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異世界転生 14日目
第328話 手っ取り早く暗殺しようって話もあったね
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「ちなみになんだけどさ。手っ取り早く暗殺しようって話もあったね」
「……おい」
発言内容のあまりのあまりさに、思わず真顔になったわ。
「いやいや、アタイが言ったわけじゃないよ」
「それはわかってるけどさ……」
ワンチャン暗殺もあります、なんていわれて喜んじゃうヤツは相当頭がイカれている奴だけだろう。
「ま、暗殺の話はすぐになくなったんだけどね」
「うん、それは素直にありがたいな」
少なくとも俺は帝国と事を構える気はないし、帝国だって非道の残虐国家ってわけじゃない。
特に敵対しているわけでもないんだから、危険性とかいう可能性だけで俺を暗殺するのはやめてほしい。
「この件でいうと、特に大きかったのが《神焉竜》の存在さ。名前を使わせてくれてありがとう。すごく助かったよ。偉大なる王竜に心からの感謝を」
「ふむ、居合わせなくとも主様を暗殺の危機から守ってしまう妾のすごさときたら、さすがは最強……『最強にできる女』なのじゃ」
言いながら、《神焉竜》がちらちら視線を送ってくるので、
「ほら、おいで」
俺はその頭をなでなでしてあげた。
むふむふ言いながら《神焉竜》が嬉しそうに目を細める。
「それで、ナイアはその暗殺の話に対してなんて言ったんだ?」
俺は《神焉竜》をなでなでしながら、一応なにがどうなったのかだけ確認しておくことにする。
「簡単なことだよ。仮に帝国が関与していなかったとしても、万が一にでもセーヤが不審な死を遂げれば、セーヤと懇意にしている《神焉竜》は報復として帝都を――下手すれば帝国全土を塵に変えるだろうって言ったら、みんな青い顔して黙っちゃったんだよね。あはは」
笑えない冗談だった。
それこそ《神焉竜》ならやりかねない。
そういう意味でほんと笑えなかった。
「逆にセーヤがいる限りは、復活した《神焉竜》も悪さはしないだろうし。なら帝国としてはセーヤを介して《神焉竜》にどうにか静かにしておいてもらおうって考えたわけだ」
「そういうモロモロがあって、俺に王様になるっていう極上の餌を用意したってわけか……」
「再臨した伝説の《神焉竜》と戦って勝てるのは、同じく伝説の《神滅覇王》となったマナシロ・セーヤだけだからね。そりゃあもう帝国としては、最大限の誠意を尽くして懐柔しようってなもんさ」
ナイアのその言葉に、
「あ、アタシがいるよ! アタシも《神焉竜》に勝ったんだよね! しかもつい先日の話で。――って、ぎゃーーーー!!!! それだめ! それ以上やったらもげちゃう、アタシの綺麗な羽がもげちゃうから!?」
またもや余計なことを言ってしまった精霊さん。
憐れ、《神焉竜》にとらえられて容赦なく折檻されていた。
「なーに。キサマ、消滅しても復活したではないか? それもつい先日の話なのじゃ。であれば、羽の1枚や2枚もがれたとて、たいしたことはないであろう?」
「あれはアストラル界の中心だったから起こりえたマジモンの奇跡だってば!? 物質世界じゃ絶対に無理! 死ぬから、本気でアタシ死ぬから! っていうか暴力はんたーい! 精霊に権利を――みぎゃぁぁぁぁぁっっっっ!?」
「暴竜と呼ばれた妾が暴力をふるって何が不思議なのじゃ?」
いらんことを言ってしまい――だけでなく口答えまでしたせいで、ガチギレの《神焉竜》に激しく折檻される精霊さんだった。
ま、まぁ?
二人とも上位のSS級だからこれくらいならおふざけ程度だろ?
「うんうん、仲がいいね、二人とも。仲良きことは素晴らしきかな」
俺は若干強引に自分を納得させると、最上位の存在による子供のケンカみたいな低次元な争いから、そっと目をそらすことにした……。
「ちょ! アンタそれ、アタシの目を見て言ってみなさいよねっ!? だからもげる! もげるってば!? うぎゃぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー……」
なんかそんな感じで?
