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異世界転生 16日目
第372話 死ぬ気で生きろ! 全力で胸を張って生きてみせろ――!
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「え――?」
自虐と自責の想いで泣き笑いのような顔をしていたティモテが、俺の言葉を聞いてぽかーんと口を開けた。
ほんとバカな子だよ、ティモテは。
だってさ――、
「自分ではどうしようもできないことなのに、それでも一生懸命どうにかしようとあがいてるティモテに、そんな頑張り屋さんな女の子に俺が失望なんてするわけがないじゃないか」
「……でも、私が死ねば、世界は救われるん――」
「俺はさ、一度諦めたんだ」
「――?」
ティモテの言葉をさえぎりながら、いきなり始まった俺の自分語りに、ティモテが戸惑いの表情を浮かべながら、ちょこんと首を傾げた。
まあ、いきなり唐突になに語りだしちゃってるの?
コミュ障なの? って感じだよな。
でもちょっとだけ俺の想いを語らせてくれないか?
「俺はさ、諦めたんだよ。《神焉竜》って絶望を前にした時、あの時の俺はいとも簡単に生きることを諦めたんだ」
せっかくアリッサに全チートフル装備で転生させてもらったっていうのに、俺はたったの4日で全てを諦めようとした。
「そんな情けない俺と違ってさ? 懸命に生きようとして抗い続けたティモテは俺にはすごく眩しく見えるんだ」
それに比べて、必死に、懸命にあがき続ける姿の、なんと尊く、気高く、そして美しいことか――!
「でも私には死ぬ勇気すらなくて――」
「その言葉、俺は好きじゃないな」
「え――」
「好きじゃないって言ったんだ。うん、『死ぬ勇気』なんて馬鹿げた言葉はまったくもって好きじゃない」
「ぁ……」
「誰かの犠牲の上に成り立つ平和とか、それを強要する奴だとか、許容してしまう社会だとか。そんな諸々の綺麗ごとを、俺は絶対に認めはしない」
そうさ、俺は決めたんだ。
この力を使って、女の子たちの笑顔が咲き誇る最強無敵のモテモテハーレムを作るんだって。
そう、決めたんだ――!
「生きようとして何が悪い? 一度きりの人生を、死んだら終わりの一生を。抗い、何がなんでも全うしようとして、それのいったい何が悪いってんだ?」
「マナシロ、さん……」
「安心しろティモテ、今から俺がお前を救ってやる。今から俺がお前を助けてみせる。他の誰でもないこの俺が! 《神滅覇王》の麻奈志漏誠也が、お前のことを救ってみせる!」
「そう言ってもらえて……すごく嬉しい……です。こんな私でも、助けてくれる人がいるって知れて――」
「なに言ってんだ。もし懸命に生きるティモテを笑うやつがいたら、俺が出てってやっつけてやる。必死に抗い続けるティモテの命を狙うやつがいたら、俺がボコボコに返り討ちにしてやる。何よりティモテを苦しめ続ける《魔神》とかいうクソ野郎は百倍、いや千倍返しにして完膚なきまでに叩きのめしてやる! だから! だからティモテも! 《魔神》ごときに負けんじゃねぇ! 死ぬ気で生きろ! 全力で胸を張って生きてみせろ! それが俺に助けられるお前に課せられた義務だ!」
「ひぐっ……マナシロさんは勝手なことばかり言います……勝手すぎますよ……」
「どうもそうらしいな。最近、よく言われるようになった」
「こんな勝手で、こんな格好いいこと言われちゃったら……マナシロさんの言葉を信じたくなっちゃうじゃないですか。マナシロさんは、私のことなんて全然なんにも知らないのに……赤の他人なのに……なのにマナシロさんのこと、私、信じたくなっちゃうじゃないですか……」
「だからだよ」
俺は我が意を得たりとばかりに、ニコッと笑うと言葉を紡ぐ。
「俺はまだティモテのことを全然なんにも知らないんだ。だからこれからもっともっと、ティモテのことを俺に教えて欲しいんだ」
「――ぁ」
自虐と自責の想いで泣き笑いのような顔をしていたティモテが、俺の言葉を聞いてぽかーんと口を開けた。
ほんとバカな子だよ、ティモテは。
だってさ――、
「自分ではどうしようもできないことなのに、それでも一生懸命どうにかしようとあがいてるティモテに、そんな頑張り屋さんな女の子に俺が失望なんてするわけがないじゃないか」
「……でも、私が死ねば、世界は救われるん――」
「俺はさ、一度諦めたんだ」
「――?」
ティモテの言葉をさえぎりながら、いきなり始まった俺の自分語りに、ティモテが戸惑いの表情を浮かべながら、ちょこんと首を傾げた。
まあ、いきなり唐突になに語りだしちゃってるの?
