ブラック社畜の俺、部屋でアニメを見ていたら説明もなしにドラゴンの跋扈する異世界に強制転移される。でも今は≪盾の聖女≫と元気に勇者やってます!
マナシロカナタ✨ねこたま✨GCN文庫
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第43話 ミストルティアとデート
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今日はミストルティアとデートにやってきていた。
「おにーさんとデート♪ おにーさんとデート♪」
俺とデートするのがそんなに嬉しいのか、ミストルティアはずっとこんな感じでウキウキだ。
「ちょっとはしゃぎ過ぎじゃないか?」
「だってカッコイイおにーさんとデートだもん♪」
「俺は別にカッコよくはないと思うんだが」
異世界転移時に10歳ほど若返ったが、イケメンになったわけではない。
「ドラゴンのオスは強ければ強いほどカッコイイの♪ おにーさんはボクが戦った仲で一番強かったから、おにーさんは世界で一番カッコいいの!」
「なるほど、そういう理屈か」
俺はおおいに納得した。
「でも顔も好みだよ? なんかこの世界の人間には少ない感じの顔とか雰囲気をしてるっていうか」
「ぎ、ギクゥ……!?」
さすがドラゴン、勘も鋭い……!
俺が異世界からやってきたことを本能的に嗅ぎ分けているのか――!?
「急に固まっちゃってどしたの? ほらほら、そんなことより次行こうよ次♪」
思わず足を止めてしまった俺の手をミストルティアが引き引きした。
「ああうん、何でもないよ、何でもない。でもこんなデートで良かったのか?」
今日のデートの内容は、いわゆる食べ歩きだった。
この世界に来るまでろくに女性と付き合ったことがない俺からしても、デートとしてはあまり相応しくないんじゃないかと思ったんだけど。
「もちろんだし! おにーさんと一緒に美味しいものをいっぱい食べるなんて、もうこれ最高でしょ!」
そう。
ミストルティアは軍師メイリンの考案した餌付け大作戦によって完全に飼いならされ、いまや美味しいものをあれこれ食べたくてしょうがない希代のグルメハンターになってしまったのだ!
さすが天才軍師メイリン。
ドラゴンの行動予測が得意と言うだけあって、采配がこれでもかってくらいにずばずば当たるぜ。
「ま、楽しんでくれてるならなによりだよ」
「おにーさんおにーさん! これはなに!?」
「お、これは肉まんだな。もちもちの皮の中にじゅわじゅわお汁たっぷりの肉ミンチが入ってて美味しいぞ」
「じゃあこれ食べたい!」
「了解だ。すみません、肉まんを2個ください」
「あいよ! 毎度あり!」
俺は財布から小銭を取り出して肉まんを1つずつ買った。
ちなみに今日の軍資金はメイリンから事前に渡されている。
勇者と並んで最強クラスの戦闘力を持つミストルティアを餌付けする作戦の一環として、正式に費用が計上されているらしい。
さすが天才軍師メイリン、食べ歩きデートになることまで予測していたとは。
「はふはふ……あちち……うん、美味しかった!」
そんなことを思っている間に、ミストルティアはペロリと肉まんを平らげた。
「もう食べたのかよ。ちゃんと噛んで食べろよな?」
「だってすっごく美味しくて止まらないんだもん」
「良かったら俺のも食べるか? 食べかけだけど」
「いいの!?」
「肉まんもこんなに喜んで食べてくれるミストルティアに食べてもらった方が嬉しいだろ。ほら、あーん」
俺はそういうとミストルティアの前に半分食べかけの肉まんを差し出した。
それをミストルティアが豪快にパクっと一飲みする。
「むぐむぐ……」
ミストルティアはハムスターのようにほっぺを膨らませていた。
なんかもうほんと親戚の子供に懐かれているみたいだな。
女の子とデートって感覚は俺のなかではほぼほぼゼロだ。
まぁそれはそれで友達と遊んでる感じで悪くないんだけど。
「ほら、口元に食べかすがついてるぞ」
俺は小さく笑いながらミストルティアの口元を軽く指で拭ってやる。
「えへへ、ありがとうおにーさん♪ あっ、今度はあれ食べたい!」
「はいはい」
こんな感じで終日、俺はミストルティアとの食べ歩きデートを楽しんだのだった。
「おにーさんとデート♪ おにーさんとデート♪」
俺とデートするのがそんなに嬉しいのか、ミストルティアはずっとこんな感じでウキウキだ。
「ちょっとはしゃぎ過ぎじゃないか?」
「だってカッコイイおにーさんとデートだもん♪」
「俺は別にカッコよくはないと思うんだが」
異世界転移時に10歳ほど若返ったが、イケメンになったわけではない。
「ドラゴンのオスは強ければ強いほどカッコイイの♪ おにーさんはボクが戦った仲で一番強かったから、おにーさんは世界で一番カッコいいの!」
「なるほど、そういう理屈か」
俺はおおいに納得した。
「でも顔も好みだよ? なんかこの世界の人間には少ない感じの顔とか雰囲気をしてるっていうか」
「ぎ、ギクゥ……!?」
さすがドラゴン、勘も鋭い……!
