161 / 566
異世界転生 8日目
第147.5話 天地開闢セシ創世ノ黄金剣 vs 天狼咆哮・群体分身・真
しおりを挟む
「ふぅ、ま、こんなもんか。なかなか悪くなかったぜ? ああ、安心しろ。別にお前が弱いんじゃない、《神滅覇王》が強すぎるだけだ」
《神滅覇王》の高揚感に身体中が満たされているとはいえ、これだけ傲岸不遜で謙虚さの欠片もないと、なんかもうどっちが悪役か分からないな……。
「ぐ、がぅ、グル、るルル……ッ」
「おっと、もうこれ以上はお前の身体が持たないだろ? 別に命まで取ろうってわけじゃねぇんだ。大人しくおねんねしてな」
《シュプリームウルフ》はうずくまったまま、しかし震えながらも顔をあげると、親のカタキとばかりにこちらを睨みつけてくる。
「ぎ……ぐ、グルルルルルルルルルルルゥゥゥゥゥゥゥワオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォーーーーーーーーンンッッッッ!!!!」
そして《シュプリームウルフ》は最後の力を振り絞り、無理やりその身体を起こすと、今までとはまったく違った、地の底から響くような低くて重い唸り声のような咆哮をあげた。
「なに……っ!」
その直後、
ブォン――!
ブン、ブォン――!
《シュプリームウルフ》の身体の輪郭が、何度もぶれはじめたのだ――!
何度も、何度も、何度も、何度も、繰り返し、繰り返し、繰り返してゆく――!
「これは……っ! そうか、際限なく《天狼咆哮・群体分身・真》を繰り返すことで、連鎖的に自己強化を繰り返しているんだ……!」
それは過剰にすぎる力の暴走。
あまりに過大な負荷のせいで、身体中のいたるところが自壊をはじめるほどだった。
月夜を照らし返していた美しい銀色の毛並みが、自らの血で赤く赤く染まってゆく――。
「お前もうそれ、完全にタガが外れてるじゃねぇかよ」
それでも《シュプリームウルフ》は、強化と自滅の二重らせんの無限連鎖をひたすらに続けてゆく――!
「そうか……そこまでして勝ちたいんだな……お前には、そこまでして勝ちたい理由があるんだな……」
これが《シュプリームウルフ》の意地と誇りか――。
「《シュプリームウルフ》――神の御使い。どうやら、俺は見誤っていたようだ。命を賭したその覚悟、しっかりと見せてもらったよ。その誇り高き生きざまに敬意を表して、《神滅覇王》も最大最強の奥義でもって応えよう――!」
いいだろう、死ぬ気でぶつかってこい――!
「そして白黒きっかりつけてから、腹を割って話そうぜ! 《天照》、完全開放! 限界を突破して世界をあまねく照らし出せ――!!」
「『古き世界は鼓動を止め――』」
黄金の火柱が立ち昇った。
真昼のごとく明々と辺りを照らす神剣《草薙の剣》。
その姿は、長さ40メートルを超える金色に輝く長大な光の柱だ。
「『新なる世界の幕が上がる――』」
《天照》が臨界を超え、制御しきれないほどの黄金の力が俺の身体から猛烈に溢れだす――!
「我が一刀を受けてみよ、《シュプリームウルフ》――!」
極限にまで密度を高めた光り輝く黄金の剣を――、
「『光、あれ――《天地開闢セシ創世ノ黄金剣》――!!』」
俺は力強く振り下ろした――!
創世の黄金光と、強化の無限連鎖によって暴れ狂う力そのものとなった《シュプリームウルフ》の突撃。
強大な2つの力が激突して、爆ぜた――――!!