コミュ障なの? って感じだよな。
でもちょっとだけ俺の想いを語らせてくれないか?
「俺はさ、諦めたんだよ。《神焉竜》って絶望を前にした時、あの時の俺はいとも簡単に生きることを諦めたんだ」
せっかくアリッサに全チートフル装備で転生させてもらったっていうのに、俺はたったの4日で全てを諦めようとした。
「そんな情けない俺と違ってさ? 懸命に生きようとして抗い続けたティモテは俺にはすごく眩しく見えるんだ」
それに比べて、必死に、懸命にあがき続ける姿の、なんと尊く、気高く、そして美しいことか――!
「でも私には死ぬ勇気すらなくて――」
「その言葉、俺は好きじゃないな」
「え――」
「好きじゃないって言ったんだ。うん、『死ぬ勇気』なんて馬鹿げた言葉はまったくもって好きじゃない」
「ぁ……」
「誰かの犠牲の上に成り立つ平和とか、それを強要する奴だとか、許容してしまう社会だとか。そんな諸々の綺麗ごとを、俺は絶対に認めはしない」
そうさ、俺は決めたんだ。
この力を使って、女の子たちの笑顔が咲き誇る最強無敵のモテモテハーレムを作るんだって。
そう、決めたんだ――!
「生きようとして何が悪い? 一度きりの人生を、死んだら終わりの一生を。抗い、何がなんでも全うしようとして、それのいったい何が悪いってんだ?」
「マナシロ、さん……」
「安心しろティモテ、今から俺がお前を救ってやる。今から俺がお前を助けてみせる。他の誰でもないこの俺が! 《神滅覇王》の麻奈志漏誠也が、お前のことを救ってみせる!」
「そう言ってもらえて……すごく嬉しい……です。こんな私でも、助けてくれる人がいるって知れて――」
「なに言ってんだ。もし懸命に生きるティモテを笑うやつがいたら、俺が出てってやっつけてやる。必死に抗い続けるティモテの命を狙うやつがいたら、俺がボコボコに返り討ちにしてやる。何よりティモテを苦しめ続ける《魔神》とかいうクソ野郎は百倍、いや千倍返しにして完膚なきまでに叩きのめしてやる! だから! だからティモテも! 《魔神》ごときに負けんじゃねぇ! 死ぬ気で生きろ! 全力で胸を張って生きてみせろ! それが俺に助けられるお前に課せられた義務だ!」
「ひぐっ……マナシロさんは勝手なことばかり言います……勝手すぎますよ……」
「どうもそうらしいな。最近、よく言われるようになった」
「こんな勝手で、こんな格好いいこと言われちゃったら……マナシロさんの言葉を信じたくなっちゃうじゃないですか。マナシロさんは、私のことなんて全然なんにも知らないのに……赤の他人なのに……なのにマナシロさんのこと、私、信じたくなっちゃうじゃないですか……」
「だからだよ」
俺は我が意を得たりとばかりに、ニコッと笑うと言葉を紡ぐ。
「俺はまだティモテのことを全然なんにも知らないんだ。だからこれからもっともっと、ティモテのことを俺に教えて欲しいんだ」
「――ぁ」
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