俺が異世界からやってきたことを本能的に嗅ぎ分けているのか――!?
「急に固まっちゃってどしたの? ほらほら、そんなことより次行こうよ次♪」
思わず足を止めてしまった俺の手をミストルティアが引き引きした。
「ああうん、何でもないよ、何でもない。でもこんなデートで良かったのか?」
今日のデートの内容は、いわゆる食べ歩きだった。
この世界に来るまでろくに女性と付き合ったことがない俺からしても、デートとしてはあまり相応しくないんじゃないかと思ったんだけど。
「もちろんだし! おにーさんと一緒に美味しいものをいっぱい食べるなんて、もうこれ最高でしょ!」
そう。
ミストルティアは軍師メイリンの考案した餌付け大作戦によって完全に飼いならされ、いまや美味しいものをあれこれ食べたくてしょうがない希代のグルメハンターになってしまったのだ!
さすが天才軍師メイリン。
ドラゴンの行動予測が得意と言うだけあって、采配がこれでもかってくらいにずばずば当たるぜ。
「ま、楽しんでくれてるならなによりだよ」
「おにーさんおにーさん! これはなに!?」
「お、これは肉まんだな。もちもちの皮の中にじゅわじゅわお汁たっぷりの肉ミンチが入ってて美味しいぞ」
「じゃあこれ食べたい!」
「了解だ。すみません、肉まんを2個ください」
「あいよ! 毎度あり!」
俺は財布から小銭を取り出して肉まんを1つずつ買った。
ちなみに今日の軍資金はメイリンから事前に渡されている。
勇者と並んで最強クラスの戦闘力を持つミストルティアを餌付けする作戦の一環として、正式に費用が計上されているらしい。
さすが天才軍師メイリン、食べ歩きデートになることまで予測していたとは。
「はふはふ……あちち……うん、美味しかった!」
そんなことを思っている間に、ミストルティアはペロリと肉まんを平らげた。
「もう食べたのかよ。ちゃんと噛んで食べろよな?」
「だってすっごく美味しくて止まらないんだもん」
「良かったら俺のも食べるか? 食べかけだけど」
「いいの!?」
「肉まんもこんなに喜んで食べてくれるミストルティアに食べてもらった方が嬉しいだろ。ほら、あーん」
俺はそういうとミストルティアの前に半分食べかけの肉まんを差し出した。
それをミストルティアが豪快にパクっと一飲みする。
「むぐむぐ……」
ミストルティアはハムスターのようにほっぺを膨らませていた。
なんかもうほんと親戚の子供に懐かれているみたいだな。
女の子とデートって感覚は俺のなかではほぼほぼゼロだ。
まぁそれはそれで友達と遊んでる感じで悪くないんだけど。
「ほら、口元に食べかすがついてるぞ」
俺は小さく笑いながらミストルティアの口元を軽く指で拭ってやる。
「えへへ、ありがとうおにーさん♪ あっ、今度はあれ食べたい!」
「はいはい」
こんな感じで終日、俺はミストルティアとの食べ歩きデートを楽しんだのだった。
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