8 / 76
透明人間くん 20230805
しおりを挟む
透明人間くんには好きな人がいた。でも好きな人には気づいて貰えない。なぜなら透明人間だから。ずっとずっと見ているだけだったけれど、ある日その人は死んでしまった。だけど悲しみに暮れる透明人間くんの肩を叩いたのは、その好きな人で。
「待たせたね」
彼はそう言って透明人間くんを抱きしめたのだった。
ずっとずっと待っていたけれど、喜ぶ自分が嫌で泣く透明人間くん。
だけど好きな人は「会いたかった」と微笑む。不謹慎かもしれない。でも久しぶりに重なる視線が、とても嬉しかった。
終
「待たせたね」
彼はそう言って透明人間くんを抱きしめたのだった。
ずっとずっと待っていたけれど、喜ぶ自分が嫌で泣く透明人間くん。
だけど好きな人は「会いたかった」と微笑む。不謹慎かもしれない。でも久しぶりに重なる視線が、とても嬉しかった。
終
応援ありがとうございます!
2
お気に入りに追加
124
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる