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異世界転生 12日目(後編)

第275話 《暁宵重ナリシ幻想ノ滅焉剣》――レーヴァテイン・アンビバレント

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 《精霊神竜》の前方に展開した高速回転する巨大魔方陣。
 そこから放たれたのは、5色の破滅の煌めきに彩られた美しすぎる超絶破壊光線だった。

 《激烈極光!極超新星爆発!ギガンティック・ハイパーノヴァ》。
 それは《神焉竜しんえんりゅう》の《神焉の黒き炎ラグナロク》さえも凌駕する、全てを破壊し尽くす極光の巨砲だ――!

 その破滅の極光を――、

「おおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ―――――――っっっっっっっ!!!!」

 俺は、今や100mに届こうかという長大無比な黄金漆黒神剣でもって――、

「《暁宵ギョウショウ重ナリシ幻想ノ滅焉剣メツエンケン》――《レーヴァテイン・アンビバレント》!!」

 渾身の力をこめて叩きつけた――!!

 黄金ひかり漆黒やみ
 それは決して交わることのない両の極。

 その互いに互いを喰らいあい相克する光と闇を束ね、一つの力に織りなした――、

「これは始まりと終わりが並び立つ、両の極みアンビバレントの幻想剣だ――!」

 《神滅覇王おれ》と《精霊神竜》、互いが誇る必滅の奥義と奥義が――、

 《暁宵重ナリシ幻想ノ滅焉剣レーヴァテイン・アンビバレント》と《激烈極光!極超新星爆発!ギガンティック・ハイパーノヴァ》が――、

「おおおおおおおぉぉぉぉっっっっ!!!!」
「うぉりゃぁぁぁ!!」

 真正面から激突する――!

「出力的にはほぼ互角か!? ……いや俺たちの方が押している!」

 初撃の勢いそのままに押しこもうとした手は――しかし、半ばでピクリとも動かなくなってしまう。

「ぬぉりゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ! 誰がミジンコだゴルァッ!!」

 《精霊神竜》が不屈のド根性で抗う――どころか、なんとまさか押し返してきたからだ――!

「この――っ! ほんとしぶとい……!」
「まったくなのじゃ……! この幻想剣はわらわ主様ぬしさまの愛の証……! ぼっち小精霊ごときに後れをとることは、これは絶対に許されぬこと……!」

 《神焉竜》が女のプライドにかけて絶対に押し負けるものかと、《精霊神竜》にだけは負けるものかと、べらぼうな量の黒粒子を俺へと送り込んでくる――!

 さらには増え続ける黒粒子に呼応するように、本調子ではないはずの《天照アマテラス》も吼えるように猛りながら、これでもかと黄金の粒子を生み出しはじめて――!

 勢いを取り戻した《暁宵重ナリシ幻想ノ滅焉剣レーヴァテイン・アンビバレント》が、再び押し返してゆく――!

 全てを照らし染める黄金と、全てを塗りつぶす漆黒。

 幻想の世界で互いに互いを刺激しあい高めあった2つの力によって、ひときわ威力を増した《暁宵重ナリシ幻想ノ滅焉剣レーヴァテイン・アンビバレント》が――、

「くっ、もうだめっ……気力と体力の限界――」

 ついに《激烈極光!極超新星爆発!ギガンティック・ハイパーノヴァ》を呑みこみ、平らげてゆく――!

「終わりだ《精霊神竜》! 俺たちの、勝ちだ……!」

 《激烈極光!極超新星爆発!ギガンティック・ハイパーノヴァ》を粉砕した《暁宵重ナリシ幻想ノ滅焉剣レーヴァテイン・アンビバレント》が、《精霊神竜》へと到達して――、

「ぅ……ぁ……」

 神滅と神焉、2つの最強の合わせ技が、《精霊神竜》を激しく打ちたたいた――!

 必滅の幻想覇王剣の直撃を受けた《精霊神竜》は、抵抗むなしくすぐに神竜の姿を保てなくなって――、

「きゅぅ……」

 元の20cmほどの小さな精霊さんへと、その姿を変化させたのだった。

 これで後は振り抜くだけ――だったんだけど、

「安心しろ。命までは獲らねーよ、これくらいで許してやる」
 100メートル超の剣を振り抜く手を止めると、俺はそうそっと語りかけた――。
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