぜひ頼む。そのタピオカカツドウとやらに俺も連れて行ってくれ!」
「うむうむ、面白い飲み物なのでハルトもきっと気に入るのじゃよ」
「新生【勇者パーティ】の初めての任務ですね」
そう言うわけで、俺は幼女魔王さまとミスティに案内してもらって街へと出かけた。
今日来ている辺りは【ゲーゲンパレス】の中でも、特にオシャレで若い女の子が集まるハラジュクと言われる地区だった。
俺は一度も来たことがなかったので、あちこちキョロキョロしながら2人の後ろについてゆく。
するとすぐにたくさんの女の子たちが集まっているエリアにやってきた。
同時に俺はあることに気づいていた。
女の子たちがみんな、手にストロー付きのカップを持っているということに。
「察するにあれがタピオカという飲み物だな?」
「正確には中に入っている小さなお団子のようなものがタピオカですね」
「あれ? そうなのか?」
「タピオカ入りドリンクを片手に友達ときゃっきゃうふふ盛り上がるのがタピオカ活動、略してタピ活なのじゃ」
「ってことはつまり、友人との楽しい時間を共有するためのアイテム、共通の話題としてタピオカが選ばれていると言うことか……であれば、よほど美味しいものに違いない」
「実際美味しいのじゃよ? 人気はとどまるところを知らず、今やこの辺りはタピオカドリンク専門店が立ち並ぶ、その名もずばりタピオカストリートと言われておるのほどじゃしの」
「ふふっ、あれこれ言っていても始まりません。物は試しと言います。ハルト様、実際に飲んでみましょう」
こうして俺は初めてのタピオカミルクティーに挑戦したんだけど、
「な、なんだこの『ちゅるん』とした感触!? これがタピオカ!? すごい!?」
俺は一口目からタピオカの魅力にすっかりはまってしまっていた。
太いストローで「ちゅるん」と口の中に入ってくる得も言われぬ感触が、病みつきになってしまいそうだ。
「飲み物なのに食べ物……なによりこの食感……なんだこれ、実に興味深い……」
「うむうむ、ハルトが気に入ってくれて何よりなのじゃ」
「新生【勇者パーティ】の初任務は大成功ですね」
タピオカドリンクを堪能する俺を見て、幼女魔王さまとミスティが楽しそうに笑った。
俺はすぐにタピオカミルクティーを飲み干してしまうと、
「悪い、お代わりを買ってくるからちょっと待っててくれないかな?」
2人にそうお願いをした。
「なら妾のお勧めはあの奥のお店なのじゃ」
「うーん、でもあそこすごく並んでるからなぁ……並んでるってことは人気店の証拠なんだろうけど……」
だけど、あそこに並ぶと2人をだいぶ待たせることになってしまう。
「ではミスティ、ハルトと一緒に並ぶとしようかの」
「はい! 今日は暑いので私もお代わりしたいですし」
「え? いいのか? 結構時間かかりそうなんだけど」
「みんなで一緒に並んで待つ時間も、それもまたタピ活の一環ですから」
「ふふん、だいぶ慣れてきたとはいえ、ハルトもまだまだ最先端文化の何たるかを理解してきれておらんようじゃの」
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