異世界転生してから約半月。
どうやら俺は「大公」になってしまうようです。
ちゃんちゃん。
「……おい」
発言内容のあまりのあまりさに、思わず真顔になったわ。
「いやいや、アタイが言ったわけじゃないよ」
「それはわかってるけどさ……」
ワンチャン暗殺もあります、なんていわれて喜んじゃうヤツは相当頭がイカれている奴だけだろう。
「ま、暗殺の話はすぐになくなったんだけどね」
「うん、それは素直にありがたいな」
少なくとも俺は帝国と事を構える気はないし、帝国だって非道の残虐国家ってわけじゃない。
特に敵対しているわけでもないんだから、危険性とかいう可能性だけで俺を暗殺するのはやめてほしい。
「この件でいうと、特に大きかったのが《神焉竜》の存在さ。名前を使わせてくれてありがとう。すごく助かったよ。偉大なる王竜に心からの感謝を」
「ふむ、居合わせなくとも主様を暗殺の危機から守ってしまう妾のすごさときたら、さすがは最強……『最強にできる女』なのじゃ」
言いながら、《神焉竜》がちらちら視線を送ってくるので、
「ほら、おいで」
俺はその頭をなでなでしてあげた。
むふむふ言いながら《神焉竜》が嬉しそうに目を細める。
「それで、ナイアはその暗殺の話に対してなんて言ったんだ?」
俺は《神焉竜》をなでなでしながら、一応なにがどうなったのかだけ確認しておくことにする。
「簡単なことだよ。仮に帝国が関与していなかったとしても、万が一にでもセーヤが不審な死を遂げれば、セーヤと懇意にしている《神焉竜》は報復として帝都を――下手すれば帝国全土を塵に変えるだろうって言ったら、みんな青い顔して黙っちゃったんだよね。あはは」
笑えない冗談だった。
それこそ《神焉竜》ならやりかねない。
そういう意味でほんと笑えなかった。
「逆にセーヤがいる限りは、復活した《神焉竜》も悪さはしないだろうし。なら帝国としてはセーヤを介して《神焉竜》にどうにか静かにしておいてもらおうって考えたわけだ」
「そういうモロモロがあって、俺に王様になるっていう極上の餌を用意したってわけか……」
「再臨した伝説の《神焉竜》と戦って勝てるのは、同じく伝説の《神滅覇王》となったマナシロ・セーヤだけだからね。そりゃあもう帝国としては、最大限の誠意を尽くして懐柔しようってなもんさ」
ナイアのその言葉に、
「あ、アタシがいるよ! アタシも《神焉竜》に勝ったんだよね! しかもつい先日の話で。――って、ぎゃーーーー!!!! それだめ! それ以上やったらもげちゃう、アタシの綺麗な羽がもげちゃうから!?」
またもや余計なことを言ってしまった精霊さん。
憐れ、《神焉竜》にとらえられて容赦なく折檻されていた。
「なーに。キサマ、消滅しても復活したではないか? それもつい先日の話なのじゃ。であれば、羽の1枚や2枚もがれたとて、たいしたことはないであろう?」
「あれはアストラル界の中心だったから起こりえたマジモンの奇跡だってば!? 物質世界じゃ絶対に無理! 死ぬから、本気でアタシ死ぬから! っていうか暴力はんたーい! 精霊に権利を――みぎゃぁぁぁぁぁっっっっ!?」
「暴竜と呼ばれた妾が暴力をふるって何が不思議なのじゃ?」
いらんことを言ってしまい――だけでなく口答えまでしたせいで、ガチギレの《神焉竜》に激しく折檻される精霊さんだった。
ま、まぁ?
二人とも上位のSS級だからこれくらいならおふざけ程度だろ?
「うんうん、仲がいいね、二人とも。仲良きことは素晴らしきかな」
俺は若干強引に自分を納得させると、最上位の存在による子供のケンカみたいな低次元な争いから、そっと目をそらすことにした……。
「ちょ! アンタそれ、アタシの目を見て言ってみなさいよねっ!? だからもげる! もげるってば!? うぎゃぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー……」
なんかそんな感じで?
異世界転生してから約半月。
どうやら俺は「大公」になってしまうようです。
ちゃんちゃん。
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