ブラック社畜の俺、部屋でアニメを見ていたら説明もなしにドラゴンの跋扈する異世界に強制転移される。でも今は≪盾の聖女≫と元気に勇者やってます!
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第42話 愛情と餌付け
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その後、ミストルティアを泣き止ませ。
少しだけ休んで体力をちょびっと回復させた俺たちは、再び空を飛んでお城へと帰還した。
そして風呂に入って汗と汚れを落とすと、俺はリュスターナを部屋に呼んで事のあらましを全て正直に語って聞かせた。
もちろんミストルティアのことも包み隠さず話した。
「そんなことがあったんですね……」
「ごめんな、なんかなりゆきでそういうことになっちゃったんだ」
「いいえ、仕方がありませんよ。それにミストルティアがいなければ勇者様は死んでいたんですよね?」
「十中八九、死んでいただろうな」
ギガントドラゴンの卑劣な作戦は、ミストルティアの裏切りが無ければ確実に成功していただろう。
下手したら俺はヘトヘトの状態で、ドラゴン四天王2体と同時に戦う羽目になっていたのだから。
「だったらミストルティアは、私にとっても大切な勇者様の命を救ってくれた恩人です。だからある程度のことは譲歩しないとです」
「そう言ってくれるとありがたい」
感謝の言葉とともに頭を下げた俺の頭を、リュスターナは優しく抱えるとそっと胸に抱きとめた。
「でも一番は私ですからね? そこは約束してくださいよ?」
「もちろんだよリュスターナ。俺はリュスターナが一番好きだ」
リュスターナの柔らかい胸にぽわぽわされながら俺はしっかりと断言した。
俺にとってリュスターナは何よりも誰よりも大事だから。
「じゃあさっそく今日の夜は可愛がってくださいね♡」
「それなら夜まで待たずに今からどうだ?」
「もう、勇者様ったらエッチなんですから♡」
「リュスターナが可愛すぎるのがいけないんだよ」
俺はリュスターナを抱きしめると夜の勇者王に変身しようとして――、
「ねーねー、もう話は終わった?」
コンコン、ガチャ。
雑なノックがあったかと思うとほぼ同時にドアが開いて、俺の返事も待たずにミストルティアがひょこっとドアの隙間から顔を出した。
俺は慌ててリュスターナと距離を取る。
「い、今ちょうど説明し終えたところだよ。なぁリュスターナ!」
「は、はい! 偶然にも今ちょうど説明し終えたところなんですよね、これが!」
そのまま何事もなかった風を装う俺とリュスターナ。
「ならよかった♪ ちゃんとボクのことも説明してくれたんだよね?」
ほっ、よかった。
ミストルティアは俺たちがえっちなことをおっぱじめようとしていたとは、まったく気づいていないようだ。
「もちろんだ。オッケーも貰えたぞ。でもあくまでお前は2番だからな。俺はリュスターナが一番大事なんだから」
「そんなに何度も言われなくたってちゃんと分かってるもーん! じゃあそういうわけだからご飯いこ、ご飯♪ なんかね、今から美味しいご飯をいっぱい食べさせてくれるんだって♪ ボクすごく楽しみー!」
そういや軍師メイリンが言ってたな。
『ミストルティアのことなんだが。仲間になったと言われてもやはり完全に信用するのは難しい。だからまずは君の愛情でその首に鎖を付けるんだ』
『ま、当然の判断だな』
『そしてもう一つ、餌付けによって鎖を付けようと思っている』
『餌付け?』
『さっき少し話した時に聞いたんだが、ドラゴンは普段はあまりいいものを食べていないようだからね。ここは人間の料理でミストルティアの胃袋をわしづかみしようじゃないか』
みたいなことを言っていたのだ。
今のミストルティアの反応を見る限りその作戦は大成功のようだ。
さすが天才軍師メイリン様だな。
「よっしゃ、じゃあみんなで美味しいご飯を食べに行くか」