それは力と力の正面衝突。
小細工一切なしの、文字どおり死力を尽くした必殺技同士のガチンコ勝負だ。
そしてその極限の決戦はぶつかった瞬間こそ互角だったものの、《神滅覇王》の黄金の力が少しづつ上回り押しこんでゆく。
「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉっっっっっ!」
そして――。
《天地開闢セシ創世ノ黄金剣》は巨大な銀狼の身体を、無限連鎖の増幅パワーをものともせずに――。
「堕ちろ――!」
最後は巨大化すら維持できなくなり小さな狼へと姿を戻した《シュプリームウルフ》を、創世の黄金剣が地面へと叩きつけたのだった――。
《神滅覇王》の高揚感に身体中が満たされているとはいえ、これだけ傲岸不遜で謙虚さの欠片もないと、なんかもうどっちが悪役か分からないな……。
「ぐ、がぅ、グル、るルル……ッ」
「おっと、もうこれ以上はお前の身体が持たないだろ? 別に命まで取ろうってわけじゃねぇんだ。大人しくおねんねしてな」
《シュプリームウルフ》はうずくまったまま、しかし震えながらも顔をあげると、親のカタキとばかりにこちらを睨みつけてくる。
「ぎ……ぐ、グルルルルルルルルルルルゥゥゥゥゥゥゥワオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォーーーーーーーーンンッッッッ!!!!」
そして《シュプリームウルフ》は最後の力を振り絞り、無理やりその身体を起こすと、今までとはまったく違った、地の底から響くような低くて重い唸り声のような咆哮をあげた。
「なに……っ!」
その直後、
ブォン――!
ブン、ブォン――!
《シュプリームウルフ》の身体の輪郭が、何度もぶれはじめたのだ――!
何度も、何度も、何度も、何度も、繰り返し、繰り返し、繰り返してゆく――!
「これは……っ! そうか、際限なく《天狼咆哮・群体分身・真》を繰り返すことで、連鎖的に自己強化を繰り返しているんだ……!」
それは過剰にすぎる力の暴走。
あまりに過大な負荷のせいで、身体中のいたるところが自壊をはじめるほどだった。
月夜を照らし返していた美しい銀色の毛並みが、自らの血で赤く赤く染まってゆく――。
「お前もうそれ、完全にタガが外れてるじゃねぇかよ」
それでも《シュプリームウルフ》は、強化と自滅の二重らせんの無限連鎖をひたすらに続けてゆく――!
「そうか……そこまでして勝ちたいんだな……お前には、そこまでして勝ちたい理由があるんだな……」
これが《シュプリームウルフ》の意地と誇りか――。
「《シュプリームウルフ》――神の御使い。どうやら、俺は見誤っていたようだ。命を賭したその覚悟、しっかりと見せてもらったよ。その誇り高き生きざまに敬意を表して、《神滅覇王》も最大最強の奥義でもって応えよう――!」
いいだろう、死ぬ気でぶつかってこい――!
「そして白黒きっかりつけてから、腹を割って話そうぜ! 《天照》、完全開放! 限界を突破して世界をあまねく照らし出せ――!!」
「『古き世界は鼓動を止め――』」
黄金の火柱が立ち昇った。
真昼のごとく明々と辺りを照らす神剣《草薙の剣》。
その姿は、長さ40メートルを超える金色に輝く長大な光の柱だ。
「『新なる世界の幕が上がる――』」
《天照》が臨界を超え、制御しきれないほどの黄金の力が俺の身体から猛烈に溢れだす――!
「我が一刀を受けてみよ、《シュプリームウルフ》――!」
極限にまで密度を高めた光り輝く黄金の剣を――、
「『光、あれ――《天地開闢セシ創世ノ黄金剣》――!!』」
俺は力強く振り下ろした――!
創世の黄金光と、強化の無限連鎖によって暴れ狂う力そのものとなった《シュプリームウルフ》の突撃。
強大な2つの力が激突して、爆ぜた――――!!
それは力と力の正面衝突。
小細工一切なしの、文字どおり死力を尽くした必殺技同士のガチンコ勝負だ。
そしてその極限の決戦はぶつかった瞬間こそ互角だったものの、《神滅覇王》の黄金の力が少しづつ上回り押しこんでゆく。
「おおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉっっっっっ!」
そして――。
《天地開闢セシ創世ノ黄金剣》は巨大な銀狼の身体を、無限連鎖の増幅パワーをものともせずに――。
「堕ちろ――!」
最後は巨大化すら維持できなくなり小さな狼へと姿を戻した《シュプリームウルフ》を、創世の黄金剣が地面へと叩きつけたのだった――。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生
西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。
精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。
晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」
晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる