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第六部「チート学園」 異世界転生 ??日目
第416話 続・内偵捜査 セナちゃん&シャンハイちゃん
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俺とケンセーは、2年S組のクラスメイト数人と一緒に、近くの神社の境内で行われる夏祭りへとやってきていた。
女の子たちはみんな可愛らしい浴衣を着ている。
「実に眼福眼福。夏祭りっていうと、やっぱり浴衣だよな」
参道の両脇に出店や屋台(両者の違いがよく判らない)が立ち並ぶ通りを、みんなでわいわい言いながら買い食いしたり景品をとって楽しんだ、その帰り道。
「あ、屋台でとったスーパーボールが!」
スーパーボールすくいでとったスーパーボールを手の上でお手玉して遊んでいたケンセーの手から、カラフルでよく跳ねるその小さなボールがぽとりとこぼれた。
スーパーボールはポーンポーンと数回小気味よく跳ねると、そのまま小さく跳ねながら目の前の坂を転がりはじめる。
縁日のあった神社は山を削ってできた小高い丘の上にあるので、ここから帰り道は長い長い下り坂になっているのだ。
このままだとスーパーボールはすぐに勢いを増し、転がり落ちてどこかに行ってしまう――!
「あーーーー……」
諦めを含んだケンセーのその声をかき消すように、
「大丈夫! セナに任せて! S級チート『音速の貴公子』! てりゃー!」
一緒に来ていた女の子の一人、2年S組のセナちゃんが目にもとまらぬ速さで飛び出した。
浴衣に加えて、足元は今風の可愛い女の子用の下駄をはいたセナちゃん。
普段の洋服とは全く違う出で立ちでかなり走りにくいはずなのに、その爆発的なスタートダッシュはまさに神速だった――!
一瞬でトップスピードに乗ったセナちゃんは、坂を転がり始めたばかりのスーパーボールに苦もなく追いついて、簡単に確保してみせた。
「スーパーボール、ゲットだぜ!」
「「「「おおおおっっっ!!」」」」
セナちゃんの見せたビッグプレーに、周りの女の子たちからも感嘆の声と拍手が巻き起こる。
それを横目で見ながら、
「シロだな」
「だね」
俺とケンセーは小声でコンタクトをとった。
これも間違いなく爆発的な加速力を誇る『音速の貴公子』にしかできない、文字通りのチート効果だった。
「これでセナちゃんも本物確定だね」
「じゃあこの流れで次の作戦だ――あっ!」
俺は右手に持っていた風船をそれとなく手放した。
射的の外れ景品でもらった風船だ。
「しまった、風船が――!(やや棒読み)」
手を離れた風船は上へ上へと上っていきかけて――、
「ここはウチに任せとき!」
その声とともにシャンハイちゃんが軽く助走すると、ものすごいバランス感覚で、垂直の壁を走ってるみたいに木をのぼり始めたのだ。
「よっ! ほっ! はっ! とぅっ!!」
そして見る見るうちに木の上部まで到達すると、するすると枝の先まで行って空に解き放たれようとしていた風船を見事にキャッチしてみせた。
「すっげー!」
これには俺もびっくりだ。
半端ないバランス感覚。
これがバランス系S級チート『上海雑技団』の実力か! マジでスゴイ!
「ケンセー」
「うん、シャンハイちゃんも文句なしに本物だね。でもほんとすごいね、枝や節に次々と足をかけて、まるで木を垂直に駆けあがってるみたいだった!」
「散々好き放題チートを使ってきた俺が言うのもなんだけどさ。こうやって見ると、チートってほんと反則だよな」
「それこそ反則だからね」
チートがあって当然――みたいな感覚になっていたことを、深く反省する俺だった。
俺を最高のモテモテハーレムへと導いてくれる最強なチートたちに、もっと感謝の気持ちを持たないとな……。
女の子たちはみんな可愛らしい浴衣を着ている。
「実に眼福眼福。夏祭りっていうと、やっぱり浴衣だよな」
参道の両脇に出店や屋台(両者の違いがよく判らない)が立ち並ぶ通りを、みんなでわいわい言いながら買い食いしたり景品をとって楽しんだ、その帰り道。
「あ、屋台でとったスーパーボールが!」
スーパーボールすくいでとったスーパーボールを手の上でお手玉して遊んでいたケンセーの手から、カラフルでよく跳ねるその小さなボールがぽとりとこぼれた。
スーパーボールはポーンポーンと数回小気味よく跳ねると、そのまま小さく跳ねながら目の前の坂を転がりはじめる。
縁日のあった神社は山を削ってできた小高い丘の上にあるので、ここから帰り道は長い長い下り坂になっているのだ。
このままだとスーパーボールはすぐに勢いを増し、転がり落ちてどこかに行ってしまう――!
「あーーーー……」
諦めを含んだケンセーのその声をかき消すように、
「大丈夫! セナに任せて! S級チート『音速の貴公子』! てりゃー!」
一緒に来ていた女の子の一人、2年S組のセナちゃんが目にもとまらぬ速さで飛び出した。
浴衣に加えて、足元は今風の可愛い女の子用の下駄をはいたセナちゃん。
普段の洋服とは全く違う出で立ちでかなり走りにくいはずなのに、その爆発的なスタートダッシュはまさに神速だった――!
一瞬でトップスピードに乗ったセナちゃんは、坂を転がり始めたばかりのスーパーボールに苦もなく追いついて、簡単に確保してみせた。
「スーパーボール、ゲットだぜ!」
「「「「おおおおっっっ!!」」」」
セナちゃんの見せたビッグプレーに、周りの女の子たちからも感嘆の声と拍手が巻き起こる。
それを横目で見ながら、
「シロだな」
「だね」
俺とケンセーは小声でコンタクトをとった。
これも間違いなく爆発的な加速力を誇る『音速の貴公子』にしかできない、文字通りのチート効果だった。
「これでセナちゃんも本物確定だね」
「じゃあこの流れで次の作戦だ――あっ!」
俺は右手に持っていた風船をそれとなく手放した。
射的の外れ景品でもらった風船だ。
「しまった、風船が――!(やや棒読み)」
手を離れた風船は上へ上へと上っていきかけて――、
「ここはウチに任せとき!」
その声とともにシャンハイちゃんが軽く助走すると、ものすごいバランス感覚で、垂直の壁を走ってるみたいに木をのぼり始めたのだ。
「よっ! ほっ! はっ! とぅっ!!」
そして見る見るうちに木の上部まで到達すると、するすると枝の先まで行って空に解き放たれようとしていた風船を見事にキャッチしてみせた。
「すっげー!」
これには俺もびっくりだ。
半端ないバランス感覚。
これがバランス系S級チート『上海雑技団』の実力か! マジでスゴイ!
「ケンセー」
「うん、シャンハイちゃんも文句なしに本物だね。でもほんとすごいね、枝や節に次々と足をかけて、まるで木を垂直に駆けあがってるみたいだった!」
「散々好き放題チートを使ってきた俺が言うのもなんだけどさ。こうやって見ると、チートってほんと反則だよな」
「それこそ反則だからね」
チートがあって当然――みたいな感覚になっていたことを、深く反省する俺だった。
俺を最高のモテモテハーレムへと導いてくれる最強なチートたちに、もっと感謝の気持ちを持たないとな……。
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