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ーインタールードー 2
第166話 あくまで復興の象徴であって、決して……
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「えっとですね、別にそこまで強く興味があるわけでもないんですが」
「はい」
「今の話――えっとロイヤリティ5%、出荷ベースでお支払いっていうのは――」
「興味がおありでしょうか?」
ずいっとクリスさんが身を乗り出してくる。
「あ、いやそういうわけじゃなくて、あくまで知的好奇心というか? 自分に関わることはなるべく知っておきたいじゃないですか……?」
うん、こういうやりとりってば、ものすっごく既視感があります……転生する時のアリッサとの会話だね。
アリッサにはすごく迷惑かけちゃったと思うけど、元気にやってるかな……。
まぁ終わったことは仕方ないので置いといて、だ。
サーシャがあそこまで俺を持ち上げてくれたからさ。
男としてその期待を裏切るわけにはいかないじゃん?
むしろ可愛い女の子たちに、主義主張を簡単には曲げない男らしくてカッコいい俺を見せたいじゃん?
――しかし、だ。
5%のロイヤリティ=不労所得が欲しいのもまた事実なのである……!
「不労所得……働かずに手に入るお金……ああ、なんと甘美で魅惑的な響きであることか……」
世の全ての労働者の憧れ、それが不労所得なのだから。
「そうでしたか。私はてっきりマナシロ様がお金に目が眩んでしまったのかとばかり――」
「クリス!」
「重ねて失礼いたしました。大変申し訳ありませんでした……そして、その件でしたら事実でございます」
「ほぅ……」
「もちろん企画から製造、流通、販売の全てをトラヴィス商会で行いますので、マナシロ様は座して待つだけで5%のロイヤリティが入ってくるという寸法です」
「ほぅ……ほほぅ!」
想像以上に素晴らしい、素晴らしすぎるぞ……!
しかも信用のおけるトラヴィス商会だ。
中抜きされたり色々ちょろまかされる心配もないだろうし、細かいところは完全に丸投げしちゃっても何の問題もないだろう。
いいぞ、これは超グッドな神案件だ……!!
「もちろんマナシロ様が企画に乗り気でないことは百も承知でございます」
「あ、いや、それはそのですね……」
「ですがこの件に関しましては、お金ではなくディリンデンの復興の象徴として、ぜひともマナシロ様にご協力いただきたく」
「復興の象徴……? 俺が?」
急にそんな言葉が出てきて、ちょっと面食らったんだけど、
「《神滅覇王》マナシロ・セーヤは今やディリンデンでは知らぬ者はいない、まさに『時の人』にございます」
「そうだな、サーシャが街中にいっぱいビラを撒いたもんな!」
「セーヤ様のお役にたてて光栄ですの」
サーシャが嬉しそうに胸を張って言った。
うん、褒めてないとは非常に言いにくい雰囲気です。
「つまりディリンデンの救世主たるマナシロ様を前面に押し出すことで、民衆の心を一つにまとめようということでございます」
「『《神滅覇王》まん』プロジェクトは、その一環なのですわ」
「そうか……そうだよな、《神滅覇王》は復興の象徴だもんな? ディリンデンの復興のためにも、そこで生きる人々のためにも、俺もできることからしないといけないよな!」
「さすがです、セーヤさん!」
「うにゅ、よのため、ひとのため」
「主様は男の中の男じゃのぅ」
「セーヤ様の了解も取れましたし、帰ったら計画を最優先で前倒しにいたしますわ!」
「うー……なんかめっちゃうさんくさいのだ……耳の後ろがムズムズするのだ……」
シロガネがいぶかしげな視線を送ってきたけど、俺は知らんぷりして華麗にスルーしておいた。
そして『山吹色のお菓子』を用意するというクリスさんの謀略によって、不労所得を手に入れることだけに意識をもっていかれた俺は。
ウッキウキすぎて『《神滅覇王》まん』の詳細を聞くことを、完全に失念していたのだった……。
「はい」
「今の話――えっとロイヤリティ5%、出荷ベースでお支払いっていうのは――」
「興味がおありでしょうか?」
ずいっとクリスさんが身を乗り出してくる。
「あ、いやそういうわけじゃなくて、あくまで知的好奇心というか? 自分に関わることはなるべく知っておきたいじゃないですか……?」
うん、こういうやりとりってば、ものすっごく既視感があります……転生する時のアリッサとの会話だね。
アリッサにはすごく迷惑かけちゃったと思うけど、元気にやってるかな……。
まぁ終わったことは仕方ないので置いといて、だ。
サーシャがあそこまで俺を持ち上げてくれたからさ。
男としてその期待を裏切るわけにはいかないじゃん?
むしろ可愛い女の子たちに、主義主張を簡単には曲げない男らしくてカッコいい俺を見せたいじゃん?
――しかし、だ。
5%のロイヤリティ=不労所得が欲しいのもまた事実なのである……!
「不労所得……働かずに手に入るお金……ああ、なんと甘美で魅惑的な響きであることか……」
世の全ての労働者の憧れ、それが不労所得なのだから。
「そうでしたか。私はてっきりマナシロ様がお金に目が眩んでしまったのかとばかり――」
「クリス!」
「重ねて失礼いたしました。大変申し訳ありませんでした……そして、その件でしたら事実でございます」
「ほぅ……」
「もちろん企画から製造、流通、販売の全てをトラヴィス商会で行いますので、マナシロ様は座して待つだけで5%のロイヤリティが入ってくるという寸法です」
「ほぅ……ほほぅ!」
想像以上に素晴らしい、素晴らしすぎるぞ……!
しかも信用のおけるトラヴィス商会だ。
中抜きされたり色々ちょろまかされる心配もないだろうし、細かいところは完全に丸投げしちゃっても何の問題もないだろう。
いいぞ、これは超グッドな神案件だ……!!
「もちろんマナシロ様が企画に乗り気でないことは百も承知でございます」
「あ、いや、それはそのですね……」
「ですがこの件に関しましては、お金ではなくディリンデンの復興の象徴として、ぜひともマナシロ様にご協力いただきたく」
「復興の象徴……? 俺が?」
急にそんな言葉が出てきて、ちょっと面食らったんだけど、
「《神滅覇王》マナシロ・セーヤは今やディリンデンでは知らぬ者はいない、まさに『時の人』にございます」
「そうだな、サーシャが街中にいっぱいビラを撒いたもんな!」
「セーヤ様のお役にたてて光栄ですの」
サーシャが嬉しそうに胸を張って言った。
うん、褒めてないとは非常に言いにくい雰囲気です。
「つまりディリンデンの救世主たるマナシロ様を前面に押し出すことで、民衆の心を一つにまとめようということでございます」
「『《神滅覇王》まん』プロジェクトは、その一環なのですわ」
「そうか……そうだよな、《神滅覇王》は復興の象徴だもんな? ディリンデンの復興のためにも、そこで生きる人々のためにも、俺もできることからしないといけないよな!」
「さすがです、セーヤさん!」
「うにゅ、よのため、ひとのため」
「主様は男の中の男じゃのぅ」
「セーヤ様の了解も取れましたし、帰ったら計画を最優先で前倒しにいたしますわ!」
「うー……なんかめっちゃうさんくさいのだ……耳の後ろがムズムズするのだ……」
シロガネがいぶかしげな視線を送ってきたけど、俺は知らんぷりして華麗にスルーしておいた。
そして『山吹色のお菓子』を用意するというクリスさんの謀略によって、不労所得を手に入れることだけに意識をもっていかれた俺は。
ウッキウキすぎて『《神滅覇王》まん』の詳細を聞くことを、完全に失念していたのだった……。
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