「そうしましょう勇者様」
「わーい♪」
こうして竜姫ミストルティアが俺たちの仲間に加わり、大魔竜ドラグバーンと戦うことになったのだった。
少しだけ休んで体力をちょびっと回復させた俺たちは、再び空を飛んでお城へと帰還した。
そして風呂に入って汗と汚れを落とすと、俺はリュスターナを部屋に呼んで事のあらましを全て正直に語って聞かせた。
もちろんミストルティアのことも包み隠さず話した。
「そんなことがあったんですね……」
「ごめんな、なんかなりゆきでそういうことになっちゃったんだ」
「いいえ、仕方がありませんよ。それにミストルティアがいなければ勇者様は死んでいたんですよね?」
「十中八九、死んでいただろうな」
ギガントドラゴンの卑劣な作戦は、ミストルティアの裏切りが無ければ確実に成功していただろう。
下手したら俺はヘトヘトの状態で、ドラゴン四天王2体と同時に戦う羽目になっていたのだから。
「だったらミストルティアは、私にとっても大切な勇者様の命を救ってくれた恩人です。だからある程度のことは譲歩しないとです」
「そう言ってくれるとありがたい」
感謝の言葉とともに頭を下げた俺の頭を、リュスターナは優しく抱えるとそっと胸に抱きとめた。
「でも一番は私ですからね? そこは約束してくださいよ?」
「もちろんだよリュスターナ。俺はリュスターナが一番好きだ」
リュスターナの柔らかい胸にぽわぽわされながら俺はしっかりと断言した。
俺にとってリュスターナは何よりも誰よりも大事だから。
「じゃあさっそく今日の夜は可愛がってくださいね♡」
「それなら夜まで待たずに今からどうだ?」
「もう、勇者様ったらエッチなんですから♡」
「リュスターナが可愛すぎるのがいけないんだよ」
俺はリュスターナを抱きしめると夜の勇者王に変身しようとして――、
「ねーねー、もう話は終わった?」
コンコン、ガチャ。
雑なノックがあったかと思うとほぼ同時にドアが開いて、俺の返事も待たずにミストルティアがひょこっとドアの隙間から顔を出した。
俺は慌ててリュスターナと距離を取る。
「い、今ちょうど説明し終えたところだよ。なぁリュスターナ!」
「は、はい! 偶然にも今ちょうど説明し終えたところなんですよね、これが!」
そのまま何事もなかった風を装う俺とリュスターナ。
「ならよかった♪ ちゃんとボクのことも説明してくれたんだよね?」
ほっ、よかった。
ミストルティアは俺たちがえっちなことをおっぱじめようとしていたとは、まったく気づいていないようだ。
「もちろんだ。オッケーも貰えたぞ。でもあくまでお前は2番だからな。俺はリュスターナが一番大事なんだから」
「そんなに何度も言われなくたってちゃんと分かってるもーん! じゃあそういうわけだからご飯いこ、ご飯♪ なんかね、今から美味しいご飯をいっぱい食べさせてくれるんだって♪ ボクすごく楽しみー!」
そういや軍師メイリンが言ってたな。
『ミストルティアのことなんだが。仲間になったと言われてもやはり完全に信用するのは難しい。だからまずは君の愛情でその首に鎖を付けるんだ』
『ま、当然の判断だな』
『そしてもう一つ、餌付けによって鎖を付けようと思っている』
『餌付け?』
『さっき少し話した時に聞いたんだが、ドラゴンは普段はあまりいいものを食べていないようだからね。ここは人間の料理でミストルティアの胃袋をわしづかみしようじゃないか』
みたいなことを言っていたのだ。
今のミストルティアの反応を見る限りその作戦は大成功のようだ。
さすが天才軍師メイリン様だな。
「よっしゃ、じゃあみんなで美味しいご飯を食べに行くか」
「そうしましょう勇者様」
「わーい♪」
こうして竜姫ミストルティアが俺たちの仲間に加わり、大魔竜ドラグバーンと戦うことになったのだった。
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