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異世界転生 12日目(後編)
第265話 子供部屋精霊
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《精霊神竜》の待つ天空フィールドへとついて早々、
「まったく! 一人じゃ勝てないからって今度は男連れで2体1で勝負ってわけ? 最強のSS級の看板も地に落ちたもんね! っていうか実際、地面に落ちてたけど! ぷーくすくす……」
息を吐くように一煽りかましてきた《精霊神竜》。
しかも、強さにこだわる《神焉竜》の一番煽られやすいところを、ピンポイントで刺激してくるときたもんだ。
『いい度胸じゃの小精霊。今度こそ本気で消し炭にしてくれるのじゃ。その口の軽さをあの世で未来永劫悔いるがよい――!!』
いつもの《神焉竜》ならば、そんな風にブチ切れながら売り言葉に買い言葉で応戦したことだろう。
しかし今の《神焉竜》は違った。
「可哀そうなやつじゃの――」
まるで《精霊神竜》を憐れむようにそう言ったのだ。
「は? かわいそう? どういう意味よ?」
「言葉通りの意味じゃよ、可哀そうなボッチの小精霊」
「な――っ!? だれがボッチですってぇ!?」
唐突に可哀そう、ボッチと言われ憤慨する《精霊神竜》。
「だってそうじゃろう? 大昔の精霊契約に縛られたままこの地を動けず、友と呼べる友人も、信頼できる仲間もおらず。やることと言えば一人寂しくガーゴイル製作にいそしむこと……これが可哀そうでなくてなんなのじゃ」
「し、失礼ね! ちゃんとなぞなぞを考えたり、迷いの森を作ったりもしてるじゃない!」
「精霊さん、それは何の反論にもなっていないのでは……」
むしろ逆に《神焉竜》の発言を補強したまである……。
「ほんに可哀そうなやつじゃの……ずっと一人で引きこもってきた、言うならばそう、子供部屋精霊さんなのじゃ……」
「誰が子供部屋精霊よ! うるさいわね! いいでしょアタシがどう生きようがアタシの勝手だし! ライフスタイルの多様化ってやつよ!」
「そうじゃのぅ、確かにいろんな生き方があるのじゃ」
「分かってるなら、なんでそんな可哀そうなものを見る目で見てるのよ! っていうか、むしろ可哀そうなのはアンタの方じゃない! 最強とかいいながら《神滅覇王》に助けてもらおうなんて! あーかわいそ! いーかわいそ! うーかわいそ!」
「やれやれ、物事を強いか弱いかでしか計れんとはの……」
いや、それをお前が言うなよ……。
思ったけれど思っただけで、空気を読んで口にしなかった自分を自分で褒めてあげたい。
「それにひきかえ、今の妾には主様がおるのじゃ。こうして今も妾のことを愛してくれておる主様がの。ふっ――」
最後に《神焉竜》が小さく笑った。
若干ちょっと――いや完全に上から目線で、勝ち組が負け組を小ばかにするような笑い方だった。
「むっかー!? なんなのその自分は何でも知ってますぅ、教えてあげるわぁ、みたいな調子こいた態度! はらたつー!!」
子供部屋精霊さんと、愛の深さを知った《神焉竜》。
ここに至って両者の関係性は完全に逆転していた。
《精霊神竜》がいくら煽ろうとも《神焉竜》は決して煽られず。
むしろ《神焉竜》の言葉一つ一つに《精霊神竜》がヒートアップさせられてしまっていた。
「もー、いいっ! だったら2人まとめて凹ってあげるだけの話だかんね!」
その言葉と共に《精霊神竜》から虹色のオーラが立ち昇る――!
舌戦では今の《神焉竜》に敵わないと見た《精霊神竜》が、実力行使をするべく臨戦態勢に入ったのだ――!
「まったく! 一人じゃ勝てないからって今度は男連れで2体1で勝負ってわけ? 最強のSS級の看板も地に落ちたもんね! っていうか実際、地面に落ちてたけど! ぷーくすくす……」
息を吐くように一煽りかましてきた《精霊神竜》。
しかも、強さにこだわる《神焉竜》の一番煽られやすいところを、ピンポイントで刺激してくるときたもんだ。
『いい度胸じゃの小精霊。今度こそ本気で消し炭にしてくれるのじゃ。その口の軽さをあの世で未来永劫悔いるがよい――!!』
いつもの《神焉竜》ならば、そんな風にブチ切れながら売り言葉に買い言葉で応戦したことだろう。
しかし今の《神焉竜》は違った。
「可哀そうなやつじゃの――」
まるで《精霊神竜》を憐れむようにそう言ったのだ。
「は? かわいそう? どういう意味よ?」
「言葉通りの意味じゃよ、可哀そうなボッチの小精霊」
「な――っ!? だれがボッチですってぇ!?」
唐突に可哀そう、ボッチと言われ憤慨する《精霊神竜》。
「だってそうじゃろう? 大昔の精霊契約に縛られたままこの地を動けず、友と呼べる友人も、信頼できる仲間もおらず。やることと言えば一人寂しくガーゴイル製作にいそしむこと……これが可哀そうでなくてなんなのじゃ」
「し、失礼ね! ちゃんとなぞなぞを考えたり、迷いの森を作ったりもしてるじゃない!」
「精霊さん、それは何の反論にもなっていないのでは……」
むしろ逆に《神焉竜》の発言を補強したまである……。
「ほんに可哀そうなやつじゃの……ずっと一人で引きこもってきた、言うならばそう、子供部屋精霊さんなのじゃ……」
「誰が子供部屋精霊よ! うるさいわね! いいでしょアタシがどう生きようがアタシの勝手だし! ライフスタイルの多様化ってやつよ!」
「そうじゃのぅ、確かにいろんな生き方があるのじゃ」
「分かってるなら、なんでそんな可哀そうなものを見る目で見てるのよ! っていうか、むしろ可哀そうなのはアンタの方じゃない! 最強とかいいながら《神滅覇王》に助けてもらおうなんて! あーかわいそ! いーかわいそ! うーかわいそ!」
「やれやれ、物事を強いか弱いかでしか計れんとはの……」
いや、それをお前が言うなよ……。
思ったけれど思っただけで、空気を読んで口にしなかった自分を自分で褒めてあげたい。
「それにひきかえ、今の妾には主様がおるのじゃ。こうして今も妾のことを愛してくれておる主様がの。ふっ――」
最後に《神焉竜》が小さく笑った。
若干ちょっと――いや完全に上から目線で、勝ち組が負け組を小ばかにするような笑い方だった。
「むっかー!? なんなのその自分は何でも知ってますぅ、教えてあげるわぁ、みたいな調子こいた態度! はらたつー!!」
子供部屋精霊さんと、愛の深さを知った《神焉竜》。
ここに至って両者の関係性は完全に逆転していた。
《精霊神竜》がいくら煽ろうとも《神焉竜》は決して煽られず。
むしろ《神焉竜》の言葉一つ一つに《精霊神竜》がヒートアップさせられてしまっていた。
「もー、いいっ! だったら2人まとめて凹ってあげるだけの話だかんね!」
その言葉と共に《精霊神竜》から虹色のオーラが立ち昇る――!
舌戦では今の《神焉竜》に敵わないと見た《精霊神竜》が、実力行使をするべく臨戦態勢に入ったのだ――!
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